新聞で紹介されていた本
人間独特の感情のようです。
嫌悪感を感じるとはどういうことなのか、が今ひとつスッキリと書かれてはいませんが、人間一人ひとりが感じる「嫌悪」はその人の文化生活、あるいは特定の病気で脳の一部の働きが悪くなるせいで感じにくくなるということから明確にならないようです。

嫌悪感を感じるものの代表例として、体液、臓器、排泄物などが挙げられています。
これは、本能的に病気から身を守るために備わった能力ではないかと言われているようです。
また、発酵食品も育ってきた文化によってある人には「おいしい」ある人には「気持ち悪い」ととらえられるようです。
こちらも対峙した人間が同じ文化の「仲間」かそうでないかを見分けるサインとなるようです。

嫌悪感を抱く例というのがいろいろあって、それがいちいち気持ち悪くてなかなか読了できませんでした。

で、なんで読んでみようかと思ったか・・・

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この本でこの表紙、ということはこの子「嫌悪感」を抱く代表例にされちゃった・・・てことですよね。
あんまお世話したい子ではないけど、このこ別に嫌じゃないし・・・かわいそうじゃん。キモいとか言われたら・・・

で、裏表紙

これは・・・きもい。わたし的にはもう絶対嫌。
真ん中の蛇のお腹が膨らんでるのが、何か食べた??
虫嫌いの私としてはこっちはアウト、表紙はセーフである。

と、言うように「嫌悪感」は千差万別。
性的なもの、タブーに関するものをわかりやすく分けて解説してくれているので、自分がどういうものに嫌悪を抱きやすいのか、という自己分析にはなりました。
お高い本(洋書の和訳本でメジャーな小説とかでないとどうしてもコスト高になります)なので、ぜひ図書館で読んでみてください。
あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか/原書房
¥2,520
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おまけ
嫌悪感をうまくコントロールすると他人の判断力を鈍らせたり、自分に有利に働くようにすることもできるということも書いてありました。
ドイツ軍のプロパガンダでユダヤ人をダニやねずみに例えたとか、裁判の陪審員の前での振る舞いによっては判断が変わってくる可能性があるのだそうです。
嫌悪感を感じる脳の部分「島部分」は匂いにも反応する場所なので匂いと嫌悪感は結びつきやすいとか、ホラー映画と人の心理の関係なども解説が有り面白く興味深いお話でした。

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