先日、大学時代の友人に国家試験対策について質問されたので書いてみようと思います。

 

 

社会福祉士、精神保健福祉士国家試験は例年、2月上旬に試験があります。

申込は、9月ぐらいが締め切りだったと思います。

 

 

ここでは、私が大学時代に先生に教えて頂いた国家試験対策と私が実践してきた国家試験対策をいくつかご紹介したいと思います。

 

 

まず王道中の王道として、

勉強方法その1は「過去問」対策です。

 

 

書店などに行くと、近年の過去問集が売っています。それをひたすら解いてみるという勉強方法です。

ここで少し考えていただきたいのが、共通科目と専門科目の違いです。

 

 

過去記事で書いたかもしれませんが。私は、2020年に社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験を受けました。もし参考になればと思い、簡単な試験の流れについて説明します。

 

 

ダブル受験の場合、例えば2020年は、2/1(土)と2/2(日)が試験日でした。

2/1(土)午後に精神保健福祉士の専門科目の試験があり、2/2(日)の午前に共通科目、午後に社会福祉士の専門科目という流れになっています。そして試験を受けて思ったことは、試験時間が思ったよりも短いということです。試験に慣れていない方は試験時間が迫ってくると焦るかもしれません。

 

 

そして試験のウエイトとして、重要なのが共通科目です。

 

 

共通科目の点数が低いと合格が難しくなります。僕の場合、2020年のダブル受験では精神保健福祉士は合格し、社会福祉士は不合格でした。これは、共通科目の点数が低く、社会福祉士の専門科目も点数が低く、精神保健福祉士の専門科目の部分でなんとか合格点に達することができたから、精神保健福祉士だけ合格したというふうに考えることができます。

特に、ダブル受験を検討している方は、共通科目の点数を多くとれるように勉強することをお勧めします。

 

 

まあでも僕の場合、片方だけでも合格することができたので、翌年の社会福祉士国家試験の再受験では共通科目が免除になり、めでたく合格することができました。

 

 

次にこれも王道に近いと思われますが、

勉強方法その2は「模擬試験(もぎしけん)」を受けるという勉強方法です。

 

 

通称”模試”といわれるものですが、これは、大学の先生も推奨している勉強方法でした。

 

 

僕も模擬試験を受けました、受けてみて感じたメリットとしては、先ほどもすこし取り上げた試験時間についての想定ができるということが1つ挙げられると思います。

 

 

自宅受験でも模試を受ける場合も、確実に集中できる時間を確保して取り組まれることをお勧めします。そしてスマホや時計などで試験開始から終了までの時間を計って模試を受けることをお勧めします。自分の問題を解くペースがわかると思いますので、大幅に試験時間を超える場合には何らかの対策や注意が必要です。※試験時間が迫ってきた時の対策についてはのちほど書きます。

 

 

 

もう一つのメリットとしては、その1で述べた過去問の勉強はとても大事なんですが、ごく当たり前のことを言いますと、試験に同じ問題は出ないということです。過去問が何らかの形を変えて出るということはありますし、似たような問題がでるということもあると思います。模試の良いところは、そういう過去問では見たことのない問題が出るところです。また、試験合格の大前提として0点科目をとってはいけないということがあります。模試では自分の得意科目、苦手科目というのも採点にて確認できるので苦手科目は重点的に勉強するなどの対策を講じることができます。

 

 

大学の先生いわく、模擬試験を行っている出版社はいくつかありますが、各出版社も模擬試験に力を入れているとのことで、各社の用意した専門家たちが、これまでの試験の傾向や法改正が行われたポイントなど色々なことを踏まえて予想している問題が模試だからです。

 

 

 

 

デメリットとしては、模試はお金がかかるという点です。それをクリアできるのであれば受けた方がいいと思います。

 

 

ちなみに僕は1回ずつ模試を受けました。模試も問題集に書き込まないようにしておけば、問題集だけ何度でも使えるので試験前日にも僕は使っていました。

 

