サラリーマンAの 俺は負けないぞ!!

サラリーマンAの 俺は負けないぞ!!

新聞、雑誌、ネットで溢れている情報から、
世の中でおきている「真実」について考えます。

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日本経済新聞

世界の5割経済圏

・沸き起こる中間層

アジアの経済が拡大する。
アジアのGDPは13年に世界の3割に、50年には52%まで拡大すると予測。

そのとき、日本はどう変われるのか?

ヤンゴンでは、進出に出遅れた日本メーカーの焦りを尻目に、中国製のオートバイが闊歩している。


アップル、日本で電子書籍

・講談社などと大筋合意

米アップルが日本で電子書籍販売に参入。

アマゾンなどと同等の8万冊を揃える見込み。


毎日新聞

原発10基超 防火に不備

・経産省が調査開始

火災対策上の不備が指摘される原発が、全国に十数基あることが分かった。

75年以降は設置時に基準が定められているが、それ以前に規制は無く、事業者任せだった。

本年7月に新安全基準が策定され、それを満たすためには改修が必要だ。

しかし、1年以上の期間と高額の費用がかかり、廃炉に追い込まれるケースも想定される。


2年ぶり 温かい我が家

・福島・川内村 5泊限りの正月特例


朝日新聞

つぶやきながら現場歩いた

・沖縄の基地、話したい! 高校生が答えてくれた

沖縄県宜野湾市の高校3年生が、米軍基地について朝日新聞の取材を受けた。

「みんなに現状を知ってほしい」「なぜ沖縄だけ?」

取材のことををフェイスブックに書き込んだところ、100を超える「いいね!」とコメントが届く。

沖縄のみんなの思いを「本土」でも自分の問題として考えてほしい・・・

(写真は「普天間飛行場の前で、自分のソーシャルメディアのアカウントを書いた色紙を掲げる地元の高校生たち。」)


原発近くの住民への国給付金 辞退、福島事故後に倍増

「原子力立地給付金」の受け取り辞退件数が、震災を境に前年度の2倍近くに増えた。

家庭や企業に公金が直接振り込まれるのが特徴。

11年度の給付実績は103万件、総額76億円。辞退者は171件。

09年度以前の辞退者は80~90件で推移。

辞退するには電力会社へ書面を提出する必要があり、「反原発派」としてリスト化され自治体に渡っていたことが問題になったが、今も仕組みは変わっていない。


読売新聞

農水機密 サーバー流出か

・TPPなど20点 韓国経由で攻撃

農水省がサイバー攻撃を受け、TPP交渉などを巡る機密文書を含む延べ3000点以上が海外に流出した疑い。省内のパソコンから。

アクセス元のサーバーは韓国内にあり、操作画面はハングルで表記されていた。


産経新聞

中国の野望にくさび打て 陸海空一元化「統合防衛戦略」に着手

・尖閣・石垣・宮古、台湾まで・・・侵攻想定

防衛省が10~20年後の有事シナリオを練り、陸海空3自衛隊の防衛力を一元的に整備する「統合防衛戦略」の策定に着手。

対中シナリオは、中国の出方を3つに分けて想定。

シナリオ1 尖閣侵攻

海上保安庁と中国の監視船が「偶発的に」衝突、それをきっかけに中国が監視船を大量に送り込む。

シナリオ2 尖閣と石垣・宮古同時侵攻

尖閣のみならず、石垣・宮古島にも波状的に侵攻。

潜入した特殊部隊が石垣空港を占拠、自衛隊は兵站の補給拠点を失う。

シナリオ3 尖閣・石垣・宮古と台湾同時侵攻

対中有事で想定しておくべき最悪のシナリオ。


安全保障、高齢化、エネルギー問題から近未来のアジアを見つめ、日本の生き残りの道を探る。


東京新聞

原発マネー保育まで 住民サービスに278億円

原発や核燃料サイクルがある二十三の自治体が、本来は一般財源で賄うはずの教育や施設の修繕費など不可欠な住民サービスに、計二百七十八億円の原発マネー(電源立地地域対策交付金)を注ぎ込んでいた。
佐賀県玄海町の例では、保育所の運営やごみ収集などに十六億円を充当。これを税収でまかなおうとすれば、税収を1.5倍にする必要がある。



日経「グローバル」、毎日「原発」、朝日「安全保障」「原発」、読売「安全保障」、産経「安全保障」、東京「原発」となっている。

読売だけ異色の内容だが、同紙は昨年も「防衛省が、サイバー攻撃を受けた際に攻撃経路を逆探知して攻撃元を無力化すしたり情報収集を行う「サイバー兵器」を開発。」を1面に持ってきている。

もっとも興味を惹いたのは産経新聞。中国の対日(および東アジア)侵攻シナリオを3パターンに分けてシミュレーションしている。「防衛省が」と書かれているが、本当は「本紙は」の間違いではないのか?と疑ってしまう。読んでいると、今から戦争が始まるのではと錯覚する。


朝日新聞は相変わらずの電波っぷりだ。要約しようにも、何が言いたいのかが分からない。「給付金辞退 倍増」では、103万件中80件が170件に増えたことをもって「倍増」と言っている。確かに倍増だが、0.008%が0.02%になったに過ぎないのだが。


とても久しぶりの更新ですが・・・2級に合格しました!!


