先日ご紹介させて頂いた天下泰平 さんの食糧についてのお話の続きがあります。



これからの時代、もしもの危機に備えるのであれば、今の様な仕組みでは「もしも」の時に食糧を確保する事が出来ない可能性があります。



天下泰平さんの記事は、大切なお話が沢山書かれているので、どうか皆さまもお時間ある時にご覧いただけたらと思います。





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自給率100%の日本を目指して② より↓



F1種、TPP、食料危機などなど、今の日本人に知っておいて欲しい食や農業に関するわりと現実的な話を書いています。

F1種の登場

そして、こうした規格野菜しか売れない市場が出来上がる中で同時に登場したのが、慣行農業には、もはやなくてはならない存在である「F1種(交配種)」という種です。

F1種とは、異なる性質を持つ種を人為的に掛け合わせて作った雑種の1代目の種であり、このF1種から作った作物は雑種強勢により、大柄で生育が早く、またメンデルの優性劣性の法則で優性形質だけが現れるため、形も均一の規格野菜が出来上がります。

F1種
・異なる性質の種を人工的に掛け合わせてつくった雑種の一代目
・F2(F1の種から採取した種)になると、多くの株にF1と異なる性質が現れる
・生育が旺盛で特定の病気に対性をつけやすく、大きさも風味も均一
・大量生産・大量輸送・周年供給などを可能にしている
・自家採取では、同じ性質をもった種が採れない

固定種
・何世代にもわたり、絶えず選抜・淘汰され、遺伝的に安定した品種。ある地域の気候・風土に適応した伝統野菜、地方野菜(在来種)を固定したもの
・生育時期や形、大きさなどがそろわないこともある
・地域の食材として根付き、個性的で豊かな風味を持つ
・自家採取できる

F1種は同じ期間に同じ様に育つため、一斉に収穫することが可能となり、さらに農薬、化学肥料、水の吸収率がよいので大量生産の慣行農業にはぴったりの種となってすぐに日本中で普及しました。

ただ問題点としては、二代目以降はメンデルの分離の法則が働き、形がバラバラに分かれてしまうため、商業ベースで農業を行うためにはF1種を毎年購入する必要があることです。

三種の神器に続き、ここでも慣行農業特有の生産者が消費者となっている現状があり、これではいくら農家が自ら食料を生産しているように見えても、実質は奴隷であることには変わりありません。

現在スーパーなどで出回っている作物の95%以上がF1種ともいわれ、その種も大元は海外で採取されているものなので、石油同様にこれから先に何か世界的な有事があって種の価格が高騰する、もしくは種そのものが手に入らなくなった場合には、国内での作物の生産はできなくなり、日本のスーパーから食料が消えることになります。

ここまでをまとめると、市場が大量生産の規格野菜を求める限り、慣行農業は必須であり、慣行農業をやるからには石油とF1種が必須であり、それは外国に依存せざるを得ない状況となっているのが現在の日本の農業の実態です。

繰り返しますが、この石油とF1種が手に入らなくなった時点で、日本の食料生産は完全にストップします。

また、食料自給率が39%とはいえ、それでも国内で生産ができているうちは良いかといえば、生産物の安全性という面を考えると必ずしもそうとは言えません。

最近は人々の健康意識も高まり、欧米の畜産物を中心とした食事ではなく、国産の野菜や穀物を中心とした菜食中心の食事をする人々が増えてきましたが、今はその国産の野菜が栄養満点で安全であるとは言えない状況であります。

慣行農業の三種の神器のうちの2つである農薬と化学肥料ですが、これは戦後大量に余った兵器のうちの毒ガスと爆弾がビジネスへと転用されることで開発されたものです。毒ガスは農薬、爆弾は化学肥料の原料として使われました。そのため農薬も化学肥料も農業のためだけに開発されたのではなく、あくまでも兵器の後処理のために作られたものであり、人の命を度外視して金儲けが目的の大量生産の農業にはメリットはあっても、基本的には安全な食材を生産する本来の農業には不要なものです。

