桂米團治の言いたい放談 -17ページ目
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中国語で落語に挑戦 '07/4/13

先月、中国に行ってきました。北京大学の日本語学科の学生たちに向けての落語会。いやぁ、驚きました。日本語を話せる人がこんなに多いとは・・・

まず、私は言葉のしゃれ洒落に挑戦。「向こうからお坊さんが来たよ」「そう」。「お坊さんが二人来たよ」「そうそう」。「十人来たよ…」で、爆笑。

よし、これなら行けると、私は「動物園」というネタを演じました。満場二百四十四人の笑いの渦に、「はて、日本でここまで受けたことあったかな」と、少し恥ずかしくなりながらも落語は無事終了。続いて質疑応答へ。

ここで、大阪人の私は「違う」と「ちゃう」の違いを説明しました。「違うという言葉は関西弁で『ちゃう』。違うのではありませんかは『ちゃうんちゃう?』」。これが結構受けた。次に、「あれは犬のちゃうちゃうではありませんか、というのは『ちゃうちゃうちゃう?』」…。これが受けなかった。あとできいたら、中国ではあの犬は「ちゃうちゃう」とは言わないそうだ。松獅犬と書いて、「リンシチュァン」やて。知らんがな。

同じ漢字でも、発音が違うから厄介ですね。小米朝は「クイ・シャオミンチャオ」となります。
逆に、中国人のワン王さんが日本では「オウさん」と呼ばれます。お互い、相手国に合わせるんですね。

地名もそう。日本の大阪は「リーベン・ターパン」。但し、北京や上海、東京は読み方が変わりません。

有名だから、統一して呼ばれるのだとか。

私も早く、どこへ行っても「カツラコベイチョウ」で通る芸人二なりたいものです。

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