今桜坂劇場にて「愛のむきだし」開演待ちです。
ゆらゆら帝国が流れております。ヤバい。ニヤニヤするから止めてくれ(もちろん不可)


(3日0時追記・映画ネタバレ無し)
見終わりました。映画観て半泣きなのは久しぶりです。
いや、ここまで涙目なのは初めてかもしれない。笑

みんなめちゃめちゃ役がハマってた。すごい。
演技力等々は詳しくないのでよくわかりませんが、人物として違和感が全くなかった。
板尾と渡部篤郎が似てる事に気付けました。

感情移入できたかと言われると、できました。行動パターンもほとんど「あー、わかる」って思えたなあ。
人間って破壊衝動が基本的に備わってると思うので、それが究極になってしまうとああなるんだっていう。

ベタで読める展開もありつつ、おおってなる展開もちょくちょくあり…
思えばどんでん返しってほとんどなかったな。
伏線も、誰でもわかる程度に張られて回収され。
取り扱ってるテーマは全て底無しに深いものばかりだけど、内容としてはだいぶわかりやすかったと思う。
ただその内容から得るものが難しいというか。
恐らく誰もが無意識に知っているであろう心理を突かれた気分。

見終わった後に悶々としないのが個人的には意外。
もっと「むむむ…」ってなると予想してたので。後味スッキリ。
もちろん映画としては引きずってるけどね。
「内容が薄っぺらくて何も残らなかった」という意味じゃないので、一応記してみる。

映画の核となるものはやっぱり「愛」。それと「宗教」。
宗教というか、宗教を通じた「道徳」と「性」。
「愛と性」って切っても切れない関係なんだよなー。
理性だけでなんだかんだ言ってても、人間の一番深い所にあるものって性やエロスなわけで。
巷で日常的に口に出されるようなものでも、性が絡むだけでタブー化するんですよね。
性的衝動、性的嗜好、性的暴力、性的錯誤、性的犯罪、道徳的に見た性、社会的に見た性。
人間の一番深い所に触れるものがタブーで、タブーはエロスで、エロスは人間の深い所。
見終わった後にそういうことが頭を駆け巡ります。

それとゆらゆら帝国の挿入歌がハマりすぎてて、もう無意味に土下座したい勢い。
映画館で観れてよかった。

途中10分休憩を挟んだんだけど、アレ別に要らなかったかも。
時間を感じさせない映画って、それだけ集中して観れたって事だよね。

そういやどっかで似た雰囲気の映画観たようなー…と思って、
園子温監督を調べてみたら「自殺サークル」もこの人なのね。

以上、今年初映画(映画館・DVD含む)の私がお送りしました。


「愛を恥じるな」って台詞は衝撃的だったなー。

BGM
空洞です/ゆらゆら帝国