白日夢

白日夢

妄想の中でフワフワと。別に現実を観ていないわけでもない。。

そんな女がこっそり日記をつけたくなったんだとさ。。。


艶が~るに大ハマり中恋の矢秋斉さん贔屓です
日々の出来事、艶が~るの話、大好きなカスケードの話、二次小説、イラストなど…ちょこちょこと描いてます(●´ω`●)ゞ
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音もせず落ちてくる雨は、行き交う人の傘や笹飾りに触れては無数の雫を作っていく。

花街の煌びやかな明かりに触れたそれは、静かに土へと吸い込まれていった。

 

 

女たちが七夕を待ち望んでいたのは昨日までの事で、今朝の雨模様を目の当たりにしてしまえば、今日は七夕がまるで禁句であるかのように皆、口にする者はいない。

ただ、空を見上げては溜息が零れた。

 

 

 

止まない雨に紛れて複数の足音が近づいてくる。

騒々しさに振り向くと、そこには浅葱色の波が揺れていた。

 

沖田「○○さん!」

反応が遅れたあたしを道の端へと誘導し、息を整えながら

沖田「不逞浪士がこの界隈に潜んでいると報告を受けました。くれぐれも気を付けてくださいね」

それだけ言うと隊へと戻って行ってしまった。

 

 

 

足音は遠くなり再び静寂に包まれる。

すると、小路から現れた強い力が、あたしの意思とは無関係に全身を引き寄せた。

沈香の香。

はっと見上げるとそこには、肩で息をする俊太郎さまの姿があった。

 

 

古高「驚かしてしもうたね。堪忍しとくれやす。」

筋張った腕に包まれると少し早い鼓動があたしの耳に振動として伝わってくる。

 

古高「先日、七夕の話してはりましたやろ。それで、どうしても顔が見とうなって来てしまいましたんや」

照れくさそうに笑いながら節くれだった指が壊れ物を扱うかの様に髪に触れた。

頬には泥が撥ねた痕。

先ほど駆けていった新選組と関係があるのだろうか。

何も聞かずにあたしは俊太郎さまの泥を掃った。

 

 

古高「織姫様。わてはあんさんに彦星になれたやろうか。ここなら雨でも、天の川がぎょうさん見れるさかい。ほんの一刻だけでええ。あんさんを感じさせとくれやす」

 

花街の灯りが雨に滲んで交差する。

煌めきが届くか届かないかの闇がりで二人の吐息が交差する。



慶喜「秋斉、いるかい?」
勢いに任せ開け放った襖の奥にあの男の刺すような視線は無かった。
 

ああ、あそこか。
 


足音を立てぬようそっと近付き息を整え力一杯襖を滑らせると、藍の背中が珍しくビクリと跳ねた。

慶喜「やあ、秋斉。やっぱりここだ」
〇〇は脚を投げ出して壁に寄り掛かり寝息を立てている。その目の前で片膝をつくこの男は俺が縁を跨ぐと鋭い視線を此方に向けた。

秋斉「しぃ。なんの用や。静かにしとくれやす」

一刻前までは高い位置にあった太陽もだいぶ傾き雲は橙に染まっている。彼はふいと視線を戻し、静かにただ一点を見つめていた。本当は〇〇を起こしに来たのだろう。この男の細長い人差し指に留まっている彼女の小さな手を振り解けずに今に至る、その様に見てとれた。


慶喜「起こさなくていいのかい?」
そう尋ねると視線を寄越すことなく閉じたままの扇子をしっしっと振って見せるだけ。どことなくバツの悪そうな背中を俺は軽く鼻で笑い襖に手を掛ける。

慶喜「ああそうだ。逢状を出したからね。頼んだよ」
それだけを言い残し、秋斉の返事を待たずに襖をそっと閉じた。




この指とまれ
俺が人差し指を立てたら〇〇は留まってくれるだろうか。
眠りながら秋斉の指を掴んで離さなかったことを話したらどんな顔をするだろう。
そんなことを教えたら秋斉にこっ酷く怒られるのかな。
そんなことを思いながら橙色の花街を歩いていく。




重たい眼を閉じると、闇に引きずられるように意識を手放した。瞼の裏で灯ったままの灯をゆらゆらと感じながら。
襖が静かに滑り微かな布擦れの音が耳を擽る。眠りの中で唇に触れた感触をきっと私は知っている。少しひんやりとした指先の奥の部分に微かに熱を帯びたあの人のような。





あれからどのくらい、月は動いただろう。
ゆっくり目を開け辺りを見渡せば、ついさっきまで灯っていたのか、蝋燭の先端から登る煙はゆらゆらと月明かりを吸いながら天井へと消えていく。勢いよく吸い込んだ夏の夜の空気は微かに柔なかな侍従の香りがした。



「おや、やっとお目覚めかい?」

いつもの柔らかな京訛りとは違う。変わらないのは優しい声色。
半開きの障子戸から微かに射し込む花街の灯りが弧を描く口許と藍色の衿元を照らしていた。

布擦れの音に合わせ、影がゆらりと揺れる。
あたしは急いで立ち上がった。
すると肩から藍色が滑り、一瞬で床に落ちた。
「あっ…すみません…」
慌てて膝を折り手を伸ばす。
秋斉「かまへんよ。そのままで。もうええ時分やさかい。調子落とさんと誰かさんに気付かれてまうよ」
そう言うと、細く長い人差し指が唇を触れた。

