クルマ選びの際にネットでその車種のウィークポイントを調べる人は多い。

ヤフー知恵袋などには、不安を煽るような匿名の素人の回答が、さも真実のように“ベストアンサー”に選ばれていて危機感を感じる。

自称“クルマに詳しい人”たちの情報源の多くはやはりネットであり、それが素人やどこかで“聞いたことがあること”を投稿した業界の人間からの発信に惑わされてしまうことが少なくない。

先日もとてもクルマに詳しいお客様が来店された。
丁寧に検討されているクルマの現在の不具合などを説明させていただいた。

検討されてお返事いただいた内容は、その不具合を検索エンジンに入力したら出てくる回答を鵜呑みにしたものだった(笑)

具体的にいうとネットではその症状の改善には15万円ほどかかると書いていたが、実際はよくかかって5万円程度、部品代は2万円程度のもの。

しかし、

ネットの口コミ記事=真実

という

“思い込み”

に、自分自身の知識

を加えると、それは確信につながったりするので厄介だ。

何と言ってもこの場合の僕の立場上、販売している側なので、聞く耳を持たない場所も多いのが更に残念だ^^;

このときにディーラーの人間の意見も出てくることもある。

しかし、想像してみてほしい。

ディーラーの人間に検討しているクルマの不具合について尋ねたら、自分の成績に関係ない他店で買おうとしているお客様に対してどのような反応をするか?

もちろん、他店の悪口を言うという幼稚なことをするような営業マンは論外だが、少しデキる営業マンなら、強みである“専門性”を出す為に、知りうる知識を余すことなく披露するだろう。

時々、ネット上で何の得にもなりそうもない批判サイトを運営しているような人を見かけるが、人の基本的な欲求として“認められたい!”というのがあるんだろうと思う。

中には親切心から間違った情報をヤフー知恵袋に投稿して気づかずに間違った情報を拡散してしまっている人もいる。

この流れはもう止められないが、実際に情報を受け取る側がどのようにそれを判断して消化し、活用するかのセンスが問われるのではないかと思う。

整備をする際にもネットでその症状について調べたりもするが、その目的は整備内容そのものの割合としては50%ぐらいで、あとはお客様は同じ情報を見ている場合も多いので、共有するための目的で残りの50%という感じだ。

ネットに転がっている情報をプロが信じ込んで、そのままズバリをお客様に伝えるようでは、何の付加価値をつけることもできない。

僕自身は会社を経営しながら、あらゆるケースを体験したことはお客様にフィードバックしていくが、実際には莫大な経験値を持つ職人さんや整備の人間の貴重な現場の意見をその都度活用できることが、専門性に繋がることだと思っている。

いまから数十年の経験値の穴埋めをするほど人生も長くない(笑)

ただ、そのショートカットはネットの検索エンジンに頼るべきではないと個人的には思う。


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