日露は北方領土問題を解決し中国の暴走を止めよ  2012.08.31

$The Happy Science Monitor


世界の文豪・トルストイの悔恨
「私の教えが広まっていれば 共産革命は起きなかった」
「トルストイ―人生に贈る言葉」 2012年8月24日収録

『戦争と平和』など文学史上の大著を著し、聖人として世界中の人々から尊崇された文豪・トルストイ。その人生の使命は、広まりつつあった共産主義に対抗しうる新たな宗教を打ち立て、唯物論の席巻を止めることだった。大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁による霊言で明かされたのは、こうした人類の「秘史」だった。

貧しい庶民の救いとして文学を著した

――『戦争と平和』など、トルストイ先生の作品には宗教的な切り口やメッセージが入っておりますが、トルストイ先生が百年前に降りられた使命についてお話いただければと思います。

トルストイ 
私が死んだあと、唯物論・無神論の国家へと、ロシアがどんどん進んでいったのでね。せめて文学の世界で、私が書いたもののなかにキリスト教的精神や、その他の宗教的な精神が一部、遺ってはいたので、そのあたりが民衆の心の拠り所になってたら、多少の救いにはなったかもしれない。

あるいはロシアから世界の人へのメッセージとして、かすかに世を照らす光になっていたのなら嬉しいがなあ。思想的にはトルストイ主義と言うけど、新しい宗教でもつくろうして失敗したかのようなかたちで終わったのかな。だから私は、「新しい宗教をつくろうとして、つくれなかった文学者」かな。
 
当時は帝政が続いていたから、一部の土地貴族が富んでいて、民衆は農民として苦しんでいる時代であったので、何らかの救いは要るという気持ちはあった。平和をつくり出すということと、ある意味での平等精神をつくって、人々に幸福感を分かち合ってもらいたいっていう気持ちは持っていました。


妻ソフィアには家族愛を超える人類愛が理解できなかった

――晩年に宗教家に近い活動をされていますが、どのような思いで活動を始められたのかという点について、教えていただけるとありがたいです。

トルストイ 
最初は一作家であったわけですよ。本がある程度売れて家族が食べていければ、良かったということであろうし、幸せな家庭が作れて成功したかに見えたし、名声も上がってきたんで、その頃はいい感じで、妻も仕事を手伝ってくれてもいたけどね。
 
ただソフィア(妻)があれほど嫉妬深い女性であったっていうことは、分かってはいたんだけども、それが組織が絡んできて規模が大きくなった時に害が生まれるということは、そこまでは予測はできなかったな。

だから、愛の概念の理解の仕方だと思うんだけどね。キリスト教的な愛っていうか、神の愛みたいなものが理解できる人間と、男女の愛というか、そういう家族の愛ぐらいのレベルを愛と考える人間との差はあるわけです。
 
それで、私が作家活動していくうちにだんだん信奉者が増えてきて、その中にはやはり私が人道的な愛とか、人類愛のようなものを説いているところに共鳴してきている人たちが集まってき始めたわけだね。

だから人類愛を説いているトルストイと、トルストイと深い愛で結ばれていると思っている家内が思っている愛には、大きな愛の価値観のぶつかり合いがあったと思うね。どっちが上かっていうのは、そんなの歴史上そんなことを言った人は、いなかったので、これは見解が分かれるところだわね。


ロシアと日本が組めば中国の暴走を止められる

――ロシアの民衆の方々へのメッセージみたいなものがございましたら、ぜひいただければと思います。

トルストイ
ロシアはある程度、西洋化して、自由化して、経済的に豊かになる方向でいくべきだと思うし、日本と友好関係を持つことによって、ロシアは世界に受け入れられるスタイルの国に変化していくことができるんじゃないかなと思っているね。今、中国と一緒に組んで反対ばっかりしているようだけど、そろそろ考え方を変えた方がいいんじゃないかな。
 
やっぱりロシアは、朝鮮半島・中国と日本との緊張関係を、イニシアチブをとって解決する努力をしたらいいと思う。そうすると、ロシアに対する日本の友好認知度はものすごく上がると思う。
 
