オナラが沢山出る・臭いのは悪い兆候?


お医者さんの診察がひつような症状は
● 
膨満感と上腹腹痛が3日以上続くとき
● これといった理由がないのに体重が減った

    

すぐに医者にみてもらう必要があるときは
● 
痛みがひどいとき


 だれでも腸のなかでガスをつくっています。そしてガスが直腸をぬけて体の外に出るのはふつうのできごとですよね。ガスが出るのは、健康によいものを食べていることの証拠ともいえるのです。穀類や果物、野菜などの繊維分をふくんだものを食べると、体内では自然にガスができ、直腸から体の外に出されてしまいます。ガスが出るのはそれは恥ずかしいことかもしれません。でもヘルシーな食生活をするのは大事なので、ずっと続けてくださいね。

 ところが、消化器系の臓器に問題がおこると、このガスがちょっと気になってくるんですね。こんなときは、医者にみてもらってください。なぜなら、腸に何かかくれた病気があるサインかもしれないからなんです。

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自分で注意できること

● コップの水にペーパーミント、シナモン、あるいはジンジャーを一滴おとして飲む。
● 乳糖(ラクトース)、ねぎ、根野菜など体内に吸収されず、ガスをふやすもとになるものを食べる。 注意する点は、ガスをたくさん出しやすい食べものがあるので、そういったものの食べる量をへらすこと
● 市販薬はげっぷをおさえる効果はあるけれど、お腹のガスについては効き目がないのがふつう。

2.オナラの成分
 まず、オナラの正体は何でしょうか。ガスですね。それは皆さん知っていらっしゃいますと思います。では、それはどこから来るかと言いますと、皆さんがお食べになる食物から来ます。この食物を腸内で腸内細菌が分解する時発生するのです。それには、2つのパターンがあります。

 A 発酵型・・・食物中のセルローズ、炭水化物、脂肪が腸内で発酵。この時にでるガス(主成分は二酸化炭素、メタン)。特に、イモや豆を食べるとでます。ちなみに、意外と臭くはありません。

 B 腐敗型・・・臭いオナラです。消化不良時にタンパク質が分解する時に発生します。発生量は少ないですが、これが臭いわけです。主成分は、インドール、スカトール、アンモニア、硫化水素。

 で、こういったガスが大体オナラ全体の30パーセントで、残り70パーセントほどは皆さんが口から入った空気。その中でも腸内まで来る窒素です。

3.では、どうやって出るか?
 オナラは、蠕動運動(ぜんどう うんどう)によって出ます。これは何かと言いますと、腸を始め、胃や食道などでもみられる運動で、平滑筋、縦走筋、環状筋という3種の筋肉が、それぞれ弛緩、収縮を交互に繰り返していく運動です。これにより消化管がくびれ、食物などが、押されるように先へ先へと行くのです。

 なお、信じられないかもしれませんが腸の中には、約1000ccのガスをいつも抱えています。・・・気体で1000ccって、どれくらいか解りませんが。

 今回のテーマのオナラも同様。一つ、難しい言葉を学習しました。なお、また臭い話題で申し訳ありませんが、大の方も同じ運動により排泄されます。

4.サツマイモとオナラ
  サツマイモを多く食べる人は、オナラが多いといわれますがこれは事実です。でも、なんで多いのでしょうか。

  実は、サツマイモのデンプンが消化しにくい事がその原因なのです。そのため、それを消化してくれる&オナラを作る腸内細菌が多く発生するのです。腸内細菌は、サツマイモのデンプンが大好物でこれを栄養分にします。こういった人と最近などの関係を共生といいます。また一つ、生物用語を覚えました。なお、どちらかのみ利益を受ける一方的な2者の関係を寄生といいます。ちなみに、このサツマイモの好きな腸内細菌は善玉菌で、乳酸を出してくれて体によい細菌です。むしろ、サツマイモは食べた方が良いのですよ。

