北京に滞在する一つの楽しみや、北京のみならず中国各地の美味を味わえること。中華料理ばかりでもバリエーションを変えていれば飽きることもありません!そのお陰で年始からダイエット宣言しなければいけないほど、用心も必要なのですが(;^_^A

 驻京办とは地方省、市などの地方政府が北京に出している駐在員事務所のこと。地味な存在にも聞こえますが、北京を舞台に予算獲得などに駆けずり回るような役割から、接待、そして汚職のような話題も尽きない、ベストセラー小説の舞台ともなった興味深い組織です。(以前に書いたこちらのブログ記事もご参照ください。)何といっても接待に使うこともあるとのことで、これら北京事務所のレストランは地元料理を本格的に味わえるというわけなのです。シェフや食材も多くは地元から調達とのこと。

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 まずは美味しい料理の写真から。ここは既に在住日本人の間でも相当有名という、建国門近くの四川省事務所のレストラン。お昼でしたが超満員!トウガラシが迫力の辣子鸡見た目が迫力な毛血旺(辛いスープの中に豚のモツ、豚の血、野菜などが入った料理)が最高!

北京で考えたこと-qishengdayuan

 待ち切れずに一気に色々味わおうと向かったのは、北三環にある「七省大院」と呼ばれる七つの地方省事務省が集まるエリア。ここには山東、吉林、福建、湖南、江西、浙江の事務所が勢ぞろいです。

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 さあ、どれに入ろうかと迷っていると、山東省事務所(というか、それに隣接する山東賓館)の前には海鮮贈答品セットが山盛り!。春節前という時期もあって、山東省の方はこの箱を持って、中央省庁各拠点を挨拶詣りに行くのでしょう。こう言う地方名産贈答品は、どこの事務所も大変充実しております。活動の一端を垣間見れると同時に、外国人でももし北京でそういうものが必要なら結構役に立つ場所かと。

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 迷った末にこの日は吉林省へ。地三鲜(茄子、じゃがいも、ピーマンの揚げ炒め)や水餃子などに舌鼓を打ったのですが、メニューを見て頼めなかったのはこの写真左上の何か形がグロテスクな黒いカエルの揚げ物、そして鹿のスープは写真が鹿さんそのもの!中国来てから色々食べているので、動物愛護ぶるつもりは毛頭ありませんが、メニューなんだから鹿さんそのものの写真は止めましょうよ。(T_T)

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 政治的にも大事なこの驻京办には商工会のようなものもあるらしく、雑誌まで編集されていました。てっきり地方省同士で対抗心ばかりあり、横の連携は無いのかなあと思いましたが、対北京(対中央)という意味ではそれなりに同志という感覚があるのかもしれません。決して驻京办の建物以外では見ない雑誌かなあととりあえずもらってきました(ほとんどが地方企業の広告でしたが)。色々マニアックな世界があるものです。

 まだまだ行き足りていませんが、今後とも地方美食ツアーを続けていきたいと思います。もし中国語のわかる方はこのサイトをご参考にして下さい。各地の驻京办レストランが一目瞭然です。地方グルメの旅、ご関心の方、是非一緒に行きましょう!!