父親が亡くなり

平成26年1月23日
自分の父という人が亡くなった。

小学校一年生のときに両親は離婚していたので、子供の頃の記憶はほとんどありませんが、25？くらいになって、父親が営業しているピアノのあるスナックに２～３度顔を出したことがあります。

最初は、最初の奥さんの新井祥ことジャポと共に。そして、母親と共に。

母親と父親のツーショットを見たときは、大人になってはじめて、母親の『親ではない顔』を見たという感想があります。良い感じてはなく、やっぱり父親に対して、どこか良い印象を思っていないような。それに対応する父親が、俺に似ていて気持ち悪かった記憶があります。

父親に会うまでは感じなかった、『血』というものを感じました。なんの影響も受けずに育っているはずなのに、こんなにも性格が似ているものなのかと、新井祥と驚いたものです。

俺の芝居の中に何度も出てくる、タケシという名前。
ねぇ、ヒルガオが咲いてるよ。の時の桜井タケシもそうですが、『最後の告白』のときにも出てきます。田中タケシ。

高校演劇の最後の発表会を見にきてて、突然楽屋に顔を出してくれたあの日。
「僕は、演劇とかの嘘くさい演技が嫌いなんだけど、カズノリくんは自然にしゃべっている演技なんで好きです。」
と言われ、一番心がけていたことを褒められて嬉しく思ったことが想い出です。

元、田中一貫こと、新井一貫より。



田中武

享年72歳

ご冥福を祈ります。