横浜で育ち、横浜に暮らして子育てをしていた私。
子どもの頃から「食べる事の大切さ」は母の影響でわかっていたつもり。
農薬とか、遺伝子組み換えとか、農作物を取り巻く気になる事がいっぱい。
一応、そういうものは避けたいとこだわって食材を調達していました。
市場の価格よりも多少高額でも、それは安全料だと思っていましたし
お金で食材を購入するのが当たり前でした。
今、こうした暮らしを始めてみてわかってきた事・・・
農薬はイヤだとか、除草剤なんてイヤだとか、それを言うのは簡単だけど
現場を見るとどうも色々な事情があるというのがわかったのです。
畑をやってみて、とにかくどんどん雑草が生える伸びる。
うちの規模なら何とか手入れできるけれど、これがもう少し規模が大きければ
広ければ除草剤使いたくなるし、人手が足りなければ使わざるを得ない。
もしかしたら農家さんは、こうした事情があって理想と現実のギャップに
悩みつつも除草剤とか使っているのかもしれないって思うようになりました。
だからと言ってそれを容認はできないけれど、それでも何も作っていない自分が
事情もわからずに「イヤだ!」と言っていたのは、頑張っている農家さんに対して
失礼な事だったなと思うようになりました。
今のうちの畑の規模なら、除草剤を使わなくても「身体」を使って作業すれば耕作できます。
今のうちの畑の規模なら、農薬を使わなくても「身体」を使って作業すれば耕作できます。
そしてそれらを受け入れて食べてくれる人がいるなら耕作が続けられます。
(自分のうちだけでは消費できないし、それを仕事としている為)
農業を生業として、それだけで収入を得て暮らすなら、やはり規模が大きくないと成り立たないし
でも規模を大きくするとどうしても手が足りなくなる。
そしてその収穫したものをお金に換える為には売らなければならず、売り先を開拓するのは
困難でもあるから例えばJAさんとかのお世話になる。
お世話になると「規格」というものがあって規格に合うものを作らなくてはお金にならない。
規格に合うものを作るには、そこに除草剤や農薬の使用が必須になってくる・・・
うちは規模が小さいのでこうした「手をかける」耕作ができます。
収穫したものは(それほどの量でもないため)野菜セットにして希望してくれる人に直送できます。
収入を考えたら、もっと耕作面積を広げてたくさん収穫する必要があると思うけれど、
でもそれをしたら、いつかきっと除草剤や農薬の利用について壁にぶち当たると思うのです。
細々だけど、「薬を使わない」というこだわりを持ち続けて、小さな畑を続けていきたいと思っています。
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