契約金を支払った以上、もう後には引けません。
思い描いていた理想のガールズバーをつくるため、全力で突き進むのみです。
物件は立地を最優先して決めました。
池袋の歓楽街に店を構える場合、地図の緑色で囲んだ部分（西池袋一丁目内の、東は文化通り・西は劇場通り・南はアゼリア通り・北はトキワ通りに囲まれた一帯）が一等地です。
当店は池袋北口を、文化通りにまっすぐ歩いて2分（女性がゆっくり歩いても3分以内）程度のソシアルビルになります。駅から直進するだけなので分かりやすく、また、明るい表通りに面しているため、一見のお客様にも安心してご入店いただけます。
さらに、この一帯は明るいだけでなく多数の防犯カメラが設置されており、女の子も安心して出勤しやすく、池袋でも最高レベルの立地条件です。
ただしその反面、坪単価（賃料）が高く、元がスナックの居抜きのため、内装をガールズバーに変えるには結構な金額の改装費用（初期投資）が必要です。
もう少し駅から離れ、トキワ通りや劇場通りを渡った池袋2丁目なら坪単価はだいぶ下がりますし、バー居抜きの空き物件もあるため、内装費用も抑えられます。
ですが池袋2丁目では、一見のお客様の大半を一等地の他店に奪われてしまいます。お客様の入りが悪く、女の子の待機ロスの発生を考えたら、立地を優先した方が総合的にはメリットが大きいと判断しました。
Excelで何度も損益シミュレーションを行いましたが、家賃よりも人件費の損失の方がはるかにダメージが大きかったのです。
それにしても、ガールズバーの開業を考えてから今までの間、
「飲食業界未経験者の自分が、副業でガールズバーを開業するなんて無理だ」
と何度も思いましたが、
「そもそも、自分一人で店を出せるわけがない。賛同してくれる協力者を探そう」
と視点を変えたことで、どうにか契約までたどり着くことができました。
念願のガールズバーを開業する以上、常に良心的な経営を心がけ、お客様にも従業員にも愛される店をつくります。そして恵まれた立地のこの場所で、末長く営業させていただきたいと、心から思います。
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