たくさんのペタ・PVありがとうございます。


今年度の適性検査Ⅲも例年通り

大問2つ観察実験系とパズル系思考力問題です

完全に定着している印象を受けます


他の都立中高一貫校で出題傾向が変わるところも少なくないのですが、

出題は安定感を感じますし、出題意図が明確に伝わってきます

出題意図が明確だということが、同じような素質の生徒が集まりやすい

ということも同時に意味しますので、合格者に求める資質というものが

はっきりと提示されていると考えてよいのではないのでしょうか。

また、学校の指導方針をもとにどんな生徒を集めたいかという意図がはっきりと感じられます。


さっそく問題へ行ってみましょう。


大問1

{問題1}赤鉛筆・鉛筆の芯について。

私自身、この違いには子供のころから疑問に思っていました。

色鉛筆って、消しゴムで消えにくい・・・。なぜだ、と感じてました。

そこに着目した問題です。その理由を説明しなさいという記述。


[問題2・3]レシートがだんだん薄くなる理由を考えて説明する問題

あと、身近な例を挙げるものですね。

いわゆる経年劣化ですが、レシートはスーパーなどでは感熱紙が主流ですので、その特長を聞いている問題でもあります。身近な例は、畳を解答例では挙げていますが、他には、壁にできる家具の跡や、十円玉が新しいものは赤褐色に光ってますが、古くなると茶色になる(酸化が原因)ものなどがあります。

[問題3]では、レシートが薄くなる原因を考えて、確かめるのに必要な実験、予想される結果を書く問題です。知識がないと少し難しいでしょうか・・・。

[問題4]LEDを太陽の代わりにしてレシートにその光を当て、レシートが薄くなるかどうかの実験について検証する問題。


後半の2問は、平成25年度の鮭の遡上、平成24年度は雲、平成23年度は氷やニンジンの体積の問題と同様、やさしくはないかと思いますので後回しにする勇気も必要ではないでしょうか。


大問2おはじきをあるルールに沿って並べて線で結んだりする問題。

[問題1](1)(2)おはじきをルールに沿って線で結ぶだけなので、ここは正解したい問題です。

[問題2]100個のおはじきからすべて異なる本数の線を伸ばすことは可能か不可能かという問題。問題を読んだ瞬間「不可能」とわかる問題です。なので、理由を理論立てて考えていきましょう。そうするとここも正解できると思います。ヒントは、対角線の特長がどんなだったかということです。

[問題3]おはじきに色を着けるのに必要な色の数は何色かという問題。ここも、実際に問題に書き込めば解けるのではないでしょうか。焦らずに解くことを意識したいですね。

[問題4]2色を使っておはじきを並べるのですが、どんな並べ方になるのか作図する問題です。ちょっと難しいかもしれませんが、解けない問題ではありません。

対角線の特長をよく思い出して考えると答えが出てくるのではないでしょうか。


今年度の問題は、大問2のほうから解いたほうがいいのかもしれません。昨年の大泉のようですね。基本的なことですが、初めに全体を見渡して、どの問題から解くのかを考えて取り掛かりたいですね。