からくりからくさ/梨木 香歩
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一冊読むのに、何日もかかってしまいました。それは、この本がつまらないとか退屈だったとかの意味ではなくてね、本当に忙しくて、もう、眠くて眠くて、本開いたまま寝てたりしてたものですから。


だからですね、実は、読んだと言っても、たぶん、いろいろ飛んでるかもしれません。よく、速読は、目で追うだけで、脳が覚えていると言いますが、私の場合、確かに、文字を目で追っていましたが、たぶん、脳が寝ていたんでしょうね。「覚えてるか?」って自分に問いただしても、「NOーーー」ですから。。。


はいはい、それでですね、粗筋と言いましても、間違っているかもしれないので・・・・、ちょっと雰囲気というか、感じたことを先に書いておきます。


ものすごく、奥の深い本だと思いました。入り組んだいろいろが、ちょっと整理つかなくてわからなくなりましたが、っというのは、家系図書けば、もう少し理解できるかもって感じなんですけど。まあ、そんなことは、”遠い親戚”ですましてしまって、よくないけど、いいにして。。。


ナチュラルな感じというか、透明感を感じるような、そう、静けさっていうんですかね、そんな中での人の生き方暮らし方までもが見つめられる、そんな印象です。


市松人形の「りかさん」は、蓉子にとっては人形ではない。なぜなら、言葉を話すし心を持っているからだ。そんなりかさんが、蓉子の祖母が亡くなった時に祖母を見送ってくると喪に服していた。蓉子が迎えに行った時、りかさんは、まだ”戻って”なくて、ただの物になっていた。蓉子はりかさんが戻ってくるのをずっと待っていた。そんな祖母の遺した家に下宿人をとることになり、蓉子も含めて4人の女性で住むようになった。蓉子は昔から染め物が好きで、本格的に染色をしようと思っていたので、祖母の家は、うってつけだったのだ。4人の生活は、とてもナチュラルで、庭の草をとって食したり、染め道具にしたりと、無駄がなかった。その家は、今はいない祖母とりかさんを中心に暮らしているようだった。そんなある日、下宿人の一人の女子学生の紀久が実家に帰った際、土葬の棺桶の中に骨を入れ直すため、墓を掘り起こしたら、その中から、おばあさんの骨とりかさんそっくりの人形が入っていたことがわかった。


何というか、不思議な、ストーリーだったような、そんな感じです。何か、もう一冊、梨木さんを読んでみようと思いました。