MOVE！FEEL！THINK！
人が、行動にいたるまでを考えてみた。
まず、何かを感じるところから。
インプットがあって、そのまま何かを感じる。
その感じには、言語化できる情報と、できない情報がある。
そして、言語化できない部分は無意識に沈殿していく。
その後、自分の中で、言語化できたものだけが
その人の思考になる。
ただし、言語化できずに無意識に残ったものの方が
何倍もの情報量の豊かさをもって、その人を支配している。
そして、何かの行動に移す時、人は言語によって
「何かをしよう、何故なら●●だから」
と、考える。
ところが、この●●は、自分自身の意思によって決めていると思っているだろうけど
正確にはそうではない。
自分が感じた無意識がそう求めている、というのが正解なのだと思う。
ただ、それを言語化できないから、●●という「言訳」を脳がつくりだすのだろう。
これは、整合性をとって、自分自身のアイデンティティを保つためだと思う。
そして、無意識下に沈んでいるものが、行動までスムーズにつながったとき、
人は、自分の人生を正しく生きている、という実感があるのだと思う。
ところが、現代社会では、意識が幅をきかせているため、論理的に説明され
納得してしまうと、行動に移さざるを得ない。
特に「命令」というのは、無意識どころか、意識さえもストップさせてしまう。
無意識が反発していることをすると、ストレスと呼ばれるしこりが無意識に残る。
これが溜まると、無意識が体に信号を出す。
それは食欲や性欲や睡眠欲や病気や精神的な不調となって表れる。
だから、このしこりを取らなければならない。
取るためには、無意識に聴いてやればいいのだけれど、
普段、無意識をないがしろにしていると、なかなか声が聞こえてこない。
その点、男性に比べて女性の方が、無意識の声を聴くのが上手だと思う。
何が気持ちよくて、何が不快かを知っている傾向があるように見える。
男性の場合は、意識の力が強すぎて、無意識がNGを出していても
脳が無理矢理意識ごとねじふせて、行動している気がする。
意識していないストレスにやられるのはこういう場合だと思う。
話が少し心理学的な方向にそれたけど、人の行動心理学的な観点から
コミュニケーションを考えるのは面白い。
人が行動するのは、多分、無意識によるものが多いのだと思う。
そして、感動、つまり、心が動く、というのは、
決して論理的な説得ではなくて、
人の無意識を意識化してあげるだけなのだと思う。
それは、無意識の中にあるものを言語化して、
意識させてあげるっていう、「コピー」の力が大きい、と思っている。
ほら、本当は、こういう風に思ってたでしょ。
それを表現する言葉がなかっただけでしょ。
という具合に。
優れた小説は、人の気持ちの無意識部分を意識化してくれる。
もし、そういう言葉が見つからない場合は、ストーリーという例え話で、
言語化まではいかなくても、感触や質感で伝えることができる。
そういうことを考えた時に、プレゼンテーションって、なんて難しいんだろう、と思う。
無意識を意識化させることが目的です、なんて言ったって、何も伝わらなくて。
ね、こんな感じ、あるでしょ、と言っても、多分伝わらなくて。
でも、そんな論理で構成されている人達でさえ、感動させるくらいの言葉があればよいんだろうな。
そして、本当は、この文章のテーマは、「行動することが大事」だったんだけど
話がそれすぎて、軌道修正きかなくなったので、これはこれでよし。
多分無意識さんのせいだろう。
ちなみに、行動がなんで大事かっていうと
発想や計画は目に見えないけど、行動は目に見えるから。
そんで、発想や計画よりも、行動から学ぶことの方が多いから。
今気付いたけど
ナイキの「Just do it」って
サントリーの「やってみなはれ」と同じやなあ。
思い立ったら、すぐ行動。
じゃなくて、
思い立ったら、すぐ計画、そして速やかに行動。がいいね。
それじゃ、それで、段取りさせてもらいます。
ああ、計画についてのよさとか、発想についての話とかも書きたいけど
時間がなくなるから、でかけよう。
行動の前に計画。
計画の前に発想。
発想の前に行動。
ぐるぐる周る。
行動できないときは計画せよ。
計画できないときは発想せよ。
発想できないときは行動せよ。
っていう言葉がある。俺だけど。
金がなけりゃ知恵を出せ。
知恵がなけりゃ汗をかけ。
っていう言葉がどこかにあった。誰だったか忘れた。
この場合の汗は、行動でしょ。知恵は発想と計画でしょ。
金はなんだ？元手？結果？手段？ゴール？
クリーニング屋が閉まってるから、自分で洗ったシャツを干して
アドミュージアムに行こう。D＆AD展。