8/1 深夜1時の出会い頭
曲がり角で出会い頭。
あまり無いのに定番の食パン加えた転校生。そして恋の始まり、ドラマのスタート。
ただし、それは遅刻ギリギリの朝の話。
現在時刻は深夜の1時。
猛烈なる熱波をたたえる日本の夏の小休止のような涼しい夜。
月なし、星なしの国道沿い。をボーっと歩くは今日も疲れた社会人(私)。
「星見みえねー。」
よそ見をしてたのがわるかったのか、横から飛び出してきた誰かにぶつかる。
こう、、、モフっとしてその割にゴワっと俊敏な何か丸いもの、凄い勢いでこめかみ辺りを直撃。
衝撃で目の前が暗転しつつも、その奇妙な感触に全身が泡立つ。
片膝片手を地面に着きようやく体制を安定させて、状況確認とりあえず痛みなし。
と、目の端でとらえる影動く。
背筋になにやらよからぬ気配。
ハッと振り向く私、今日も疲れた社会人。
ソコにあったのは光る月二つ?
いやいや、ようやく私の焦点が合うか合わないかでそれは飛び退き塀の上。
私を見下ろし疾走、失踪。
そう彼の名前はきっとタマ、もしくはミー、もしくはチビ。
家に帰ってほっと一息、テレビをつけてメールチェック。
遠くの方で彼の声が聞こえる。