文化都市・京都について | イベントやエンタメの周辺、バックステージ

イベントやエンタメの周辺、バックステージ

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京都に関する本を読んだ。
京都の人の深層を表現する本だ。

京都の中心に『田の字地区』と呼ばれるエリアがあるらしい。
河原町通り、御池通り、堀川通り、五条通りに囲まれ、烏丸通り、四条通りで4つに分けられる地域だ。ここやその周辺に住み続けている、しかも最低四世代に渡らなければ生粋いの京都人とはいえないという。


二代目や三代目くらいで京都ジンを自称する手合いには、

「ほうどすか、それはそれは…」
と軽くいなし、それ以に追求しないのが生粋の京都ジンの流儀なのだそうだ。
しかし。もしそれ以上に生粋の京都ジンを自慢するヤカラには、

「ほうすっと、おたくさんは先の大戦からでっかいな。そら、たいしたもんどすナ」

とやる。

「で、その先の大戦ちゅうのはいつでんね」

と、相手がたずねると、

「そら、応仁の乱に決まってまんがな」

[大淵幸治著 丁寧なほどおそろしい「京ことば」の人間関係学]

この本の帯には「京都人は、本当にイヤミで意地悪か?!」 「あすから私は、もう京都に住めないかもしれない」とある。


京都は仕事でもプライベートでも行く。
何時行っても観光客で沢山のこの街は、奥が深い。そういった京都人がいるかどうかは定かではないが、10回や20回では京都は分からない気がする。
京都は歴史的建造物、文化財、京料理、京言葉など、多くの文化をもっている。
また大小様々なイベントがとても多く開催されている。
観光ルートではなく、京都の人と文化や社会も仕組みについて話をすると、東京人が驚く話が沢山ある。
それがまた奥が深い。昔、ここが都だった、それがこの街の仕組みとなって、今日もその仕組みが生きている。

その点、東京は3回でタクサンという声を聞く。
底が浅いというべきかもしれない。底が浅いので絶えず新陳代謝を繰り返し続けなければならない。開催されるイベントの数は桁外れに多いが、内容の薄いイベントも桁外れだ。
もっと実のある企画を開発しなければならない。

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