文京区で弁護士をしている小倉です。



昨日、昼間にテレビを見ていたら、本村健太郎弁護士が、ご自身の年収を発表していました。



弁護士の年収は1000万円だが、タレントの年収は×××です、と。



そこにいたタレントたちは、みな、飛び上がって驚いていました。



人の懐具合はわかりませんが、想像するに、軽く億は超えているでしょう。



本村健太郎弁護士は、タレントとしては、浅井企画に入っています。

浅井企画は、お笑いの事務所ですが、文化人などのマネージメントも手がけている、やり手の事務所です。



私はコサキンのファンで、浅井企画の催し物には定期的に行くほどです。



タレント弁護士としは、現大阪府知事の橋本亨弁護士がいますが、橋本弁護士もお笑い事務所のタイタンに在籍しています。

日テレの行列のできる法律相談所の1本のギャラは100万円とも言われていました。



その比較からすると、本村弁護士のギャラも、それに近いでしょう。



ところが、芸能事務所に入っていない弁護士(これが当たり前ですが)のギャラは、驚くほど低いそうです。

お車代程度だそうです。



スタイリストもつきません。

衣装も自前だそうです。



朝の情報番組のコメンテイターとして出演しても、ギャラは5万円程度だそうです。



そういう番組では、弁護士は、タレントとしてではなく、みなさんに正しい法的知識を広める、という公益活動をしています。

そういうスタンスで出演するため、ギャラが安いのです。



我々の知り合いで、タレント事務所に所属している人は、誰もいません。

タレント活動する弁護士は、周りで誰一人いません。



そんなことをするために、苦労して弁護士になったわけではないからです。



依頼者はみな、自身に降りかかった一大事に、苦悩の表情を浮かべて相談にやって来ます。

そういう依頼者には、弁護士を本業とする者しか、一緒になって解決する資格がないと考えるからです。



本村弁護士の驚くべき年収を聞いて、私の収入は足下にも到底及びませんが、私自身の弁護士としてのあり方を見つめ直そうと思うようになりました。


壱岐坂下法律事務所ホームページ http://www.ikizakashita.jp/