本日、武富士に対する過払請求の控訴審裁判に行ってきました。

1審では全面勝訴だったのですが、武富士が控訴してきたのです。



裁判官の心証を探った感じでは、こちらの勝訴だと思います。



ただ、裁判長が、和解を勧めてきました。

判決を書きたくないからだとは思いますが、一応話をきくことにしました。



ところが、和解を取り仕切る受命裁判官から話を聞くと、武富士が提案した和解案が、実にひどい。

請求金額のほぼ半額を、半年先の来年3月に支払う、というもの。



そんな案、のめるわけありません。

和解案を一蹴しました。

判決になりました。



裁判官は、やるかたなしといった感じでした。



裁判官の話によると、3か月くらい前までは、武富士は、控訴審では、1審に近い金額での和解ができたそうなのですが、最近は、いくら裁判官が説得しても、武富士は、「払えない」の1点張りなのだそうです。



来年の春頃、何百億という社債の償還期限が来て、その資金を準備しなければならないため、過払金は払えない、というのだそうです。



これは、末期的症状です。

武富士の現状は、予想以上にひどい。

私は、あと1年くらいはもつかと思っていましたが、怪しいです。



本件は、私が強制執行すると何度も言ったから、武富士が執行停止決定をとり、約7割の担保金を積んだので、最悪それだけは確保できます。

しかし、残額については、取りっぱぐれる危険も出てきました。



武富士に対して過払請求権をもっている人は、一刻も早く回収にかからないと間に合いません。


壱岐坂下法律事務所ホームページ http://ikizakashita.jp/