基本のレシピシリーズ。~カトルカール~ | るぅのおいしいうちごはん

基本のレシピシリーズ。~カトルカール~


ご訪問いただきありがとうございます。

2014年3月12日、初のレシピ本を出版していただきました!




ご新規様、はじめまして。

常連様、愛してます。

今日もお手柔らかに突っ込んでください。かしこ。



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カトルカール。








小麦粉・砂糖・バター・卵。

たったこれだけの材料でできるケーキ。

いっちばん基本のケーキ。





材料はすべて1:1:1:1。

同量の材料を、

少しずつ混ぜて、

卵ではなく、バターの気泡性を使って膨らませるケーキ。






たっぷりバターで日持ちもするし、

失敗も少なく、

ラッピングもしやすく、

彼のハートをキャッチするのに、

いっちばん近道のケーキ。

(全部コピペ)













彼のハートをキャッチできるかどうかは知りませんけど、

焼き菓子の基本であることは間違いなく、

我が家のカトルカールは、シュガーバッター法と呼ばれる製法で作ります。




カトルカールもね、まったく同じ材料、同じ分量なんだけども、

作り方はみっつあるん。









まず、我が家で愛用している【シュガーバッター法】


これは、バターに砂糖を加て混ぜ、少しずつ卵を加えてさらに混ぜ、

最後に粉を混ぜるタイプ。







もうひとつは、【フラワーバッター法】


これは、卵と砂糖を混ぜておき、バターには粉を加え、

卵&砂糖とバター&粉を合体させるタイプ。







最後は、【オールインワン法】


上記ふたつは、バターの気泡性を利用して膨らませるのだけれど、

これは卵を泡立てて、卵の気泡性を利用して膨らませるタイプ。











一番失敗が少ないのは、フラワーバッター法かなーって思うんだけども、(卵が分離しにくいので)

あたしは、作り手によって仕上がりが変わるシュガーバッター法が好き。

そして、一番美味いとも思う。





ただ。

シュガーバッター法は、バターが分離しやすい作り方でもあるので、

ちょっと作り方を間違えると、もろっもろなヤツができあがります。





大事なのは、バターの温度と卵の温度。

この温度さえ気を付けていれば、

とりあえず、もろもろだけは回避できます。








あとは、

毎度毎度書いているように、


粉はしっかりふるう。


バターにはたっぷりの空気を含ませる。


粉を混ぜる時は、混ぜすぎない。混ぜなさすぎない。








そして焼成は、

オーブンと対話せよ。












それでは、カトルカールのレシピです。









レシピカトルカール


【材料】20cmパウンド型1本分
バター(コンパウンド)・・・・・120g
砂糖・・・・・120g(白砂糖推奨)
薄力粉・・・・・120g(ドルチェ推奨)
卵・・・・・120g(M玉2個分相当)


【作り方】
1:バターと卵は室温に戻しておく。

バターを室温に戻すときは、薄くスライスするか小さ目に切ってボウルに入れておくと早い。


ゴムベラで練れるくらいの固さになったら、こんな風↓にボウル全体にはりつけるようにすると、さらに早い。

まとめてボウルの中に入れておくより、ステンレス部分に触れてたほうが温度が伝わりやすいんでね。
そして、ゴムベラは何にせよこの後も使いますので、洗わずにとっておきましょう。



2:型にバターを塗り、粉をふっておく。(もしくは、クッキングペーパーを敷く)


バターは室温に戻したものを指で塗り、粉は茶こしなどでうっすらと全体に振りかけ、
余分な粉は型を逆さにして掃い落とします。
バターが溶けすぎると粉と一体化しちゃうので、使うまで冷蔵庫に入れておいて。


ちなみに、バターを塗るときのポイントはここ。

一番忘れがちな隅っこ。ここ、しっかりバターを塗らないとたまに型が抜けないという悲惨な目にあいますんで。



3:室温に戻った卵は、よく溶きほぐす。

泡立てる必要はないです。よくほぐれていて、室温にもどってればOK。



4:薄力粉は2回ふるう。オーブンは170度に余熱しておく。

粉をふるいにかけるのは、ダマをなくすため&空気を含ませるため。
面倒くさいし、やらんでもいいと思いがちな作業ですが、これ、意外と大事です。

そして、この粉をふるうという作業は、早すぎてもNG。
ふるった後、何時間も放置すると、粉が湿気を吸い、せっかく含ませた空気がなくなり、またダマの状態に戻ります。
どのくらいで元に戻るかは分からんのですが、あたしはふるったら15~20分以内に生地に混ぜるようにしてます。
万が一、ふるってから生地に入れるまで一時間など経ってしまった場合は、もっかいふるいにかけるとこからやり直し。



5:バターをクリーム状に練る。

この「クリーム状」を勘違いしてる方も多いと思うんですが、
これは、ゴムベラで練れる程度の柔らかさになってればいいのではなく、「
クリーム」です。「クリーム」。
ホイップクリームだったら7分立てくらいの状態をさします。
これができてないと大抵の場合、失敗します。




6:砂糖を3回に分けて加え、そのつどよく混ぜる。

泡だて器でもいいし、ハンドミキサー使ってもOKです。
しっかり混ぜて、バターに空気を含ませることが大事。


混ぜている途中で、泡だて器の中にバターが入りこんだら、トントンとボウルの淵などに軽く叩きつけ、
中身を落として、さらに混ぜる。

淵にくっついているバターは、ゴムベラなどで落とし、それもしっかり混ぜる。


混ぜていると、こんな感じで↓白っぽくなってきます。


白くなると、混ぜている泡だて器がだんだん軽くなってくるよー。


こんな風に白くふわっとしたらOK!

