■ビタミン、ミネラルをしっかりとろう
ビタミンやミネラルなどはカラダの機能をスムーズに働かせるのには欠かせません。特にビタミンB6は、免疫機能を正常に維持するのに必要で、不足するとアレルギーが出やすくなると言われます。また花粉症の症状である鼻や眼の粘膜の炎症、かゆみは、活性酸素が増えるとひどくなります。ビタミンCやビタミンA、ビタミンEなどは、抗酸化作用のある栄養素です。
ミネラルの亜鉛は、不足すると、免疫機能が低下します。加工食品の中に使われる添加物の中には、亜鉛の吸収を邪魔するものもあります。また添加物を多く摂取するほど、体内で活性酸素を増やし、活性酸素は花粉症にも影響すると言われます。
もちろんたまに便利な加工品を使うことが悪いとか、食べればすぐに花粉症になるというのではなく、どうしても加工品ばかりに頼ると、生鮮食品を食べるのと違って、栄養素が不足したり、偏りがちですから、気をつけた方がよいということです。
もし外食や市販の総菜を買うにしても、洋食と比べて脂質が少ない和食の定食(ごはんを主食に、主菜、副菜と様々な料理の組み合わせ)がおすすめです。鶏からあげのような、主菜のカロリーが多いものより、サバの煮付けの定食などに、さらにもう1品青菜のお浸しや、海草の酢の物等を追加する位、野菜や海草などを意識してとった方がよいでしょう。

■甘いものも控えめに
ケーキやアイスクリームなどの甘い食べ物は食べ過ぎると、炎症を起こしやすくなるといいます。食養生でも、甘いものや冷たい食べ物は「陰性」と言って、カラダを冷やすので、血行を悪くし症状を悪化させると言われます。確かに、カラダを冷えると、免疫力が低下する事にもつながります。
私自身も、娘に母乳をあたえていた時に、娘がアトピー性湿疹がひどく、食養生をしていました。1年ほど甘いものをできるだけ控えていましたが、控えた方がグチュグチュした湿疹はましでしたし、私もひどい冷えが解消されていたのは、印象的なことでした。(もちろん個人差はあると思いますが)
お菓子の他にも、コーヒーや南国の果物、アイスクリーム、牛乳などもカラダを冷やす傾向があるので、症状がひどい時は注意してみてください。

■アルコール,香辛料は控えめに
唐辛子などの辛みの強い香辛料をたっぷり使った食品やアルコールなどはそのもので花粉症を引き起こすものではありませんが、粘膜の毛細血管を刺激して、鼻水がひどくなることもあります。
最近は、花粉症に有効だというアルコールも売れているようですが、やはり、アルコールですから、ほどほどに、というのが現実的だと思います。
また、タバコの煙に含まれる有害物質も鼻の粘膜を刺激し、体内の活性酸素を増やし、花粉症の症状を悪化させてしまう。自分だけではなく、周りにいる人のためにもぜひタバコは控えましょう。

■果物には、ひどく反応することが・・・
野菜や果物にはビタミンやミネラル、また活性酸素を除去する抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているとはいえ、キーウィフルーツ、メロンなどの果物を食べた後に口や喉の内側がかゆくなったり、腫れたりする人もいるなど、個人差もありますので、注意してください。

■リノール酸のとり過ぎにも注意
植物油に含まれているリノール酸は、以前コレステロールを下げる作用があると言われ、注目されていた脂肪酸ですが、とり過ぎると、アレルギー症状を促進するということが分っています。
リノール酸は、必須脂肪酸といい、カラダにはなくてはならない栄養素ですが、現代人はとりずきる傾向がありますので、揚げ物やマヨネーズ、ドレッシング類など植物油を多く使った料理を食べ過ぎないように、気をつけましょう。
アレルギー予防に役立つ脂肪酸としてはα-リノレン酸で、体内でEPAやDHAに代謝されます。α-リノレン酸は、しそやフラックスシードの油に含まれていますが、たいへん酸化しやすいので、加熱しないでサラダなどのドレッシングで使う方が向いています。

続く



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