78点。かなり危うかったです(;^_^A

過去問を10回分ほどやった中で70点を越えたのは1,2回だけですので、かなりラッキーだったと思います。


思い立ってから8ヶ月。

全て独学で、要した費用はしめて15,000円ほど。


持ってて何が出来るわけではないですが、とても嬉しいです。

今は少し休憩中ですが、次のステップを何にするか、じっくり検討中です。

明日あたりから1級の事を調べようと思っていますが、さすがに独学では難しいですよね・・・


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以下、使った参考書類です。

何種類か試しましたが、U-CANが一番分かりやすかったです。


(1)U-CANの日商簿記2級 商業簿記 速習レッスン 1,365円

   (ユーキャン日商簿記検定試験研究会)


(2)U-CANの日商簿記2級 商業簿記 過去&予想問題集 1,365円

   (ユーキャン日商簿記検定試験研究会)


(3)U-CANの日商簿記2級 工業簿記 速習レッスン 1,365円

   (ユーキャン日商簿記検定試験研究会)


(4)U-CANの日商簿記2級 工業簿記 過去&予想問題集 第3版 1,365円

   (ユーキャン日商簿記検定試験研究会)

    ⇒(2)を読了後に購入。

      5割方終了。


(5)’12年11月対策 合格するための過去問題集 日商簿記2級 1,890円

   (TAC株式会社)


(6)ノート2冊 300円くらい


(7)喫茶店代 2,000円くらい


(8)受験料 4,500円



昔の宰相は、自分の城とも言うべき「館」を好んで持った。

西園寺公望の坐漁荘、近衛文麿の荻外荘、吉田茂の大磯御殿、鳩山一郎の音羽御殿・・・そして小澤一郎の深沢邸。

それぞれの館に、それぞれのドラマがあった。
全盛期にはお祭りのように賑わい、主の引退と共に静寂が訪れ、死と共に閉鎖され、運がよければ時を置いて記念館になるが、取り壊されてマンションへ変貌する事も多い。
そこには、栄枯盛衰の物語があり、盛者必衰の理もあらわしている。

本書では、
「Ⅰ 権力者の館」で宰相たちが持った屋敷、
「Ⅱ 権力機構の館」で3権の庁舎、国家の庁舎、都庁舎など、
「Ⅲ 政党権力の館」で各党派閥の建物、
を、それにまつわるドラマと共に紹介してくれる。
そして最後は「事納め」を小澤一郎深沢邸で締める。

日本の権力構図を裏側から俯瞰する読み物として、大変興味深い。
「日の出山荘」に対する中曽根の思いとレーガンとの会談、新旧首相官邸の歴史、国会議事堂の皇族用スペースと自民党との関係、砂防会館を巡る人間模様、と、数え上げればきりが無い。
もっとも印象に残ったのは、沖縄県庁・高等弁務官事務所だ。
恥ずかしながら、戦後沖縄に「高等弁務官」なるものがあった事も、知らなかった。
もう少し深耕したくなる歴史だ。

最後に思ったこと。
本書は「日本の権力」を上の3つの視点から例示しているが、本当の意味での「権力」は、他にもあるはずだ。
恐らく、日本史に名前を残さないような形で、ひっそりと・・・

ナベツネを好きな人は、少ないだろう。
(いたとしたら、その人はほぼ間違い無く読売の関係者だろう)

これほど人から嫌われている人は、あまりいない。
私も、どちらかと言うと好きではない。大嫌いというわけでは無いが。
好きではないが、彼の考えが知りたくて読んでみた。

簡単に本書を要約しよう。
(1)ダメな人/ダメなコト
・小泉劇場 : メディアを巧みに使ったワンフレーズ政治。市場原理主義の弊害。
・小選挙区制 : 選挙区内で過半数の支持が必要なので、大衆受けする政策しか出せない。
・鳩山・管政権 : 正真正銘の大衆迎合政治。バラマキ。
・橋下市長 : ヒトラーを想起。
(2)イイ人/イイコト
・鳩山一郎 : 駆け出し記者時代の筆者を、「音羽御殿」に出入り自由にした。
・中曽根康弘 : 官僚を使いこなす。土光臨調で民間も活用。
・大連立 : 筆者が自自連立、安部小沢連立(失敗)の橋渡しをした。
(3)筆者からの提言
・消費税を20%にしてプライマリーバランスを均衡させる
・無税国際を発行してタンス預金を活用