化学肥料は植物を水太りさせて大きくするだけで、逆に地中に残った無機物は土壌を酸化させて植物を栄養不足にします。すると病害虫が発生するので、そこに農薬の散布が必要となります。農薬も土壌を酸化させて植物を栄養不足にさせてしまうために、慣行農業で生産された現代の主な野菜に含まれる栄養素は、ここ60年間で1/5にまで落ちてしまったと言われています。逆に農薬は、土壌だけでなく人体へも害となりますので、残留農薬は様々な病気や難病の要因にもなっています。

農薬は撒けば撒くほど、それに耐性の持つ虫や病気が次々に発生することになり、一度使い始めたら永遠に撒くことをやめられない悪循環へと突入し、使用する量や毒性の強さ、つまりは人体への悪影響も年々増してきます。

食料自給率は世界最低水準であるはずの日本が、現在は農薬使用量(単位面積あたり)では見事世界一の国となっています。海外の食品は怖くて買えないとよく耳にしますが、これでは日本の野菜だって決して安全とはいえないのです。

とはいえ、最近は放射能汚染の影響もあって食事内容だけでなく食材の安全性にまで関心を高く持つ人々が増え、放射能汚染は当然ながら農薬・化学肥料のない安全な野菜を買い求める傾向も出てきました。

しかし、そういった作物の育った環境や育て方は、あくまでも食の生産における二次的な段階であり、本当に食の安全性を考えると、やはり原点である種の生産にまでさかのぼって考える必要があります。

今市場に出回っている野菜のほぼすべてはF1種です。そして、近年のF1種の作り方で最も多用されているのが「雄性不捻(ゆうせいふねん)」という、花粉を作れなくなった(種を残せなくなった)ミトコンドリア異常の突然変異の種を使う方法です。

この「種を残せなくなった」という突然変異の種の性質から、雄性不捻で作られた作物を人間が食べると同じ作用(不妊)をもたらす可能性があるではないかと最近になって指摘されています。

雄性不捻の種を使ったF1種作りの受粉には、ミツバチが大量に使用されているようですが、最近になってミツバチが大量に失踪している現象が続いています。この雄性不捻というミトコンドリア異常の植物の花粉をミツバチが摂取し続けてきたことによって、ミツバチのミトコンドリアにも異常が発生している可能性が出てきたのです。

すると、現在日本人が普通に食べている野菜は、そのほとんどが雄性不捻というミトコンドリア異常の植物であり、現在日本人に不妊症が多い実態の一つの要因がミトコンドリア異常の野菜にあることも考えられなくはないと思います。


TPPによる日本の未来の食と農業

パンから始まった食における支配は、日本人の食生活を欧米化させるだけでなく、安全ではない種と生産方法までをも植えつけてお金と健康を日本人から奪い取ってきました。

そして最大の目の敵であった健康な農産物をつくる生産者を減少させることに成功し、自分達の奴隷となった農家から散々お金を吸い上げたところで、いよいよ最後の総仕上げとなるTPPの導入をやり遂げようとしています。

TPPが導入されずとも、すでに外国に依存して生かされている状態の日本の農業ですが、ここでTPPが導入されたら完全に切り捨てられて壊滅すると思います。

今はまだ「安ければ何でも良い」というのが、大部分の消費者や企業が持つ意識なので、ここでその最たるものである外国の食品や農産物が入ってきたら、日本の農家はお手上げ状態となります。

そのためGHQによって作られて今まで散々甘い汁を吸ってきたJAも今は恐怖と怒りに震え、ただ何も知らずに支配されていた農家は絶望感に苛まれています。

一方で、私のいる山梨県で自然農をやりながら消費者に直売をしている農家にTPPの導入に関する影響を聞くと、その答えは「今までと特に何も変わらない」という平然としたものでした。

それはその通りで、TPPが導入されると、①安価で危険な食材と、②普通の価格でちょっと危険な食材と、③高価で安全な食材の三パターンに分かれるわけであり、別にTPPが導入されたところで、価格ではなく安全で健康的な食材を求めている③の消費者が心変わりをするわけではなく、あくまでも心変わりをするのは「安ければ何でも良い」と考えている消費者だけとなります。

市場が①か③しか求めなくなれば、必然的に②の生産者である日本の大多数の農家は経営が成り立たなくなり、残りの260万人しかいない農業従事者も激減していくことになります。詳しくは後述しますが、TPPがやってくる前に、日本の農家は慣行農業から自然農業へと大きく方向転換をする必要が出てきます。

