Nextstep3.3 と VMware Fusion | 五条さんの隙があってもかかってこないでw

Nextstep3.3 と VMware Fusion

スティーブジョブズ氏が亡くなってしまいました。

AppleIIの時代から我々を驚かせ楽しませてくれた方で
大変残念かつ寂しく思います。

恐らくマイコン創世記からコンピューターの世界に足を踏み入れた人にとって
ヒーローの一人だと思います。彼らの活躍を見てコンピューターの世界に
憧れた人間も少なくないでしょう。

アップルを取り巻く色んな出来事や人物評、言った事やった事色々あって
決して聖人君子とも言えず、いけすかねぇやつと感じた事も多々あるかも
しれません。しかしジョブズ無しでは今のアップル、iPod、iPhoneの世界は
なかったのは確かです。その業績を讃え、またご冥福を祈りたいと思います。


で、まぁその関連もあり、ジョブズがアップルを追い出された後に作った
NeXT社のNextStepを動かしてみました。




Next、これもまた当時私のあこがれのマシンで、恐ろしく先進的でした。
Nextは商業的には成功しませんでしたが、ジョブズによってそのまま
アップルに引き継がれこれが改良されてOSXになりました。
OSXの直系のご先祖と言えるでしょう。
ちなみに海外のサイトで、お蔵入りした開発途中のOSラプソディのインストールに
ついて述べているとこがありましたが、そこを見ると
NextStepと全く同じような方法でインストール出来るようです。
しかもVMwareドライバはNextStepを同じものを使います。
当時は知らなかったのですが、ラプソディって基本はNextにまんま当時のMacOSの
UIをかぶせたものと言えるみたいですね。今見ると確かにそっくり。

Rhapsody DR2






NextStepを触ってみると、初期のOSXのファインダと同じ様な部分があります。
これは実は、NextStepの名残だったんですよね。



実際いじって見たんですが、荒削りなOSXという印象を受けました。
慣れるまで結構操作が大変でしたがw
OSXの様なメニューバーでなく、ぶつ切り縦のメニューです。
(当然といえば当然です。UIって着実に進歩していて、一昔前のものを触ると
勝手が悪く感じるものも多いと思います)

初代のNextCubeは68030が使用されていましたが(Cubeは030、その後のモデルで
040になったようです)、使用したNextStep3.3はインテル版です。なのでVMware
Fusionで動作ができます(インストーラーは68K、インテル同梱の様です)。
この時点では既に異なったバイナリバージョンがあった訳です。ここにOSXの移植性の
高さが見えますね。CPUに依存しないで済む様にというジョブズの戦略が見えます。

ちなみに、海外のサイトを見てみると、Parallelsで動作させたってのもありました。
自分は某所を参考にして手持ちのVMware Fusion2で動かしてます。



気づいた点
・画面をVGAより大きくした場合、最初はマウス縦が480までしか動きません。
 説明を見てガシガシやってるとXGAでもいける様になりました。
・もともと68040の25Mhzとかの世界で動いてたものなので、今の2Ghzとかの
 マシンで動かすとかなり速いです(I/Oに依存しない処理の場合ですが)。
・時計を合わせようとすると、設定出来ません。そう2000年問題未対応です。
 これは配布されているパッチで対応出来そうな感じです。が未確認。
・Mail.app(OSXと同じですね)を立ち上げると、ジョブズからのメールが来ています。
 ちょっと感傷にひたれます。