教育県崩壊!「西○グループが悪いんだ」と資本主義の権化を批判、自己責任って? | クソイナカ…周囲はほとんど既知害ばかり

教育県崩壊!「西○グループが悪いんだ」と資本主義の権化を批判、自己責任って?

ABAスタッフもあきれながらに当地へと向かうロケバス内で、大まかな説明を聞いていた。「N県が現在置かれている状況は、性倫理崩壊、ギャンブルを原因とする借金による自殺が多発・・・と芳しいものではない。N県はかつて教育県として名高く、このような事態に陥るような要因を有していなかった。ではなぜこのような他見でも見られぬほどの崩壊に至ったか?すべて西○グループが展開する、儲け第一主義、そして追随する生産業の展開、これ以外にはない!!このような状況にあって、本来朴訥とした県民が堕落していくのは見るに耐えない…」説明しているディレクターだって、頬に笑みを浮かべて、でも内心バカにしてるのがもろばれ、な表情だ。N県教育委員会が俺たちに要望する作品の概略、というので一通り目を通してみたが、どうしてこうも自分が悪くない、と言い切れるのだろうか?誰に賛同を求めているのかわからないが、こんなもん作らされるほうとしても気がとがめてしまう。

脚本も決まり、配役も決まり、ではとばかりに現地へと向かった。とにかく「いやーここの子供たちって、本当都会の子供たちには無い眼の輝きがあるなー」とか「都会の子供たちも、ここの子供たちを見習ってほしいなー」というせりふを多用し、地元の人間のツボをつけ、と。それでいてバクチで借金こさえたバカを「西○グループの文化を踏みにじる商業戦略の犠牲者」というようなスタンスで描け、と。

県初めての公営競技場外売り場に軽トラックで特攻をかまし、結果23人が死亡するという痛ましい事件が発生した。運転していたオヤジは死亡者数が間違いなく20人を突破したなーというのを確認すると、シンナーを頭から被り焼死した。もうすぐ結婚するという18歳の女性の笑顔がテレビニュースで報道されると、これまた同情を誘った。しかしこの女とやらは地元で有名なヤリマン女で、正直こんなところでなくても、あと3年以内にHIVで志望するのが落ちだろう、といかにもイナカにたくさんいる下世話で噂の大好きなオバサンが言っていた。自殺したオヤジには、多額の借金があって、当然バクチを原因としたものだった。本当に新でもいいようなやつばかり死んだけれど、しかし美化し、これもすべて西○グループの商業主義の犠牲者である、というスタンスで描け、とのこと。ならばいかにも純朴そうな俳優を起用し、いかにもな母、子供、祖母、という家族を作ればいい。でも2chのニュース速報を見るに、この事件での自殺したオッサンとやらは、フィリピンダンサーに貢ぎまくり、仕事先の農協には目つきの悪いジャージ来た金髪の20代前半の若者が回収にやってきていた、都も書いてあった。


N県教育委員会のお偉方が集まって、俺たちにどのような作品を作ってほしいのか?という説明を受ける。大体わかってる、最後にはハッピーエンドにしろ、とのことだ。「いや、ですね、都会の子供たちって本当にすさんでるじゃないですか?だから当県の子供たちが最後にみんな笑顔で、というのがほしいんですよね・・・」いいたいこと?何?という質問をしたくなったが、内容なんてどうでもいい、いつものような偽善臭さ100パーセントの作品を作ればいいだけだ。決まりきって、暴走族が出てきて、わかりやすい展開で、でもって最後に暴走族は本当はいい子だった、みんなで一致団結して「この県が大好きだー!」なんてせりふを言わせればいい。

こんなクソイナカ、あと何年かしたら崩壊するんじゃないか?って。