第2話は、アニメの影響を受けたエピソードが多いのが特徴。


アニメとの類似点

※風邪を引いたセイラが寝込む。アニメ(34話)でも、ラビニアの悪意ある行為により、セイラの風邪が悪化、病の床に伏している。
※セイラのフランス語のスピーチにまつわるエピソード。代表生徒としてスピーチをする役目が、院長の指示により、真里亜(ラビニア)からセイラに変更になるところなど、ストーリーのフレームはほぼ同じ。ただし、アニメ(25話)では、視察に訪れる人物が市長夫人となっている。
※セイラが、マリー・アントワネットに関するスピーチをしている。
ドラマ:私の一番愛するフランス人は、マリー・アントワネットです。マリー・アントワネットへの歴史の評価は、決して好意的ではありません。飢えた民衆の前で、「パンがなければケーキを食べれば」と、言ったとか…、その贅沢な暮らしで経済が傾いたとか、あげればキリがありません。ですが、彼女は最後まで誇り高き女性でした。私は彼女のように、たとえどんな境遇になっても、下を向かず、誇り高く生きようと思います。
アニメ(7話):今から100年ほど前、ルイ16世の王妃だった彼女は、ベルサイユ宮殿で優雅な日々を送っていましたが、フランス革命で捕らえられました。牢獄の中でそれまでとは違う、つらい日々が続き、若く美しい髪は真っ白に変わるほどでした。が、彼女は最後まで誇りを失わなかったと言われています。そして、1793年10月16日、断頭台の露と消えました。


原作との相違
※使用人になった直後のセイラとまさみ(アーメンガード)の関係。ドラマでは、まさみのほうに戸惑いとためらいが見られたが、原作では、むしろセイラのほうからアーメンガードとの関係に距離を置くようになった。
※フランス語の授業をセイラに手伝わせるという亜蘭先生の提案を、三村院長は拒否していたが、原作では、反対に、院長のほうからフランス語を教えるようセイラに命じている。


ドラマのみに登場するキャラクター

ムッシュ・デニオ…フランス語教師・亜蘭の友人。フランス語教育を日本に広める仕事をしている。


ドラマのオリジナル
ラストシーンでのセイラと院長の次の会話。
セイラ 院長先生は、私のことがお嫌いですか?
院長  わたくしは、あなたのことが、とても嫌いです。大嫌いです! これでいいですか? セイラ。
セイラ はい。院長先生。私は院長先生のことが好きです。院長先生も、この学院も、大好きです。大好きです。


アニメ(24話)では、同様なセイラの質問が、ラビニアに対し向けられている。参考までに引用。
セイラ   それほど私を憎んでいるの? そんなに私をいじめたいの? 
ラビニア (笑いながら) あなたを? 憎んでるですって? やめてよ。そりゃあ、あなたがプリンセスみたいに扱われた頃は、少しは憎らしいと思ったこともあったかもしれないわ。でもあなたは今はメイドよ。そして私はこの通り、特別室にいる代表生徒。なぜあなたを憎む必要があるの? あなたは私のために働く立場になっただけよ。
セイラ   ……