冒頭、年老いた女（年齢を感じさせない力強さと、凛とした風貌）が鏡を見ている。そこに徳川家康が現れ、深々とお辞儀をした上で言う。「まもなく、最後の一手をうちまする。天下は統一されます、濃姫殿」「７０年かかりました。」「見ての通り、老いました。この家康も関が原でお会いしてから１５年、７３になりまする。」徳川家康は、天下統一を目前にひかえ、安泰とした様子で語る。時の流れが逆転する。
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「作者いわく、光秀と同様に道三のかたきうち後、天下布武宣言あたりから斎藤帰蝶の痕跡はきえ、その名前がでてくるのは
慶長年間、徳川時代である。」
質問；光秀が天海僧正として痕跡をけして慶長年間に日光東照宮にでてきますが、関連は？
「まず、天海せつですが、資料的根拠はありません。ですが、歴史ロマンとしてはありだと思います。作者が考えるように
信長は吉及さんが第一。おさななじみの光秀と政略結婚の正室帰蝶に託したとしても不思議ではありません。天海も慶長時代に
登場します。（史実では家康とは若いころに知り合いであつたという）二人の関連を示す資料はありません。」
質問：本能寺の変の真実の信ぴょう性はいかがでしたか。
「拝見するに、光秀とだれか、複数説、秀吉からみ、諸説あるながでも、ああなっるほど 納得がいくラストでした。ツッコミどころ
はありますが、それも逆に証明できません。歴史ロマンに野暮は禁物です。信長軍団の熱いきずなを感じ、現代的感覚でとらえずに、せつない恋物語を楽しめばいいと思います。」
天正１０年６月２日、早暁。明智日向守光秀、主君織田信長に謀反。本能寺を１３０００の兵力をもってこれを攻める。光秀曰く「老若男女罪なき民人を殺め、神仏を破却し、命がけにて奉公した臣下の領地を切り取り、織田の愚息共に配分す。日の本を我が物にし、今もって自らを“王”と称しする。天をも恐れぬ数々の所業、これ天魔の所業なり。明智光秀これを討ち、世を改めんとす。敵は、本能寺にあり！」
比叡山焼き討ちなど当時の宗教上の倫理の破壊、及び所領没収など怨恨、これが光秀が信長を攻めた理由とされる。単純で、私的な反抗。現在これには反論を唱える学説が多い。定説本能寺の様子表現されるも、最後の場面でまた、時は遡る。
・羽柴説；秀吉の大返しは早すぎる。用意周到すぎる。→その理由も書かれています
・イエズス会など布教活動に信長が邪魔だった。→秀吉も家康も禁教しています。
・信長は息子たちに天下を相続させ、家臣団は光秀のように。。。。→その理由も書かれています。
・比叡山の件、波多野の人質の母、光秀発狂、謀反→倫理観もなく、非道であれば柴田、丹羽らも離反していたはず。
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