中国の暴走を起こさせないということが、少なくとも21世紀の前半にとっては最大の課題だと思います。中国が暴走してアメリカと対抗して、米ソの核戦争の危機の冷戦に続いて、米中の核戦争の危機の真っただ中に日本が置かれることは非常に危険なことだと思います。二回もやるべきことじゃないと思う。人類の学習としてはやってはいけないことで、無駄なことです。

それだったら、ロシアが日本と結ぶことによって、そういう対立軸を壊すことができる。これができなかったら逆に、ロシア、朝鮮半島、中国、パキスタン、イラン、シリア、エジプトみたいに、全部、横にズラーっと同盟国を作られていったら、米国に対する盾をつくる作戦で防御するという作戦をたてられる可能性は、多分にあります。

「共産主義的傾向のある国とイスラム教国とが結びついて、米国の軍事的覇権を阻止する」みたいなかたちの合従連衡が起きる可能性が極めて高いので、ロシアと日本が急速に友好を進めたら、これを破るきっかけになると思う。

そのためにはやっぱり勇断して、日本に北方四島を還して見返りはもらってもいいと思うんです。その代わりに日本はシベリアに対して経済協力を惜しまないということで、資源の開発から工業化、産業の育成等について大規模に参加するということをしたらいい。
 
プーチンも霊言で「技をかけてこい」って言ってたんでしょ? 技をかけたらいいんですよ。だから、ロシアに対して大規模な経済開発協力等で友好促進をやると、その代わり島については、これは歴史的にはっきりしてるので返してもらったらいい。


共産主義の後始末はトルストイの遺した「宿題」

――キリスト教では、生まれ変わりの思想がはっきりと出ているわけではありませんので、お答えいただけるかどうかわかりませんが、過去にお生まれになった時も、文学関係で仕事をされたのか、あるいは宗教家のような立場になられていたのか、教えていただければ幸いでございます。

トルストイ
実は誰も人類史で語ってないことなんですけども、私はイエスの分身なんです。
 
ロシア革命が起きるので、本当はその中軸になるような宗教を起こさなければならない使命を私は持っていたんです。トルストイ教団が起きて、これが新しいキリスト教としてロシアを救う使命を持っていたんです。

トルストイ主義は流行ったし、日本にまで影響は出たし、晩年は神様のように崇められて、世界の新聞に農耕作業してるところまで載せられるくらいまでいったんですけども、トルストイ主義もあっという間に下火になっていって、新しい宗教にはならなかった。

その結果、反対に共産主義の無神論・唯物論勢力があんなに大きな勢力になって70年も80年も人類を苦しめて、その後、米ソの対決になりロシアは苦しみました。
 
だからトルストイ主義からトルストイ教までつくらなければいけない使命があったんだと、本当は思うんですけども、そこまでつくれなかったところが残念です。だから、国は救えなかった。
 
使命としては、マルクスが共産党宣言を1848年に出して、世界の共産主義化、唯物論化を進めようとしておりましたので、なんとかそれとは違うものをつくっていきたかった。

実はソ連邦の救世主として生まれたんですけど、その使命を果たせなかったのが残念で、大川先生が、日本にお生まれになられて、共産主義の後始末に今、入られているんだと思うんです。私が成功しなかったので、後始末を今しようとしてると思います。これは私の遺した宿題だと思います。

◇  ◇  ◇  ◇

人類の秘史が明かされた

トルストイの霊言からは、驚くべき人類の秘史が明かされた。トルストイはイエスの分身として、ロシア共産革命とその後の冷戦による核戦争の危機を防ぐために、生まれたというのである。

またトルストイは生前、ロシア正教会から破門されているから、本霊言では「キリスト教会が教祖の生まれ変わりを破門した」という歴史の皮肉まで浮き彫りにされている。

ロシアではプーチン政権下でキリスト教の信仰が復権を見せているが、トルストイ主義がロシアを一つにまとめる精神基盤として広まるなら、ロシア発展の礎となるかもしれない。

霊言本編では、トルストイ霊から現代人へ贈る希望あるメッセージも語られている。ぜひとも拝聴いただきたい。