実家はエロ本屋でした その5 | ときめきアゲイン研究所

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いつからこんな風になっちゃったんだろう
新しい人なんて現れるかわからないけど
このままだったら女として寂しい気がする だったら・・・

またエロ本が◯◯円も売れた

コンビニも
インターネットもない時代


本屋でエロ本を買うことは
ちょっと勇気はいるが
他に入手の手段があまりなかったのだろう



代理で来ているという人もいたし
父が店番を選んで買う人
私が店番を選んで買う人
いろいろいたんだろうな


ゲームが出てきて
子供達に本が売れなくなってきて


エロ本ばっかりだな売れるのは


おじいちゃんが
愚痴っているようだけれども
嬉しそうなのを
私は知っていた


おじいちゃんが死んだとき
仕事一筋のおじいちゃんの遺品は
タンス一本分しかなかったけど
奥のほうから
小銭と
花札くらいの大きさの
枕絵?春画? が、たくさん出てきた

お母さん、こんなの出てきたよ
と見せたら

まあ
お父さんに見せなくっちゃ!


言ったのが 
まだ若かった私は
なんかちょっと不思議だった


(実家はエロ本屋でした 完)