 それでも、サツマイモは・・・という人は、日頃から、今はやりのビフィズス菌入りヨーグルト、または海藻、納豆などで胃腸の善玉菌をしっかり補給しましょう。でないと、大腸ガンの原因になります。

5.臭いオナラ
  さて、オナラは2種類あって、腐敗型が臭いといいましたね。それで、その中でも特にタチが悪いのが肉食によるオナラです。大体想像はつくと思います。

 やはり絡むのは腸内細菌。ところが肉などの動物性タンパク質を食べて臭いガスを発生させるのは悪玉菌です。そして、インドール・スカトール・硫化水素などの成分や、さらに大腸癌の原因となるものも出します。う~む、アメリカ人のオナラは・・・・。また、臭すぎるオナラがいつも出るような人は、大腸ガンの疑いがあります。前述のように、日頃から善玉菌を補給しておきましょう。

 そんなオナラ、食べてから大体6,7時間後に出ます。人前に行く時にはこれを目安にしましょう。

6.オナラを我慢すると・・・
  一般的には、腸に吸収されると言われています。それは、正解ですが、まだ続きがあります。なんと、そこから血液に入り、さらにCo2などと一緒に口から放出されるのです。つまり、臭い息が出るという事。さらに、ガスが血液中にとけ込むのですから、全身に巡って、様々な病気を幇助(ほうじょ)してくれます。気をつけましょう。ゆえに、オナラはきちんとする。


もしもあなたのウンチやオナラが人に言えないくらい臭いとしたら
それは食べ物のかすが腸内で発酵し、腸内細菌のバランスが
崩れているはずです。



お母さんの母乳を飲んでいる赤ちゃんのウンチやオナラは嫌なにおいはしませんよ。

それは一つには生きている(酵素が豊富)食べ物を食べているからで、
もう一つには母乳だけを飲んでいるからです。

粉ミルクやフォーミュラで育った赤ちゃんのウンチやオナラは少し
嫌なにおいがします。

また子供でも、成長して色々な物を食べるようになるとだんだんとウンチやオナラが臭くなってきます。人のオナラやウンチが臭いのは当たり前だなんて思わないでくださいね。

オナラが臭くなる一番の原因は食べた物がうまく消化しきれずに
腸内で発酵している為です。

そうなると腸内環境が悪化するという悪循環がおこってきます。

腸内には最近よく耳にする乳酸菌をはじめ種類としては300種類、数にすれ100兆もの腸内細菌が存在しているといわれています。

腸内細菌は私たちが食べた物を分解・消化・吸収するのに
欠かせません。

腸内細菌を大きく分けると善玉菌と悪玉菌そして中間菌(日和見菌)の
3つに分けられます。

善玉菌の代表選手はご存知、乳酸菌ですね。そして悪玉菌の代表は
大腸菌やウェルシュ菌などで悪玉菌と言われ嫌われ者ですが、
体に必要な働きもしています。

ただしこの善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると困ったことになります。

中間菌というのは普段はあまり人体に影響を与えるような仕事はして
いないのですが、菌のバランスが崩れると優勢な方の応援にまわり、
悪玉菌のバランスが増えればあっという間に腸内が悪玉菌に占領
されてしまうようになります。

そうなるとますます消化吸収が悪くなり、食べた物はますます腸内で腐敗・発酵してその腐ったものを栄養にして悪玉菌はますます勢力を広げ、毒ガスをどんどん作り出していくことになります。


 
いつも臭いオナラを連発している人は
   腸内でこういう悪循環がおこっているのです



腸内の環境を整えることはとても大切です。

現代社会ではストレス、大気汚染、紫外線、電磁波、細菌やウイルス
の感染。

また喫煙・飲酒、食品添加物の摂取、農薬・化学肥料の影響、酸化した
食品や薬品の摂取。

というように私たちの体に悪影響を与える活性酸素、フリーラジカルを
発生をさせるものがあまりにも多いのです。


 これを体が処理しきれなくなれば
    生活習慣病の餌食となってしまうのです



人間自身が持っている酵素以外にこれらの活性酸素・フリーラジカルを
除去してくれるのが、実は抗酸化酵素を持つ善玉菌なのです。

ですから、酵素を多く含んだ生きた食べ物を食べて、よい水を飲んで、
よい生活習慣に改善することによって、善玉菌を増やし腸内環境も
整えられ腸内すっきりオナラもさわやかというよい循環が起こって
くるようにしたいものです。