また、すでにご存知のように、TPPによって日本の食の安全は完全にフィルターが外れてしまうので、知識を持たない消費者にとっては危機的な状況へと陥ります。

アメリカは、食品添加物の種類では日本の4倍近い3000種類、残留農薬基準も日本の何十倍も基準が緩いだけでなく、日本の法律では認められていない毒性の強い農薬が使用された食材も多数あります。

しかし、TPPで生産者も消費者も最も気をつけなければいけないのは、外国産の食品や食材が入ってくることよりも、日本で固定種に対する規制が入ることだと思います。

固定種とは、先ほど登場したF1種と対極にある種であり、これは地元の風土と気候に合わせて自然に少しずつ改良された種のことです。固定種は、収穫した作物から種を自家採取することができるので、見た目や大きさは別として、種を買わなくとも来年、再来年…と継続的に安定した農業ができます。自然農とも相性がよいので、本格的に自然農をやっている農家は主に固定種を使っています。

アメリカでは、すでに「F1種以外の作物は販売出来ないこと(固定種によって育てた作物の販売禁止)」が決まったようですが、これと同じ規制がTPPによって日本にも入ると、極めて危険な状態へと日本人は追い込まれると思います。

F1種以外の作物が販売出来なくなると、当然ながらF1種の作物だけしか消費者は買うことが出来なくなります。

そこには2つの「食料危機」の危険性があると思っています。

1つは「飢餓になる食料危機」です。

種の生産や価格を種苗メーカーにゆだねることになることで、もしこの先にお金の価値がなくなった場合、このF1種の価格は一気に高騰する可能性があります。種を自ら生産できない農家は、あくまでもお金を使ってF1種を買うことしかできないので、そうなると当然ながらスーパーに並ぶ食材の価格が高騰します。場合によっては、種を買うことが出来ない農家が続出すると、前述したようにスーパーに食材が並ばない可能性もあります。

とにかくF1種に依存することは、金融危機などの有事が世界的に起こった場合に「飢餓における食料危機」が引き起こされる可能性が非常に強くなります。

2つ目は「病気になる食料危機」です。

これは「遺伝子組み換え(GMO)作物」が大量に出回ることによって引き起こされます。先ほどの雄性不捻のF1種は「不妊症」の種ですが、この遺伝子操作によって作られたGMO作物のF1種は、通称「自殺種」と呼ばれており、種が新芽の瞬間に自ら毒素を出して死んでしまうという特性があります。

自殺種の恐ろしいところは、この種で育った植物は「自殺花粉」を撒き散らすことになり、飛散したこの花粉が他の植物と交雑すると、その植物の種も芽が出せずに死んでしまうことです。こんな危険な種が日本にも大量にやってくると、いつの間にか日本から固定種が消えてしまう可能性もあり、販売目的でなくとも自家採種が出来なくなってしまいます。

そして、
さらなる問題はGMO作物の安全性にあります。遺伝子組み換えの技術には、アグロバクテリウムという土壌細菌を利用していますが、これは、日本名では根頭癌種病菌という名前であり、名前の通り植物を癌にする細菌です。

遺伝子組み換えジャガイモを食べさせたネズミの実験では、脳を含む臓器の重量が小さかったり、免疫力が低下したりしているという結果が出ているようですが、GMO作物が日本中に出回ってくると日本人は不妊だけでなく、癌や遺伝子異常などの様々な病気が蔓延する可能性があります。これは飢餓でなくとも「病気になる食料危機」だと思います。

いずれにせよ、消費者がF1種で出来た食材しか購入できなくなると、日本人は「飢え死にさせられる」か「病気にさせられる」可能性があるということです。

実際は、どんなシナリオになるかわかりませんが、日本の農業の生命線である石油と種のどちらをも牛耳っているのは、アメリカの多国籍企業群であり、その背後にいる世界支配者達が本気で人口削減計画を仕掛けてくるのであれば、TPP以前にいつでも「食料危機」を演出することができる状態にあります。

もしくはTPPで日本の生産者を完全に葬り去り、そして日本の食料市場を完全に制覇してお金と健康を奪い取り、最後は用済みとなった日本を飢餓状態とすることもできるのです。

