食品・酒類小売店を展開する伏見屋（秋田県仙北市）は５日、民事再生手続き中の食品スーパー「三河屋」（東京）のスポンサーとなり、３月に事業取得することで合意したと発表した。伏見屋が首都圏へ進出するのは初めて。 両社は東京地裁の許可を受け次第、事業譲渡契約を結ぶ。譲渡額は未定。三河屋は都内で９店舗を展開し、２０１１年１月期の売上高は約３８億円。昨年１１月、約１０億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請した。 伏見屋は１００％子会社「三河屋コーポレーション」（東京）を新たに設立し、三河屋の全店舗と従業員約２３０人を引き継ぐ。新設会社の社長には伏見屋の東海林誠副社長が就き、役員３人を派遣する。三河屋の山形武雄社長は退任する。 伏見屋は昨年８月に民事再生手続き中の食品スーパー、モリヤ（仙台市）を取得した。１０年にフレール（宇都宮市）、０９年にサンマリ（仙台市）を買収するなど、食品スーパー事業を拡大している。 今回の事業取得で伏見屋グループは計１０社、年商約５４０億円となる。同社は「事業拡大で培ったグループのノウハウを生かし、譲渡初年度から三河屋の黒字化を目指す。首都圏での事業拡大の足掛かりにしたい」と話している。
「この記事の著作権は河北新報 に帰属します。」
 【送料無料】B級グル... 価格：1,980（税込、送料別） |