最近、オナラの臭いを気にする人の質問が増加しています。便臭との関係もありますのでここで説明しましょう。

オナラはだれでもでる生理現象です。お互い様です。だから特別悩む必要はありません。
しかし、急にオナラが臭くなる時は、注意も必要です。
体臭や口臭が健康のバロメーターとなるように、臭いオナラが腸の健康状態を反映していることもあるからです。

そこで、今回は、「良いオナラ」と「悪いオナラ」についてもご説明します。

オナラが出るのは、当たり前ですが、腸内に「ガス」がたまるからです。

腸内に生ずるガスの出所は、次の3つです。

1.炭酸飲料
2.口から飲み込んだ空気
3.食物の分解ガス

ですから、おならを少なくするには、まず炭酸飲料を飲みすぎないことです。

そして、空気も呑みすぎないことです。
人間は酸素がないと生きていけませんので、空気は必要です。でも空気は「吸うもの」であって、「呑むもの」ではありません。
空気が胃腸に呑みこまれるのは、嚥下するとき、食物とともに胃に入るからです。ですから、おならを少なくするには,よく噛んで唾液と食物とを混ぜ合わせガス抜きをすればよいのです。陶芸の時に粘土をよくこねるのと同じです。
早食いの人にオナラが多いのは、食物だけなく同時に空気を食べているからです。

ここまでは、オナラの量に関係することですが、オナラの臭いや回数に関係するのは、3の食物の分解のされかたです。
オナラの主成分は、食物が腸内細菌によって分解されるときに発生する「ガス」です。
オナラは、腸内の排泄物=ガスを体外に排出していることになります。オナラの役目は腐敗ガスの「排泄作用」なのです。

ですから、オナラはうまく出すことが大切です。

そのためには、「姿勢」をよくすることです。
姿勢が悪いと、肺からのガス交換が悪くなるため、血液中の二酸化炭素分圧が上がり、腸内にガスがたまりやすくなって、必要以上のオナラがでてしまいます。
すっと背筋を伸ばして、呼気が十分できる複式呼吸をこころがけましょう。

次に、腸内ガスのほとんどは便とともに排出されるので、排便時に、できるだけ多くのガスを一緒に出してしまうことも大切です。そのためのコツは、排便の時、左下腹部あたりを腸を揉むようにマッサージするのもよいでしょう。ガスを搾り出す感じです。

また、ガスは大腸の曲がり角にたまりやすいので、寝る前に布団の上で「ゴロゴロ回転して」腸を動かしてから就寝すると、よく朝の排便時は、うまくガス抜きができます。

もうひとつ大切なことはストレスをためないこと。ストレスは胃腸の働きや蠕動を悪くして、ガスがたまりやすくなるからです。

普通のオナラ(良いオナラ)なら、以上のことを気をつければ問題ないでしょう。

しかし、臭いオナラはどう対応したらよいでしょうか?

まずなぜオナラが臭くなるのかを説明しましょう。

オナラに含まれるガスの発生には、3つのルートがあります。

第一のルートは、炭水化物系です。芋や豆などの炭水化物が腸内の細菌により分解されると、二酸化炭素やメタンなどのガスが発生します。これらはさほど臭くないガスです。

第二のルートは、タンパク質系です。肉や卵などのタンパク質が細菌で分解されると、アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミン等のガスが発生します。これらの面々は全て強烈な「ニオイ成分」なのです。臭いオナラとなります。

第三のルートは、脂肪系です。脂肪が分解されると、揮発性の脂肪酸になり、これは汗のニオイと似ています。

もうお分かりでしょう。
臭いオナラになるのは、腸内で主に「タンパク質」が分解されるからです。
タンパク質が分解されやすい状態とはどのような時でしょうか?

