オタクにすらなれないのがクソイナカ | クソイナカ…周囲はほとんど既知害ばかり

オタクにすらなれないのがクソイナカ

岩手のかなり辺鄙な地域を歩き回り、道の駅を探し回った。道路に沿って歩くだけでいい、といいはするが、基本車で来るような前提なので、駅から歩くとかなりきつい。ついでにこちとらでっかいザック背負ってたしで、きつかったなーと。途中車がかなりに往来して、でもバスなんかきそうにないし、またタクシー使うほどでもない、という距離。まあきつかったけど、歩き回るのは嫌いではない。またたどり着いたら地のもん食ってやるっていうんで気分も高揚した。途中信号待ちしてる車に、見慣れたカッティングが張ってあって、正直びっくり「リリカルなのは」なるわかりやすい男の子向けの魔法少女アニメ(ただ女の子出しておけばいいってもんじゃなく、結構作りこまれていて、ついでにSFマニアな私から見ても十分おもろい、相方が大好きなのよ)の主人公が貼り付けてあった。岩手ナンバーのこの車、こういう形でキャラへの愛情を示してるんだ、というので気分としてわからんでもない。相方のかつてのバイクZEALにはフォッカー機をイメージしたカッティングが貼り付けてあったとか。ちなみに私のかつてのバイクGPX-250Rは白赤仕様で、ウルトラマンイメージだった、というほどでもないけど、黒赤よりはましかな?と。こういうおのおのの趣味というのを大事にできるというのは本当に素晴らしいことだ。そういう自由も持てず制限され、そういう自由を持つことにさえ疑問を抱き、なお地域に溶け込もうとする連中ばかりのクソイナカに住んでた自分からすると、当たり前のことなのだけど、こういう実感を持ってしまう。

漫画好きだ、といっておきながら、中学二年にもなってまだ801の存在を知らなかった森計子さん。男の子同士がHしてるなんて、まず彼女の許容を越えたありえない世界かもしれないが、彼女の交際範囲から離れたところに、そういう変態な世界を受け入れる人間関係があった。たぶんに801に走る女の子なんて、ひっそりとした形で「こんなもんがあるんだよ」というようなお誘いを受け、初めびっくり、でも背徳感を抱きながらこっそりと読んでいたんだろう。クソイナカでは、こういうひっそりとした楽しみというのは無い。ひたすら地域のみんなが一緒で、隠し事なんてできない世界。クソイナカで確かに健全でまっすぐに育ってたかもしれないが、人間として非常に冷たい人だった。こういう冷たくて面白みもないし、ついでに周囲から見ればこっけいなものを真剣に受け入れるような、クソイナカ純粋培養優等生というのが、本当に嫌いだ。都会の優等生というのだって、801すきいるだろうに、というか801というのは優等生のひっそりとした背徳感あふれる楽しみだろうに?

また岩手の海岸沿いの時計屋で、腕バンドを修理してもらおうか、というので頼んでみたら、ずいぶんと昔の漫画がずらりと並べてあって、こういう楽しみを大事にできるかどうか、というので人間を見てしまう。この時計屋のオッサンは、私の住んでたクソイナカで浮いてしまうような人間だ。クソイナカ、といいはするが、別に交通が不便でもテレビ局が一極しかなかろうが関係は無い。実際に東京23区から少し離れた地域にだってクソイナカは存在し、よそ者を苛め抜いたりするようなことがあるのだ。ちょっとでも周囲から期待される人間像から外れてしまえば、もう地域にいられない、というのがクソイナカ。わかりやすくいうとケツのアナ小せえよな、という。801女がこうい例えをすると非常に卑猥だがw


しかし花巻駅周辺のどでかい古本屋で堂々と「同人誌扱ってます」というのには違和感あった。もっとひっそりとやってクレー。東京でも堂々と扱ってないし、扱ってるのは秋葉原くらいだろうw大阪だと日本橋くらいだwあとまんだらけ周辺だ。いちいち同人誌、って言葉にびくついてる隠れオタク、つってもアニメ好きは公言、でも同人には手を出してないだろうというライトなオタクだ、と言い放ってる私。801本買い捲ってるなんて、ばれたら死ぬぜ。こういううそくれえいいだろうw