取り囲む全員が、つまりは普通の状況なら失笑の対象となりえていた。 | クソイナカ…周囲はほとんど既知害ばかり

取り囲む全員が、つまりは普通の状況なら失笑の対象となりえていた。

周囲を取り囲んでいるのは、間違いなく分別ついてるはずだった大人。どうして怒っているのかちっともわからない、確か前に事情を説明したら、しっくりとこないような表情ではあったが、「まあええて」と口にしていたはずで、だから納得してもらえた、とこちらも思っていたのだが。うちの家族の実家というのは九州で、家族全員でお盆の墓参りをしようとすれば、どうしてもみんなと一緒に農協旅行に参加などできない。確かに「まあええて」と口にしたはずのおばさんが、眦を吊り上げて、目を大きく見開き、周囲と一緒になって怒鳴り散らしている。名士様が黙しているが、しかし名士取り巻きの一人が詰問を始め、周囲に同意を促せば、周囲は正気ではない表情で、叫びを伴いながら同意していた。「そうじゃ!!そうじゃ!!」名士様が出番だとばかりに、まだ小学6年生の女の子に、周囲から恐怖心を植えつけられた、と認識して「どうして農協旅行に参加せんのだ!!」「ですから、前も言ったとおり、ほら子ども会のおばさんも納得してくれたんですよ、だから」「うるさいわ!!どうしてみんなと同じことができんのだ!!」


しばらく周囲から怒鳴られ続け、ついでにうちの家族の仕事についてなじられ続け、挙句地域の行事を優先できないのなら仕事なんてやめてしまえといっておけとか、お前の両親は頭がおかしいとか、いろいろいわれた。自分を取り囲む集団の中に、20を突破していながら、就労経験もなく、また昼間から自転車でうろうろしてるデブでブスな女も混じっていた。こいつがいちいち質問攻めしてきて、挙句こちらがおびえているのを見て、見下したような表情をしていた。無職ろくでなしブスデブになんて見下されても、普通お笑いで済ませるのだけど、圧倒的大多数の一員として、またここぞとばかりにカッコウつけていたのか?または見下せる対象を見つけて、生まれて初めての経験として弱者をいたぶったのか?


同じ地区に住んでいたO塚さんが、地域から引っ越してしまい、つまりは孤立無援の状態に陥ってしまった。Oさんは地域の町内会の連中だろうと、学校の先生だろうと、跳ね返すだけの強さがあった。でも彼女の場合はお母さんを守るために、小学5年生の時点からなめきった態度をとるほかなかったのだけど。私はただおびえるしかなかったのだ。


学校の先生だってそう、9/1の夏休み明けからいきなり「どうして農協旅行に参加せんかった!!」だ。これまたこちらにも事情がある、と説明しても、眦吊り上げて「問答無用だ!!」

つまりはよそ者は地域のみんなのおっしゃることを、唯々諾々と従い、事情があろうとも皆さんと同じことをしろ、というわけだったのか?こういう知的障害者に対してへりくだってはならぬ、初めから関わってはならぬ、もしも反抗してしまったら、あいつらは集団でやってくる。本当に容赦はない。小学5年生の女の子が、母親を地域ぐるみのいじめから守るために、という姿を見ても、事情を知っていながらも、よそ者の癖に、で苛め抜くようなやつらだ。もしかして地域一致団結にたいして、誰かから反対意見を言われたのは、初めてだったのだろうか?


よそ者が入ってこなければ、ずっと気心知れた、ついでにいうと同じ苗字の連中ばかり、由緒正しき名家だから縁故で公務員になれるやつらばかりで、地域の団結は固いまま。休日もみんな一緒、もちろん地域ぐるみの行事は全員参加で当然。こちらはかくある当然の一致団結を乱す、もっというと済ませてもらってるよそ者、という認識でいたのだろうか?もともとうちらの土地だった、とよく文句を言われたが、でもこちらの土地になってるでしょ?どう考えても…

同じ考えで、名士様が意見を述べれば、一致団結してうなずくような、完全な思考停止の瞬間をあんたは見たか?まともな人間面下げて、でもやっぱり基地外っていう、狂奔のおっかなさをあんたは知ってるか?馬鹿が一致団結すると、どれだけこええか、あんたは知ってるのか?あいつらは多分、自分たちがどんなことをしたのかとか、ちっとも理解できてなかったんだじゃないか?みんながやってるから、という非常に幼稚な理由で正当化しかねない。


都会の人間にはわかんねえだろうな、このおっかなさ。


東京スタンピードを通勤中の電車内で読了。定価で買ってよかった、いやもっとたかくても本当によかった、というようなすばらしいでき。いまどきの若い連中、とはいっても、絶対に言われてるほどひどいもんじゃないとうっすらと思ってる人とか、確かに礼儀がなってなくてぶっきらぼうだけど、でも反面威張ったり傲慢な部分がまったくないのはすばらしいのでは?と思ってる私にはしっくり来ました。馬鹿の狂奔、ってのがどれだけ怖いか、思考停止の恐怖ってのがはなしのテーマなんだけど。糞田舎時代に都会の子供はなっとらん!とあてつけみたいに言われたが「都会はいじめであふれている、ここの子供たちは本当に、まっすぐ育っている」とかほざいてた名士様。今からするとギャグだが、冷静になって考えると、本当に怖い。自分たちのやってたことがいじめと認識できないのか、あるいは正しいと思い込んでいたのか?どちらなんだろうか?名士様のおっしゃるとおりに、とするなら思考停止だけど、いじめと認識できなくても、やっぱ思考停止か。