それは、「悪玉菌」が増えるときです。

実は、炭水化物は主に、ビフィズス菌等の善玉菌が分解し、タンパク質や脂肪は主にウエルシュ菌等の悪玉菌が分解するという役割分担があるのです。

タンパク質の分解産物の、アンモニアや硫化水素等のニオイ成分は、交感神経を刺激して、顆粒球を増加させ、活性酸素が発生し、腸粘膜を傷つけます。また相対的に腸免疫に関係するリンパ球が減少して、腸菅免疫力を抑制して
さまざまな病気の原因となるのです。
これらのガスは「悪いオナラ」と言わざるを得ません。

ですから、「良いオナラ」とは、二酸化炭素、窒素、メタン、酸素などガスがメインの臭いの少ないオナラ。
「悪いオナラ」はアンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、アミン等が含まれる臭いオナラ。
と分類することができるでしょう。

別な言い方をすれば、オナラは、腸内の健康状態を反映するバロメータにもなるということです。
 
肛門から出てきたばかりのオナラは腸内の「現場」を知っている「最初の目撃者」です。
あなたのオナラのニオイが急に強くなったとしたら、腸内の健康状態に注意しなさいという「目撃者証言」として耳を傾けるべきでしょう。

それでは、どうしたら「良いオナラ」にすることができるでしょうか?

それには、「悪玉菌を減少させ、善玉菌を増やす」ことです。

対策の第一は、善玉菌の「乳酸菌」を十分に摂取することです。

 乳酸菌は胃の酸で殺されやすいので、腸まで届く「乳酸菌サプリ」を摂取するのもよいでしょう。

ここで新情報ですが、今まで、ココアの整腸作用は知られていましたが、コーヒーはあまり胃腸によくないように言われてきました。
しかし、コーヒー豆のマンノオリゴ糖には、ビフィズス菌の餌となり善玉菌の増殖効果が分かりました。
「ブレンディ」という名前で2005年3月に販売されるそうですので、オナラや便臭の気になるコーヒ党は、ためしてみてください。

第二は、食物繊維です。

食物繊維でも「ココアのリグニン」は有効です。

さらにメカブやモズク等のヌルヌル成分の「アルギン酸やフコイダン」もよいでしょう。メカブと納豆を一緒にした「メカブ納豆」もいいですよ。メカブ納豆は「海のヌルヌルと山のヌルヌル」とが協力して相乗効果で腸内環境を整えるのです。

第三はニオイを直接抑える「消臭食物」を同時に摂取することです。

ポリフェノール類は植物性の直接消臭機能がありますので、お茶のカテキンなどを十分摂取するのがよいでしょう。

特に、お奨めは、「ニンジンの葉」(根より葉が効果的)です。ニンジンの葉は以前から人口肛門を使用している人ではニオイが減少するということでかなり知れ渡っている事実です。ニンジンの葉を捨てないでうまく料理に利用してください。

次に、マッシュルームなどにふくまれる「トレハロース」も消臭効果があります。

また、藍藻類(スピルリナ、クロレラ)には、アンモニアや硫化水素を吸収抑制する作用があると言われています。

さらに、パセリなどのセリ科の食物も特異的に腸内ガスのニオイを抑えるようです。

より簡単には、植物から取れる「精油」にも、体内毒素排泄作用や異常発酵の抑制作用があります。
例えば、前述のパセリ種子、ディル種子、フェンネル種子、クニン種子、シナモン、ナツメグなどの精油で、飲用できるものを、水やお茶に数滴垂らして飲むのもよいでしょう。

おならは腐敗物の排泄作用いう大切な働きがありますので、ことさら抑えるのでなく、うまく出すことが大切です。

ただ、急にオナラの回数やニオイが強くなった場合には、過敏性大腸炎のような疾患の可能性もありますので一度内科の病院を受診することをお奨めします。