そうなる前に、今は生産者も消費者もただTPP反対と叫ぶだけなく、まずは正しい知識を身につけた上で、農業の産業構造を自分達の手で新しく構築していく必要があります。


100%の自給率を目指して

食料自給率は39%であり、種までの自給率も考慮したら実質0%近くで完全に海外に依存しているのが今の日本の農業の実態です。

つまり、今の39%の自給率とは仮想であり、これから日本が本当の意味で自給率を上げることとは、0%から100%にまで引き上げていくという途方もない道のりが必要となります。

しかし、
これをやらない以上は奴隷から解放される道はなく、逆にこれが実現できたらどんな形で食料危機がやってきても日本は安泰となります。

誰でもすぐに農業を始めることができるわけではないので、まずは農業のプロである農家の人々が変わっていくことが有り難いのですが、農家の意識が変わるために最も大事なのが、消費者である私たちの意識が変化することだと思います。

今の農業の実態を作り出したのは、アメリカの意図的な戦略があったとしても、すべては消費者の意識の変化から生産者の意識、生産方法、生産物までもが変わっていってしまったので、これを戻すには同じく消費者の意識の変化だと思います。


「人を良くする」と書いて「食」と書く漢字の意味を国民誰もが考え直す時期に来ているように思います。

そして僅か260万人の農家だけでは、とても1億2000万人以上の日本人を食べさせていけるわけもなく、最終的に100%の自給率を目指すためには、これから先は企業から私たち個人一人ひとりまでもが、何かしらの形で農業に関わっていく必要があります。

いずれにしても、外国に依存しない新しい自給率を作っていくには、F1種を使わない固定種をベースに無化学肥料・無農薬栽培の自然農が日本の農業にとって当たり前となっていかなければいけません。

しかし、今のように農薬や化学肥料で汚染された日本中の農地では、そこで自然農法を始めても普通に作物ができるには、10年、20年かけて土壌を改良していく必要があるといわれています。これでは、日本の土壌が回復する前に、前述した「食料危機」などによって日本人は飢えてしまうことになります。

そのため、どこでも簡単に誰でもすぐ成果の出る自然農法の確立が急務となっており、今は全国各地で様々な技術の研究と実用が始まっています。

今回ご紹介するのは、その中の一部の農法に過ぎませんが、私の会社の農業部門で現在実践している農法で自然微生物農法(自然有機農法)というものがあります。

これは、土壌の中でフリーエネルギーを発生させる微生物の発酵液を利用する農法で、短期間の間に酸性化した土壌を中性に戻して微生物を豊かな土壌にします。江戸時代は、有機物を発酵させて田畑に戻していた微生物農法だったので、それを進化させたものです。

微生物は放射能をはじめ、除草剤などの農薬、化学肥料で汚染された土壌であったとしても1ヶ月ほどでそれらを分解するため、早ければ汚染が進んだ土壌でも初年度から慣行農法と同等、もしくはそれ以上の成果(安全で高収量、高品質の作物の生産)を出すことができる農法です。

微生物がたっぷりの野菜は細胞がぎっしり詰まっているので味は美味しく栄養価も高く、エネルギーが高い野菜は虫や病気の害もないので、これが上手く活用されれば、農業において化学肥料や農薬は不要となります。

この自然微生物農法の最大のポイントは、その効果だけでなく原液の発酵液を生産者自らが培養して増やせることにあります。低コストで液肥を大量生産ができるので、自治体や国が協力するようになれば、化学肥料や農薬に変わる新しい農業資材として全国の農家に普及させることもできます。

これで三種の神器のうちの二つは封印することができますが、最後の問題は機械の使用です。

しかし、私の知り合いの新潟県で自然農を営んでいる戸邊秀治さんは、機械を一切使わずにすべて手作業のみで品質の高い高収量の農法を築き上げ、現在も1町歩の田んぼを家族だけで実践しており、日本一高いお米(1kg約3000円)の生産者として有名です。そこまで品質の高いお米を生産するかは別として、少なくとも人力だけでも1町歩はやれることを見事に証明しています。

とはいえ10町歩や20町歩といった大規模農家になれば、とても手作業だけでは対応することができずにどうしても機械が必要になるかもしれませんが、同じく私の知り合いがやっている山梨県の富士河口湖農園では、トラクターを改造してテンプラ油などの植物の廃油で動くようにしています。もちろんすべての農機具や施設を石油なしで稼働させるには、もっと工夫が必要でしょうが、やり方次第では石油に依存しなくとも十分に農業をやることができるのです。

