募金の行方 | アンチ・ホワイトバンド

募金の行方

昨日よりお話していた
募金、それもユニセフの話です。


田川一郎さんというTVプロデューサーの方がいらっしゃいます。
田川さんは国連親善大使の黒柳徹子さんがアフリカに赴いた時
同行したTVプロデューサーです。

その田川さんのHP の中で

「日記風気まぐれエッセイ」というコーナーがあり、

その中の一話に
「第143話:国連ユニセフ日本ユニセフ協会 という話があります。


以下一部転載


ユニセフは国連の一つの機関で『国連児童基金』といい、

世界の子供達が健全に育ち、
教育が受けられるように彼等をサポートしています。
本部はニューヨークにあり、日本にはその支所にあたる駐日事務所があります。
日本政府との交渉や物資の調達、広報などの仕事をしています。
女優の黒柳徹子さんは、親善大使として、ニューヨークの本部と契約を交わし、
駐日事務所がマネジメントをしています。


『日本ユニセフ協会』という財団法人があります。
募金活動が主な仕事です。
カードの販売もしていますから、利用された方もあるでしょう。
募金協力のダイレクトメールを受け取られた方もあるでしょう。
7/9の東京新聞です。


【ユニセフが流用】
「地球の歩き方」読者37万人の個人情報


寄付集めのダイレクトメール用の住所氏名を
「地球の歩き方」の出版社から提供してもらったという記事です。
本に挟み込んであるアンケート用紙を書いた人の住所氏名が渡されたようです。
この本の読者は意識が高く、寄付の確率が極めて高い、と聞きました。
この新聞記事はファックスで黒柳徹子さんからボクの職場に届きました。
メモがありました。


「“私とは違う”と言いたい所です」


黒柳徹子さん自分の口座を第一勧業銀行六本木支店に開いて独自に募金活動をしています。
日本ユニセフ協会の募金活動と混同される事が度々あります


“黒柳徹子さんに寄付したのに、また募金協力の手紙が来ました。何故ですか?”


このような混乱です。
黒柳徹子さんはダイレクトメールは出していませんから、『日本ユニセフ協会』から来たものです。
最近、『日本ユニセフ協会』はアグネス・チャンを『日本ユニセフ協会大使』に任命しました。
二人とも肩書に“ユニセフ”と“大使”が付き、両名とも募金活動をするわけですから、
どう違うのだ、という混乱があります。
日本ユニセフ協会では“黒柳徹子さんは、地球規模で、
アグネス・チャンは国内中心に活動してもらう”と説明しています。


黒柳徹子さんユニセフ親善大使になってから16年目になりますが、これまでにも
募金を『日本ユニセフ協会』を通してユニセフ本部に納めて欲しい、という話はあったようです。
黒柳徹子さんの意向は“頂いた募金は一円も無駄にしないで現地に届けたい”というものでした。
『日本ユニセフ協会』が集める募金は経費(事務所経費、人件費、広告費、
ダイレクトメール発送費など)として25%(ボクの推定)くらいを使いますから、
募金金額が全部そっくり現地に届きません。
経費が掛かるのは当然ですし、それを非難しているわけではありませんが、
“いいことをしているんだから、いいじゃないか”という思い上がりは
個人情報をもらう方も提供する方も謹んでもらいたいものです。


新聞に載った両者の言い分は、そんな気分に満ちていました。
高い意識を持って意義ある仕事をしている人ほど
守ってもらわなければならない社会のルールです。
自分の情報を使われて不快に思っている人もいるのですから。




皆さん『日本ユニセフ協会』『ユニセフ本部』は直接的には

関係の無い団体だと知ってましたか???

本家ユニセフ日本での事務所
あくまで『ユニセフ駐日事務所』であり『日本ユニセフ協会』
国における民間協力の窓口(日本では日本ユニセフ協会であります。


ココ


私も今まで『日本ユニセフ協会』“ユニセフ”だと思っていました。

またその『日本ユニセフ協会』について次回もお話します。


最後に今一度、田川さんの言葉で印象的だった言葉を記します



“いいことをしているんだから、いいじゃないか”という思い上がり



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