触れられた場所から熱は拡がり、途端に逆上せてしまいそうになる。
何も疾しいことはない。
なのに何故だろう。
何かいけない秘密を共有してしまったような。
それが体温をより一層上げてしまう。




秋斉「ほら、おいで。夜はこれからだよ」




Ameba久しぶりにログインしたらなかなか仕様が変わってて焦ってます。
三十路主婦、なんとか生きてます。

日曜は時間が空いたのでくだらない事を考えたり妄想に耽ったり。
突然CASCADEのライブDVD観たくなって観てたんだけど、旦那と知り合う前はCASCADEのTAMAちゃんみたいな線の細い中性的な男の子が好みだったのを思い出したんだよね。言うなれば男子トイレと女子トイレのマークくらい間逆な現象が起きててねww俗に言う『理想と現実』とも違う。なんていうか、旦那との生活が3次元でTAMAちゃんが3次元とはちがうどこか(2.5次元辺り?)みたいな感覚だという結論が俺の中で出ました。



ちょっとずつ書いてた文章を組み立ててみました。ブランクって怖いですね。すぐ卑猥な方へ進みたくなるのを必死に我慢ですよ。
少しずーつ解放していきたい適度に。規制されるから←



○○「秋斉さん、雪ですよ」

おもてで箒を握り締め天を見上げていた○○は、俺に視線を送ることなくそう告げた。

少しばかりの心の揺れを隠そうと、小さく息を呑み

秋斉「そうやね」

と目を合わせることなく天を見上げた。




くるくると舞い踊りながら降りる雪は掌で消えていく。

何にも染まらない純白はもうどこにもなく、薄汚れた俺の中へと融けていく。

触れたら最後。何も残ってはくれないのか。

身勝手な思いを巡らせた。





○○「雪、積もりますかね」

秋斉「いんや、昼時には消えてまうやろうな」



○○は短く白い息を吐くと

○○「ちょっと、寂しいですね」

と、こちらを向いた。




○○「秋斉さん?」



宙に浮いたままの俺の空っぽの掌に小さな白い手が触れる。

汚すまいと手を引くとその手はこれを包みこんだ。



○○「…消えませんよ。ほら…」



柔らかな笑みに触れ俺は静かに瞼を閉じ、

秋斉「そうやね、そうやった…」

と、少し強めに握り返す。




秋斉「こない冷やして。火鉢で暖まりい」

手を引き中へと促すと、

その純白を藍染の羽織へと隠した。























あけましておめでとうございます←今更



1年振りの更新になります。

なんか憶えのないやつの更新記事があがってるとか思ってたらすいません・・・




2013年8月1日のリアル旦那の交通事故(貰い事故)での入院→退院から2014年年末の仕事復帰まで、ひとりの時間が殆どなく、バタバタとしておりました(;´▽`A``

まあ、時間見つけては短文をTwitterやあいぽんのメモに殴り書きしたり、アニメ観たりドラマCDやゲーム集めたり(もちろんcv鳥海)、フェロ☆メンのトーク&握手会参加してたりと悠悠自適に過ごしてたんですがねww



今はだいぶ落ち着いてきてひとりの時間もとれそうなんで、月1くらいでうp出来ればいいなぁーなんて思ってる次第です。。。






それでは、皆様にとっていい年になりますように。






――「○○はん、ちいと頼まれてくれますやろか?」



秋斉さんにそう声掛けされた時、太陽は薄い雲に覆われはしていたが、確かに頭の真上で辺りを照らしていた。





(少し、遅くなっちゃったかな・・・)

