大問2
ここは、理系の記述力と資料分析力が問われる問題です。
問題文の<資料1>と<資料2>をみて、
「台風が通過する前と、通過した後で海面の水温はどのように変わったか」答えなさい。
という問題です。
学校側が発表した模範解答は、
「台風が通過した後、水温が下がる」
です。
非常にシンプルですよね・・・。
正直驚きました。これで20点もらえるの・・・と
ですが!ですが!
よーく問題と模範解答を見ていると、あることに気づきます。
それは、台風が通過後のことしか書いてありません。
問題は、通過する前と通過した後で、とあります。
しかも、<資料1>を踏まえられていません。
なので、この模範解答は速報用のものなのかもしれません。
実は、6月末か7月上旬にみくに出版から過去問集が販売されます。
その解答と夏から秋に販売される声の教育社から出版される
学校別の過去問集の答えを見比べると、ときどきですが
加筆されたり修正されたりしているものがあります。
まあ、精査を繰り返していくことで、より精緻な模範解答が
出来上がるのでしょう。
ということで、前置きが長くなりましたが、本題にはいりましょう。
<資料1>からは、10月7日18時に風のピークを迎え台風が接近
通過していったことがわかります。
<資料2>は、台風のくる前は約28度を保っていましたが、
おなじ日の15時から翌日8日の0時にかけて水温が
約3.5度下がっています。
これは、台風の通過により下がったと考えられます。
ということを、解答にまとめてみましょう。
<資料1>から、10月7日18時ごろに台風が接近通過したことがわかります。
<資料2>と合わせると、台風が来る前は海水温が約28度を維持していましたが
台風の通過する直前と思われる7日15時ごろから水温が下がり始め、
通過後8日0時ごろまでに約3.5度下がっていることがわかります。
こんな具合でしょうか。
実際の解答用紙と照らし合わせると多少窮屈かもしれませんが、
できるだけ詳しく書こうとするとこのような感じになるのではないでしょうか。