 

 

その3は、試験対策用の参考書や試験対策本の活用です。これも色んな出版社が色んな本を出しているので、人それぞれに好みが分かれると思います。有名なところでいうと、ユーキャン、中央法規、などなど本当にたくさんあります。好みで読みやすいものを選ぶといい思います。

 

 

 

その4は、最近はいい時代でしたYouTubeなんかにも試験対策に向けた講座や過去問の流し聞きできるようなものなど沢山ありますので気にいったものを隙間時間などに見られたらいいのかなと思います。

 

 

勉強方法はこんな感じだと思います。

 

 

 

 

試験時間が足りなくなった時の対策方法としては、王道の「鉛筆転がし」とかもあると思うんですが、その王道はやめておきましょう。(笑)

 

 

これも大学の先生に教わった方法なんですが、まず試験時間が足りなくなる要因として、問題文の読むことに時間がかかるということがあります。そして問題文を読んで理解、解読することが難しいというのが試験だと思いますが、ここで先生に教わった方法として、答えだけをみて選ぶという方法です。

 

 

 

ちょっと理解しがたいと思うんですが、択一式の試験なので、例えばですがこんな問題がでます。

 

 

 

(第33回社会福祉士国家試験より)

問題 147 保護観察官及び保護司に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 保護観察官は,都道府県庁及び保護観察所に配置される。

2 保護観察官は,犯罪の予防に関する事務には従事できない。 

3 保護司の身分は,常勤の国家公務員である。

4 保護司が相互に情報交換するには,保護観察官の許可が必要である。 

5 被害者を担当する保護司は,その任に当たる間,加害者の保護観察は行わない。

(答え 5)

 

問題文より、答えを選ぶ時に読む文の量の方が多いということがわかると思います。というかほぼこんな感じです。

それを踏まえて次に行きます。

 

(第32回社会福祉士国家試験より)

問題 131 事例を読んで,L介護支援専門員(社会福祉士)が行う支援で,適切なもの を 2 つ選びなさい。

〔事 例〕〇〇〇〇、、、、、、、、

 

1 住宅改修は,Mさんより,介護者である妻の希望を優先する。 

2 在宅生活のため,屋外の段差解消は必要ないと説明する。 

3 浴室での座位保持のため,入浴用椅子の購入を勧める。 

4 居宅介護住宅改修費の支給限度基準額は 10 万円であることを伝える。 

5 畳からフローリングへの変更が可能であると伝える。

 

事例をあえて隠しましたが、なんとなく答えを選べると思います。そうでなくても、消去法でこれはないなと感じることができると思います。

1、2はかなり一方的な気がしますし、4は数字が入っていてどうなんだろう?とか色々考えられます。

事例はこんな感じです↓

 

〔事 例〕 

脳梗塞後遺症で左片麻痺のMさん(84 歳,要介護 3 )の在宅生活に向けた退院時 カンファレンスが開催された。Mさんは 79 歳の妻と二人暮らしで,主たる介護者 は妻である。Mさんは杖歩行の訓練中であるが,転倒防止のため車いすを使用している。カンファレンスで,「在宅生活でも車いすの継続利用が望ましい」と理学療法士の意見があった。そのため,自宅の住宅改修などを行う必要性があることが話し合われ,居宅介護支援事業所のL介護支援専門員が居住環境の見直しをすることと なった。

(答え3、5)

 

事例を読んだからといってあまり変わらないような気がしますよね?

 

 あと1つ選べ、2つ選べは要注意です❗️

ということで、答えだけ見て推測するというやり方も試験時間に迫られた時のため、少し練習しておくことをお勧めします。

 

問題文でよくひっかかるんだよな~みたいな方や何度も試験が受からない方などもしかしたらこのやり方がいいかもしれません。

 

 

これから来年に向けて試験を受ける方、あせらず、マイペースに頑張ってください。