局内で敦賀さんへの告白の現場を目撃してしまうことは少なくない。

それは同じ局内で仕事をするときは必ず、お弁当の差入れをしに彼へ会いに行くからか。

ある時は通路の隅で、ある時は楽屋で。

告白を聞いた後、彼がどういう返事をするのかも私は知っている。
何なら一言一句違えず再現出来る。


『ありがとう。気持ちは嬉しいけれど、今は仕事を最優先に考えたいんだ』


お決まりのフレーズ。
どうして私はいつもタイミング良く女が想いを告げるシーンから居合わせてしまうのか。

あと数秒早ければ察知して引き返して、あと数秒遅ければ彼が断った後に現れることが出来るのに。

いつもタイミングが悪く、告白から彼の断りまでを眼にして耳で聞く羽目になってしまう。


(きっと神様からの注意喚起ね…)


いくら親しくしていても、いくら誰よりも近い位置にいると思う程の距離であっても、敦賀さんの【特別】には誰もなれない。

私も敦賀さんのように【特別】を作るつもりはないけれど、この愚かな心が間違って暴走しうっかり愚者にならないための戒めなのだ。

誰かの告白の光景は、愚行を犯さないために定期的に与えられた抑止力。

私の未来の破滅予告。


(わかってるわ…)


私はこのまま後輩として敦賀さんの側にいたい。
いつかの終わりが見えている特別はいらない。
終わりに怯えて生きたくはないし、終わりの後に生きられる自信もない。

【特別】を望んだら終焉が始まる。


(ショータローの時とは桁が違う)


敦賀さんはきっと私を破壊する。




恋というものは本当に救いようのない病気だと思う。

治せるならどんな苦痛にも耐えてみせるのに。
病の進行に比例して増していくのは精神的依存。

対象相手に脳が支配されていく。

敦賀さんのことを考える時間が増え、一瞬でも逢えると喜びを感じ、唇で気持ちを確認すれば得られる安堵と幸福感。
そしてそんな自分に幻滅する。


…まるで薬物依存の症状ね。

恋は毒だと嫌という程解っているのに、年数が経過するほど断ち切ることは困難になって、自分を見失ってしまう恐怖に日々付き纏われる。

恋人でもないのに彼はここまで私を追い詰めてくる。


(早く消えて…)


この害にしかならない想いを誰か消して。


彼の気持ちのベクトルが他へ向いてしまう前に。

早く。



(残された時間はあとどれくらいなの…?)





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本誌の蓮キョに滾って勢いのまま手を動かしたら何故か天泣が出来ました。はて…(´・ω・`)

しかし天泣ってキョコたんはともかく蓮は今の本誌状況では違和感が出て来たと思いません?
続けにくいんですがー!


それにしても!(ネタバレほどではないですが本誌の話)


本誌の◯◯を出すキョコたんがたまりません…!その強気な感じで蓮を縛ってくれんやろかと思いました←もしもし?

逆に最後のキョコたんは可愛すぎてどうしてやろうか、というよりどうやって啼かして…(以下自主規制)
兄さんも一体ナニを囁きましたか。愛ですかヒワイなワードですか。

あと表紙の蓮キョで、蓮が起きたらあの腕がキョコたんに伸びてなし崩しになる白昼夢を見ました←
なんてオヤジ妄想がそそられる本誌( ´艸`)

付録も愛溢れて楽しかったですね。
トゥインクル♪