白っぽくなるのは、空気を含んだ証拠。
このバターの気泡で膨らませるので、これができてないとクッキーみたいなケーキができあがります。
レンチンでどろどろになったバターなど論外。(←一度溶けてしまったバターは、冷やしても二度と気泡性が戻らないんで)



7:6のバターに3の卵を少しずつ加え、つど混ぜる。

一度に混ぜようとすると、100%分離します。室温に戻っていない卵を加えても100%分離します。
分離しちゃうと、口当たりも悪く、美味しくないカトルカールができてしまうので、
卵は4~5回に分けて、少しずつ加え、加えたら乳化させるべく、よーく混ぜる。


分離せず、ちゃーんと混ぜられれば、こんな風にふわっとクリーム色の生地ができます。

↑成功例。(天才か)
万が一分離した場合は、ドライヤーなどで熱を加えるか、大さじ1程度の薄力粉を入れて混ぜてください。



8:7のボウルに4の粉を3~4回に分けて加え、ゴムベラで混ぜる。

ゴムベラで混ぜるときは、底からすくうようにして、全体を大きくサックリと混ぜる。
混ぜすぎはNGだけど、混ぜが足りないと粉っぽいカトルカールが焼けてしまうので、しっかり混ぜる。


ちょうどいい頃合いになると、こんな感じでツヤっぽくなります↓

ツヤがでたら、生地できあがり!



9:2の型に生地を流し入れ、型をトントンと台に打ちつけ、中の空気を抜く。

でっかい気泡があると切った時せつなくなるんでね。余分な空気はここでサラバイします。



10:軽く水で濡らしたナイフで、真ん中に切り目を入れる。


そんなに深く入れなくても大丈夫。深さ5mm程度。



11:切り目の上に細く切ったバター(分量外)をのせる。


これでぱっくり割れ目を確保。



12:170度のオーブンで30分程度焼く。


真ん中に串をさし、何もついてこなければOK。
もし、焼いてる途中で焦げそうになったら、アルミホイルをかぶせて焼いてくだされ。
生焼けもコワイけど、焼きすぎは生地がパサつくので厳禁よー。



13:型からはずし、ケーキクーラーの上にのせて冷ます。


ここでスポッと型が抜けると、嬉しいもんです。



14:完全に冷めたらぴっちりとラップで包み、24時間以上置く。


焼きたては焼きたての美味しさがあるんだけど、バターケーキは時間を置くことで生地が馴染み、
しっとりさが増すので、2~3日置いたほうがイイよ。(ちなみにあたしは2日目か3日目が好き)





カトルカールできあがり♡

一番基本のレシピだし、

注意点ももろもろと書いておこう。



なーんて欲張ったら。





ちょっと、てんこ盛りみたいになりましたけど。














何にせよ、一番基本のレシピです。

ちなみに、あたしの焼き菓子(ケーキ系)は、すべてこのカトルカールのレシピを元に作られてます。




風味や旨味を出したい時や、しっとりさせたい時は、

粉の一部をアーモンドパウダーに置き換えたり。




フルーツなどの水分を追加しい場合は、

生地がしぼまないよう、BPを加えて調整したり。




日持ちさせたい時は、

お酒を加えたり、シロップを打ったり。




ココアやコーヒー、紅茶なんかを加えても美味しいし。

胡桃やドライフルーツなんか加えても美味しいし。






これさえ作れれば、

すべての焼き菓子が自由自在

と、言っても過言ではないと思う。






















多分。(←ちょっと弱気)

やっぱ、分かんないけど。(←だいぶ弱気)














お持ちの型によって材料が100gずつだったり、140gずつだったりすると思うんですが、

バター、砂糖、小麦粉、卵の1:1:1:1は変わらず。




「砂糖+小麦粉=バター+卵」




砂糖と小麦を足した重量とバターと卵を足した重量が同じであることが、

いっちばん安定した生地ができるって言われてんですよね。





小麦粉が多ければ、形はしっかりするけれど、同時に固さも増すし。

砂糖が多ければ、保湿性が増して、しっとりはするけれど、キメが粗くなるし。

卵が多ければ、柔らかさは増すけれど、脆さもでるし、場合によっては生地がしぼんじゃうし。

バターが多ければ、しっとりはするけれど、脆さもでるし、分離しやすくなっちゃうし。





誰が考えたか知らんけど、1:1:1:1の比重は、黄金比だと思う。














そして。

あたし、いつもはテフロン型+クッキングシートか、

ブリキ型+クッキングシートで焼いちゃうんだけど、(なにせ、楽なもんで)

今回、ブリキ型+バター&小麦粉で焼いたんですわ。



まー、焼き上がりの綺麗さにべっくら。


どうよ、この色!!!!!






全くムラがなくて、恐ろしいほどに均一。

クッキングシートじゃ絶対でない焼き色。



バター塗るのがちょっと面倒くさいうえ、

余計な経費もかかるけど、(←余分なバター代)

パウンド型の角もしっかりでてるし。

この焼き色はちょっと魅力。



バターを塗るって、ちょっとイイ。

(ま、うちはコンパウンドですけども)














ご清聴ありがとうございます。

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ありがとうございます。ぺこりぺこり。ここまで書くのに一晩かかったわ。






多分ないと願いたいけど、書き忘れがあったら、追記します。

そして、おでんは昨日食べました。泣きながら。かしこ。