また最近では、水耕栽培などを利用して室内でも効率よく無農薬・無肥料で作物を生産出来る技術が進化しており、これは企業が今後農業へと参入する大きなきっかけとなりそうです。

室内で生産ができるようになると、現在日本で心配されている放射能の影響も気にする必要もなくなりますし、地方の工場や倉庫での栽培はもちろん、大都市のビルの中でも栽培が可能になります。それも温度を管理すれば、年中同じ野菜を計画的に生産することも可能であり、これはF1種やビニールハウスを使わなくとも、食品加工メーカーや外食産業の要望に応えることができます。

さらに腰を曲げて作業や力作業も必要なくなるので、高齢者や障がい者でも作業ができますので、これから先に半農半Xを目指す企業には、もっとも適した農法だと思います。もちろん外に出て直接土に触れることは重要ではありますが、前述したようにこれから先は農家だけでなく、企業や個人一人ひとりが農業に関わっていかなければ自給率100%を実現するのは容易ではないので、うまく役割をわけていく必要があると思います。

いずれにしても今は様々な本物技術が出て来ているので、自然農法については、今後は益々進化していくものと思われます。

一方で、いくら自然農法が普及しても、F1種を使っている限りはどこかで食料危機が来たらすべてが水の泡となります。

そのため、これから重要になって来るのは、まず固定種を確保することであり、また固定種の販売が規制されないことを目指さないといけません。

もし日本でも「F1種以外の作物は販売出来ないこと」が決まった場合には、消費者が安全な食材を求めるには、もはや「自給自足」しか道はなくなります。

現在のアメリカにおける固定種の規制は、あくまでも「販売するもの」がF1種でなくてはならないだけであり、個人で生産して食べるものに関しては固定種でも違法にはなりません。

何か会員制のコミュニティ、研究グループ、仲間同士でお金の取引がない中で分け合う目的であれば、法律には触れないことにもなると思います。

だから、都会で暮らそうともどこで暮らそうとも、今のうちから少しでも農業に関する仲間を増やし、そして可能であれば早めに「自給自足」と「固定種の確保」を実践して頂きたいと思います。

それに土に触れることは、健康にとても良いことです。人は体内に電気が溜まると心身の不調が起こり、どこかで電気を放電しないといけません。潜在的には2000万人はいるといわれているほど、現代の日本は精神的な疾患を抱えている人が多くなっていますが、これは文明の発達とともに、電気が溜まりやすい仕事や環境下に人々が置かれる時間が長くなったことと、反対に自然と切り離されて放電が出来なくなっているが一つの大きな要因ともなっています。

自然農の田んぼや畑を始めることによって体内の電気が放電し、うつ病などの症状が劇的に変化した事例も多数あるので、多くの人々が農業に携わることで日本人の健康は改善されると思います。

また農業従事者が増えていくことは、将来的に日本に必要となる大麻の生産者を潜在的に増やすことにもなります。

残念ながら現在はアメリカの支配下となっているため、大麻は法律によって封印されていますが、食の支配からだけでなくとも近い将来に日本はアメリカから脱却するのは明らかであり、どこかのタイミングで大麻取締法も規制が緩和される、もしくは撤廃されるとは思います。

しかし、せっかくそういったチャンスがやってきても、肝心の畑もなければ農民もいないとなると、すぐにスタートダッシュが切れません。

そういった事情も想定した中で、今のうちから大麻に関する正しい知識を多くの人が持つこと、そして時期が来たらいつでも動けるように半農半Xを個人も企業も心がけることが重要かと思います。

最後に、これからあらゆる面で一番気をつけなければいけないのは「自家採取を禁止する」という規制です。この規制が入った場合には、もはやこの国の食の未来はないと思います。そういった流れが知らず知らずのうちに生み出されないように、私たちはもう少し食や農業のことに関心を持つ必要があります。

そういった意味では、これからやってくるであろうTPPは、人々が食や農業に関心を持つ良いきっかけとなるかもしれません。

日本はこのピンチをチャンスに変えて、本当の意味で自給できる国へと生まれ変わるタイミングに来ているのだと思います。 
(転載終了)