ソーシャルネットワークで使われてるロック音楽とストーリーの関係
ソーシャルネットワークについては書きたいことが多すぎるので、小出しに沢山記事を今後書こうと思っています。一番書きたいのはフィンチャーのキャリアを通した作家性と本作とファイトクラブの共通点ですが、纏めるのに時間がかかりそうなので、今日は劇中で使用されてた音楽の話。
ソーシャルネットワークは選曲にシビれてしまう映画でもあったのでした。
というわけで無数のテキストが氾濫するインターネットの片隅で、映画オタクでありロックキッズ８０２でもある私ならではの切り口で（というほど大したものでもないが）少しでも価値あるテキストを書こうという試みですパチパチ。
使用されている楽曲は基本トレント・レズナーによるインストスコアですが、３つ（他にもあったっけ？）（←追記：調べたらいっぱいあったorz）ロックンロールミュージックが使われていて、歌詞を見るとザッカーバーグ君の心境を代弁しています。やっぱりロックはオタクの弱者の音楽だなぁ。
本編で使われているのは
white stripesの「Ball and Biscuite」
the Beatlesの「Baby You are a rich man」
予告編で使われていたのが
Radioheadの「Creep」の少年聖歌隊なカバー
これらの歌詞を意訳とともに紹介したいと思います。
一応、見た人向けです。
まずは予告編から
■Radiohaed ''Creep'' cover
You float like a feather
In a beautiful world
I wish I was special
You're so fuckin' special
君がいる世界は美しくて
僕には手が届かない
僕も特別な存在ならよかったのになぁ
君は特別すぎるから
But I'm a creep,
I'm a weirdo
What the hell am I doin' here?
I don't belong here
僕はイケテナイやつさ
オタクで根暗で変人で不快な男さ
こんなとこで何やってんだ俺は
ここに僕の居場所はないのに
FB設立の動機でもあるザッカーバーグが抱える劣等感や孤独にぴったりの選曲ですね。
さてこの感情が欝から躁にひっくり返ったのが映画のオープニングシーンになります。
■white stripes
''Ball and Biscuite''
It's quite possible that I'm your third man girl
But it's a fact that I'm the seventh son
And right now you could care less about me
But soon enough you will care, by the time I'm done
僕は君にとって３番目くらいの男なんだろ？
でもな、俺には予知能力があるんだぜ？
今はせいぜい俺に愛想を尽かすがいいさ！
でもな、今に俺がデカいことをやり遂げたときには、お前は俺をほっとけなくなるんだからな！
Read it in the newspaper
Ask your girlfriends and see if they know
That my strength is ten fold woman
And I'll let you see if you want to before you go
新聞を見てみろよ
女友達に聞いてみろ
俺は今や１０倍の数の女を相手にできるって事がわかるから！
なんなら見せてやってもいいんだぜ？
この曲で映画が始まります。冒頭のザッカーバーグ君と彼女（元カノ）のバーでの口論のBGMという設定ですが、Facebookを創る動機とコンプレックスと表裏一体のプライドの高さがよーくよーくわかる選曲です。実際この歌詞と同じようなこと言っちゃうしな。予告編の「Creep」が本編で使われなかったのはザッカーバーグ君が終始この躁っぽいテンションだからかもしれません。
しかしながら、躁と鬱はサインカーブのように交互に訪れるものです。
エンディングのF5連打ソングがこちら
一見（一聴？）楽しげな曲が、却って切なさを増大させる。選曲センスがキラリ。
今まで別々に聞いていた、レディへのCreepとビートルズのこの曲が映画を通して１つのストーリーの起と結として繋がったとき、僕はいちロックファンとしてひどく感銘を受けたとともに、Creepな彼がBeautifulな世界に行けたにもかかわらずSpecialになれないという救いの無さに心が砕けそうになったのでした。
■the Beatles
''Baby You are a rich man''
How does it feel to be
One of the beautiful people?
Now that you know who you are
What do you want to be?
And have you travelled very far?
Far as the eye can see.
美しい世界（「イケテル人たち」）の一員になれたね！
ねぇどんな気分？
自分がどんな人間か思い知らされちゃったね！
で、これからどうなりたいの？
ずいぶん遠くまで来ちゃったね
Baby you're a rich man,
Baby you're a rich man,
Baby you're a rich man too.
億万長者になったね！
億万長者になったね！
億万長者になったね！
よかったね！ねぇ今どんな気持ち？
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本編で使われているのは
white stripesの「Ball and Biscuite」
the Beatlesの「Baby You are a rich man」
予告編で使われていたのが
Radioheadの「Creep」の少年聖歌隊なカバー
これらの歌詞を意訳とともに紹介したいと思います。
一応、見た人向けです。
まずは予告編から
■Radiohaed ''Creep'' cover
You float like a feather
In a beautiful world
I wish I was special
You're so fuckin' special
君がいる世界は美しくて
僕には手が届かない
僕も特別な存在ならよかったのになぁ
君は特別すぎるから
But I'm a creep,
I'm a weirdo
What the hell am I doin' here?
I don't belong here
僕はイケテナイやつさ
オタクで根暗で変人で不快な男さ
こんなとこで何やってんだ俺は
ここに僕の居場所はないのに
FB設立の動機でもあるザッカーバーグが抱える劣等感や孤独にぴったりの選曲ですね。
さてこの感情が欝から躁にひっくり返ったのが映画のオープニングシーンになります。
■white stripes
''Ball and Biscuite''
It's quite possible that I'm your third man girl
But it's a fact that I'm the seventh son
And right now you could care less about me
But soon enough you will care, by the time I'm done
僕は君にとって３番目くらいの男なんだろ？
でもな、俺には予知能力があるんだぜ？
今はせいぜい俺に愛想を尽かすがいいさ！
でもな、今に俺がデカいことをやり遂げたときには、お前は俺をほっとけなくなるんだからな！
Read it in the newspaper
Ask your girlfriends and see if they know
That my strength is ten fold woman
And I'll let you see if you want to before you go
新聞を見てみろよ
女友達に聞いてみろ
俺は今や１０倍の数の女を相手にできるって事がわかるから！
なんなら見せてやってもいいんだぜ？
この曲で映画が始まります。冒頭のザッカーバーグ君と彼女（元カノ）のバーでの口論のBGMという設定ですが、Facebookを創る動機とコンプレックスと表裏一体のプライドの高さがよーくよーくわかる選曲です。実際この歌詞と同じようなこと言っちゃうしな。予告編の「Creep」が本編で使われなかったのはザッカーバーグ君が終始この躁っぽいテンションだからかもしれません。
しかしながら、躁と鬱はサインカーブのように交互に訪れるものです。
エンディングのF5連打ソングがこちら
一見（一聴？）楽しげな曲が、却って切なさを増大させる。選曲センスがキラリ。
今まで別々に聞いていた、レディへのCreepとビートルズのこの曲が映画を通して１つのストーリーの起と結として繋がったとき、僕はいちロックファンとしてひどく感銘を受けたとともに、Creepな彼がBeautifulな世界に行けたにもかかわらずSpecialになれないという救いの無さに心が砕けそうになったのでした。
■the Beatles
''Baby You are a rich man''
How does it feel to be
One of the beautiful people?
Now that you know who you are
What do you want to be?
And have you travelled very far?
Far as the eye can see.
美しい世界（「イケテル人たち」）の一員になれたね！
ねぇどんな気分？
自分がどんな人間か思い知らされちゃったね！
で、これからどうなりたいの？
ずいぶん遠くまで来ちゃったね
Baby you're a rich man,
Baby you're a rich man,
Baby you're a rich man too.
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