太陽は傾き、先程まで長く伸びていた影は段々と薄くなる。

冷えた指先に息を吹き掛ければ、軒先の提灯が白い息を照らし尚一層寒さを感じさせた。



冷たくも柔らかい気配に天を見上げれば、はらはらと雪が舞い落ち、手の中にすっと消えていく。

それはまるで雪の華。

それを皮切りに次々と舞い降りる様を眺め、まるで自身が闇に吸い込まれてしまう感覚を味わっていたその時、朱が突然に視界を遮った。

はっと視線を正面に戻すと藍色から覗くしなやかな腕がこちらに傘を差し出している。




秋斉「こないなとこに立ち止って何してはったんや。帰りますえ。わてが手ぇ放せんと遣いに出したんに、迎えに来とったら意味ないな。」

綺麗な笑みを浮かべる口許からは白い息が軽快に揺れ、呼吸の乱れを知らせていた。



「……すみません…。」

謝罪は尻すぼまりに闇の中に消えていった。





舞い降りる雪に音はなく、聞こえるのは道を擦る二人分の足音だけ。




「……。」




無言のまま過ぎる時間は決して気まずいわけではなく、穏やかに流れていく。




――ばさり・・・

暫く歩くと傘を閉じる無駄のない所作が視界に入り、雪が止んでいることに気が付いた。

雪雲に覆われた空は深い闇。



不意に手の甲に触れたのは少し骨ばった彼の手の甲。



秋斉「…堪忍な」

そう囁いた声色は優し気だけどどこか切な気で、あたしは彼の表情を覗き込むことは出来なかった。



手を繋いだり、指を絡めるわけではない。

目も合わせずに、ただ、お互いの手の甲が触れるだけ。

それでも、そこからじんわりと混ざり合う体温を断ち切ることはしたくない。



冷え切った空気がふっと揺れ、笑みの零れる気配に顔を上げた。



秋斉「先刻あんさんを見つけたとき、あんさんが闇に飲まれて消えてしまいそうな気ぃがしたんや。せやから、もう少し、このまま」



あたしはコクリと頷き、視線を進行方向を見据えた。

冷たい筈の手にじんわりとした温もりを感じながら。









-end-


白日夢

発行日 : 10/14
発行イベント : ラヴコレクション2013 in Autumn
http://zero-plan.com/love/2013inAutumn/top.html

<以後、購 入可能な(イベント予定)>

・2013/11/16・17 艶展
各期日オープン~13:00
(トモミ滞在時間の間、販 売させていただきます)
http://ameblo.jp/fine-arts-tuya/

・2014/1/12 COMIC CITY 大阪97
http://www.akaboo.jp/event/0112osaka97.html

※こちらは、オールジャンルの同人誌即売会になりますので
経験のない方のご来場は控えた方が良いかもしれません。

・2014/2/8 艶市
http://ameblo.jp/sutadio28/entry-11625479658.html

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詳しいスペース№は、後日企画サイトにアップしますので
そちらをご参照頂けると嬉しいです!

-添い寝ダンナ-
http://lapislazulix.web.fc2.com/soine/soine_index.html






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参加させていただきました!!



添い寝SSに引き続き、土方さん担当させていただいたんですが、

いや~~~難しいですね、彼は!!

自分で小難しくしてしまった、というのも一理あるんですけどねwww


感想は、いい意見だけをください(CV.鳥海浩輔)

・・・うそです、

是非、お手に取っていただいていろんな感想お待ちしてます!!

お知らせ遅くなってしまいました!!


添い寝ダンナ企画第三弾、SSが公開になりました!!!!!


気付いたら沖田さんから俊太郎さままで全部公開に・・・(おい


もう読んでいただいた方もいらっしゃるとは思いますが、添い寝ダンナとはなんぞや?まだ読んでねぇぞって方は是非、、沖田さん慶喜さん秋斉さん高杉さん龍馬さん俊太郎さまのSSはじっくり、土方さんSSはざっと目を通していただければ是幸いでございますww



http://lapislazulix.web.fc2.com/soine/soine_index.html



白日夢





さてさて、現在は添い寝本に向けてお話を書いている処です。

添い寝SS公開後に感想と共に雨申して頂いた方が数名いらっしゃったのですが脳みそパンク寸前で個々にお返事できなくてほんと申し訳ありません(;´▽`A``



企画物は基本エロなしでいってるんですが、割と長めの文章でエロなしとか、「猫に花」以来だったので思うように進まずどうなることかと思いましたが、なんとかまとまりそうです(>_<)

もうちょいがんばる!!




少し遅い春がゆっくりと近付き柔らかな日差しが降り注ぐ。

穏やかな気配の中、時折吹き抜ける冷たい風に不安の色を覗かせつつも春を求める。




ゆっくりと目を開けると、ようやく見慣れた天井にホッと息をついた。

窓へと歩み寄り、眠りに落ちるその瞬間まで確実に灯りが零れていた方向を見やる。

(昨日もきっと、ずっと遅くまで…)

羽織を握り締め自室を出てとある部屋の扉に手を掛けた。

ノックもせずに音を殺しドアノブを回すと、机に突っ伏して眠る土方さんの広い背中が目に飛び込んできた。



(ああ、やっぱり…)


歩み寄り羽織を肩に掛けると肩が微かに跳ね、そこに触れていた指を慌てて放した。


身体を起こしきらないまま髪を掻き上げる節くれだった指は黒髪の間を通り、手は首裏で止まった。



土方「ん……○○…か?」

掠れた声が優しく鼓膜を震わせる。


「おはようございます。起こしちゃいましたね、すみません」

あたしの小声の謝罪に土方さんはゆっくりと振り返り笑みを浮かべた。


土方「おはよう…。謝るこたぁねえよ。寧ろ、ありがてえくらいだ」


一つ欠伸をし、立ち上がり部屋を出るその背中をあたしは食い入るように見つめていた。


土方「どうかしたか?」

と振り返った彼にあたしは首を横に振り、


「いいえ、なんでも…」

と、笑みを作る。

たまにはちゃんと休んでほしい、その一言が云えずにいた。

この穏やかな日々がいつかは無くなってしまう、すぐ近くまで終幕が迫ってきている今だからこそ。




土方「飯…お前も食うだろ?早く来い」

「…はい」

いつもと変わらない口調にあたしの口許からは自然と笑みが零れた。

そして、追いかける。

それは、世界で一番愛しい背中。










※ボツったものに加筆