小松美羽さんという「目」 | 元木行哉オフィシャルブログ

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先日、小松美羽さんの個展「神獣〜エリア21〜」に行ってきました。

http://miwakomatsu-ten.strikingly.com

 

世界でも知られている、画家・小松美羽さん。

初めて美羽さんとその作品を見たとき、その描くエネルギーと描く先を見る目に魅了されました。

唯一無二の美羽さんでしか描けない世界観。

 

僕はある一つの作品に涙が出ちゃって。

 

「ちょんこづいた頃」

 

残念ながら、今回の個展では展示されていなかったのですが、初期の頃の銅版画なんですけど、その作品を描いた彼女のバックボーンが僕の遠い記憶とシンクロしたんです。

 

ご本人にもその話をしたら、「シンパシーを感じてくれたんですね」と仰ってくれて。そう、シンパシー。

 

美羽さんを知り、魂で描く作品たちを見ていると、なんて言うんだろ・・・上手く言えませんが、言葉で表すと「傷みを分ける」。

そんな感じでしょうか。

 

 

とっても屈託のない白い袴姿が似合う、チャーミングな美羽さん。

面白いんです。

作品とのギャップにまず驚かれると思います。

 

どの作品も、「目」に注目が行くと思う。

全部ではないと思いますが、彼女は描くとき、まず目の当たりをつけ、最後に目を仕上げる。

作品たちに目が命を吹き込んで行く。

 

僕がこんなことを言うのは、とってもとっても恐縮ですが、彼女が生み出したこの子たちをたくさんの人に見てもらいたいな。

 

壮大な大和魂。

この愛くるしい子たちを。

 

 

彼女の銅版画の作品は、その無数の「線」が刻む光と影にやられます。

 

 

 

そして、絵の具やペンなどの色を加えた作品たち。

 

 

 

僕、この子も好きなんです。

「純心」

 

美羽さんの作品には「神獣」という生き物が描かれます。

人の生死を見守る狛犬たちが伝えてくれます。

 

 

立て掛けたキャンパスに、彼女は下書きなしで描くんです。

そして、時には素手で絵の具を塗り、チューブごと描いたり、絵の具のしぶきを叩きつけたり、これは圧巻です。

 

 

 

次は絶対にライブペイントを見たい!

 

今回の「神獣〜エリア21〜」のテーマ作品。

 

 

 

 

地球儀を21で分け、それぞれの世界の神獣くんたちを描いたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

この子たちの話を聞きたいなぁ。

「チロルとイナズマ」

 

 

有田焼とのコラボレーション。

彼女の目が見た神獣たちは、今度は何を見ているんだろ。

 

 

話が尽きないんです。

これからも、もっともっと知りたいですね。

そして、楽しみです。

 

この子たちとの出逢いに、感謝。

 

iku