池谷(いけたに)集落は、新潟県十日町市にあります。
現在、8世帯18人の小さな集落です。
昭和30年代、池谷は37戸170人以上が暮らす村でした。
しかし、高度経済成長に合わせて、
村の人は徐々に、もっと便利な暮らしができる都会へと移り、
村の人口は激減しました。
いわゆる、“過疎化”の波にのまれていったのです。
そして、2004年10月23日、池谷は大きな地震に襲われました。
マグニチュード6.8の、中越地震です。
村人は全員、近くの小学校に避難。
一週間後、帰って来た村人は、
崩れた道、棚田を見て、
「もう村をたたむしかないのか」
をまで考えたといいます。
地震を機に、2軒が村を離れ、
過疎化がより進んでしまいました。
そこに現れたのが、東京に事務所がある、
国際協力NPOのJENでした。
JENは、中越地震の復興を経て、
過疎化する池谷集落を前に、
地域おこしの支援もすることにしました。
池谷の隣集落の入山集落(平成元年閉村)とともに、
JENを通してやってくるボランティアの力で、
池谷集落は、徐々に活力を取り戻してきました。
都会からくる若いボランティアとともに過ごすと、
集落のお年寄りも、
「なんだか若返ったみたいだ」
と喜び、
一方ボランティアも、
「集落から元気をもらった」
と、喜びました。
そして、2010年2月、
池谷集落に新たな仲間がやってきました。
ボランティアをきっかけとし、
都会の3人家族が、池谷に移り住んだのです。
2011年には、同じくボランティアをきっかけとして、
2人の女性が池谷に移り住みました。
「もう、限界集落なんていわせない」
池谷・入山集落は、ついにJENの支援から自立し、
自分たちの足で歩きはじめました。
高齢化する住民、
農業の後継者不足、
若者の収入源不足など、
池谷・入山集落が直面する現実は厳しいです。
しかし、
「ムラの灯りを消さない」
その一心で、様々な問題に立ち向かっています。
参考URL:
池谷・入山ガイド
http://www.iketani.org/