インドのどたばた郵送事情

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インドから物を送る時、またインドへ物を送るとき、おそらく躊躇されたことがある人は多いのではないでしょうか?


私はインドからの発送業務に携わる経験があり、今日はその限りでわかることをお話してみますね。



そもそもインドへの荷物の行き来で心配されるのは物が本当にそこへつくかどうかということ、


そしてその中にはもしかしたら盗まれてしまうのでは?という心配も多いでしょうね。


インド人独特の仕事への姿勢や、時間の流れなど、いろいろなことから想定しても、そう心配されるのはよくわかります。


実際本当に届かなかったり、一部なくなっていたり、世界を一周してきたのではないかと思うくらい遠回りして、


すごく時間がかかって届いたとか、そんな話は山のように聴きますね。


インドと国外への荷物のやり取りには、郵便局を介して飛行機を使ったもの、船を使ったもの、


また一般企業を介してスピードを売りにしたものなど、さらにその中でもさまざまなサービスに区切っていろいろあります。


料金もピンきりです。



私が実際に使用して語れるのは、この中では郵便局を通して飛行機で最速(現在日本ならば4~5日が最速)で送るEMS(国際宅急便)です。


SAL便も使ったことがありますが、このときはひどい目にあいました。


そのことはこの後詳しく書きましょう。


このEMSを利用して7年以上になりますが、今まで荷物が行方不明になったことは1度もありません。


特に、インドから日本の場合はほぼ99%1週間以内にインドから日本へ届き、住所不明などでもちゃんとインドへ戻ってきています。



これには理由があります。



以前インド人に友人にインドの郵送事情を聞いたことがあります。


その頃は海外にインドから荷物を送ろうとするならば、必ずといっていいほど、


布で箱を包み太い糸で縫って梱包したもんですが、その友人がいうには、そんなことは必要ないというのです。


こうやって送らなければならないのだとばかり思っていたのですが、布で包むのには理由があるというのです。


彼が言うには、この布で包んで縫うのは、積荷を投げられて箱が開かないようにであって、必ずしも布でなければならないのではなく、万が一箱が開いてしまって、中身が飛び出てしまうようなことがあっても散乱しないように自己防衛的手段なのだそうです。


空港の荷物の取次ぎなどを見ていても、低賃金のインドでは人の手で荷物を運ぶことの方がまだまだ多いです。また機会に乗せるにしても彼らはバンバン荷物を投げますので、それはなまっちょろい梱包では箱も崩壊するでしょう。


なので彼曰く、布でなくても投げられても大丈夫なように丈夫に梱包してあれば問題ないとのことでした。


まず、無事に荷物を送る心得のひとつですね。


箱が万が一開いてしまって、そこにとてもいいものが入っていたりしたら、そりゃ魔がさすといいますか、

ほしくなっちゃうこともあるかもしれません。。。


しかし、実際EMSの成功率が高いのにはもっと明確な理由があります。


先ほど言ったとおり最速で1週間以内、祭事や休日にかかったりしても10日~14日で内容物に問題がなければ届きます。


私はプネーに住んでいますが、その日の午後にポストオフィスの集荷に間に合わせ、そうするとその日の夜行電車で荷物はボンベイまで行きます。


翌日のエアインディアで日本へ直通で届きます。


そして日本の検疫を通って、税関チェックをクリアし、空港内の郵便局に引き渡されます。


これは検索追跡機能で参照できます。


あとは通常の国内郵便と同じく、お近くの郵便局までとどいて、最速4,5日です。


大概インドの大きい都市周辺は、このような手順で運ばれるのだと推測します。


この手順で運ばれると、実は荷物が長時間放置されていることはないのにお気づきですか?


荷物が止まっていることがほとんどないのです。


だから誰か不振な人物が近づいて、積荷を開けたりしているヒマなどないのです。


なので箱が開いてしまったり、もしくは税関かX線検査か何かでひっかかって明けられたとかでなければ、


中が開かれることはほぼありません。



それと、もうひとつは、送り先の下に小さくてもかまわないので、中に入っている内容を添えておくこともいいと思います。


むやみやたらに開けられる可能性を少しでも減らすことが成功の秘訣です。


(EMSには入れてはいけないものがあります。液体物などが代表的ですが、それもやり方次第では入れられます。このあたりの匙加減は要領が入りますが、開けられる危険性を十分回避したければ、しっかり規約を知っておく方がいいですね。重さや大きさの限度もありますので、ご注意ください)


これらはエアメイルでもほとんど同じです。実際EMSと同じ速さでと届くことすらあります。


ただ保障や追跡がないので、絶対とはいえませんが、私は今まで数回使った中では何もなく無事届きましたよ。



そうそう、先ほどSAL便のことに触れましたが、長く放置される状態は箱が開けられるという危険だけではありません。


私が送ったときは穀物やハーブが入っていたのですが、その匂いに誘われたのでしょう。


ねずみさんが大きな穴を開け進入。見事に粉類は大爆発して箱の中に散乱して言いました。


これは穀物に限らず衣類や書物でも前例があるようです。


長く放置された状態の輸送方法はかなり危険が重なりますね。



こうして尽くせる手は尽くすわけですが、問題は日本からインドへ送るときですかね。



日本の郵便局はお役所仕事、確実に飛行機に乗るところまではやってくれるでしょう。


私が今までこのパターンであったのは、大概はムンバイーの通関で止まるというパターンです。


別段違法なものは入ってないのですが、ランダムになのか、暇つぶしなのか、興味本位なのかはわかりませんが、止まったまま、報告もなく開けられてて放置されていることがまれにあります。


何が危険かといたら、日本からもインドからも、この開放されたまま放置というパターンです。


この隙がもっとも危ないです。


荷物が届かないときは、かならず郵便局にどの空港に問い合わせたらいいのか確認して、ここで確認した方がいいです。できるだけ早くに。


そして大概はその空港に取りにいって直談判で、あらゆる手段(!)を使ってでも荷物を持ち帰るのが一番早く確実です。リーガルに権利を主張しても、まかり通らないのがインド。


時間と労力と根気をかけるか、スムースに無難にいくかは自分次第で選択できます(笑)




それと我が家が怠らないのは、普段の郵便局の配達のおじさんへの労をねぎらうことです。


どうでもいいような手紙やDMは大概ドア前にほうりこんで行くのがインド流。


大概大切に送ったものは受け取りのサインが必要になっているので、必ずおじさんとは顔をあわせます。


その際に我が家は心ばかりではありますが、お小遣いを必ず渡します。


そうすると彼らはもし留守にしてても、また運んで来てくれます。


一度留守にすると、その荷物は持ち帰られ、2度と届けてくれず、自分で取りに行くか、もしくは郵便局の倉庫で眠り続けるなんてこともざらにあります。


お小遣いを渡すことには賛否両論あると思いますが、取りにいくリクシャ代、労力(そう簡単には受理できない)、おじさんに気持ちよく働いてもらうということを考えると我が家ではこうするのがもっとも適策だと思っています。


インド人同士だったらこういうことはしないのだろうけども、インドで外国人が生きていくサバイバル術のひとつです。


このおかげで大切な手紙は一度たりともなくしたことはありません。


おじさんはもう住所を見ると我が家だとわかるようで、必ずうちだと意識して持ってきてくれます。


同じソサエティ内の違う部屋に引っ越した後も、ちゃんと私たちのことを認識していました。


お金ではすまない大切な書類や荷物もあります。保険のようなものですね。



と、このようにインドでの郵送事情は本当に一苦労ですが、


それでも遠い祖国や友人たちと、海を隔てても心のこもった荷物のやり取りが出来るのはありがたいことです。


こりずに今後の発展を見守りたいと思います。







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