なんだ、結局自分が関わったものだけを認めているだけじゃん。
無税国債も、あちこちで言われている事で、今さら得意気に何ページも書くような内容でもないし。
結構いいこと書いてるな~、と思って読み進めたのに、少し損した気分。

しかし、さすがに知識が豊富で、よい事もたくさん書いてある。
最後に、本書で一番心に残った薀蓄。
「TVニュース30分の情報量は、新聞一面の僅か2/3にしかならない。」

あ、結局 「新聞を読もう」 って事か(笑)。

白金の「般若苑」跡地を歩いてみた。

三島由紀夫「宴のあと」を読んだのがきかっけで、
ネットで調べてみると、なんだか大変なことになっていたからだ。

  (参考)検索キーワード
   般若苑 畠山記念館 MTC(マサヤントレーニングセンター) 孫正義

高級住宅街の中にそびえたつ巨大な(建築中の)建築物。
出入りする大型トラック。立ち並ぶ反対派の「のぼり」。
かなり異様な光景。閑静な住宅街には不似合・不自然な光景だ。

もともと「般若苑」であったであろう場所のほとんどに、コンクリート製の建造物が建設されている。
私有地だから仕方が無いとはいえ、もったいない話だ。

法令違反の有無、行政指導の有無は、正直、よくわからない。
どのように、超一等地の広大な土地を手に入れ、この異様な建造物を建てる許可を得たのかも、わからない。

この事とは関係ない(と思う)が、時の政権と関係を深くし、傍若無人に自らの欲望を実現する人々は、いつの世にも存在する。

こういった輩が、政権交代といった外的要因により断罪されるのではなく、自然に淘汰される世の中になって欲しいものだ。

相次ぐ領土問題が機になり、わが国の外交についての論評が躍っている。

稚拙、弱腰、無策、無能・・・残念ながら、ほとんどが否定的な内容だ。

野田外交の巧拙は、正直、よく分からない。

では、外交とは一体何だろう? その目的は?

”ギリギリでも良いのでとにかくバランスを取りながら、最終的に国益へつながる状態を保つこと。”
に尽きる。

何も、全ての領域で白黒はっきりつければよいわけではない。
このレベルの領土問題は、世界的に見ると”問題”の範疇にも入らない。
(だから放置しておけばよい、という意味では無い。)
「世論」を真に受けて愚直に動くことでも無ければ、馬鹿正直に全てをさらけ出す事でもない。

機密費で極秘交渉を続けようが、「世論」に批判されようが、多少の反日運動が巻き起ころうが、結果的に国益につながれば大成功だろう。
(余談だが、結果が良ければ大抵の手段が正当化される事は、小泉竹中が教えてくれた。)

では、今の状態は成功していると言えるのだろうか?
そして、国益とは?

それは、またの機会に。

”小泉・竹中の罪” ”和製ハゲタカ”

金融商品が一般に浸透し始めたのは、この頃だっただろうか?

未公開株、不動産証券化、SPC、J-REIT、DES、RMBS、CDS、エクイティファイナンス・・・

金で金を作り出す事で成り立つ、金融ビジネス。
その黎明期から、著者独特のネガティブな視点で描く。

***

主人公の井岡堅固は、東都大(東大)を出てワールドファイナンス(オリックス)へ入社する。
ファイナンスビジネスはおろか、リースも一般的でない時代である。
後に社長となる加藤愛一郎(宮内義彦)に目をかけられ、もがき苦しみながらも、持ち前のアイディアと実行力で次々とビジネスを切り拓いてゆく物語。

***

実在の出来事が多く網羅されている。
リクエストコスモ(リクルートコスモス)未公開株、経済連(経団連)会長選挙、大日本電気(NEC)本社ビルの証券化、森川(村上)ファンド、産業再生機構、タイロク(大京)の買収、今西(中田)横浜市長とみなとみらいの開発、そして「かんぽの宿」売却、サブプライムローン。

***

不動産開発・投資・証券化・ファンドビジネスの勃興と凋落。
同時に、それらの「仕組み」を知る。
銀行が企業に貸し出た債券が不良債権に変化、バルクセールで「ハゲタカ」に一括売却されて処理されていく仕組み。
巨大な郵政の資産が、政治的な思惑を経て民間へ売却されていく仕組み。

***

結局、金融ビジネスとは何だったのだろうか?

多くの人によって否定される事も多いビジネスモデル。

恐らく、現在でも巨利を得ている者は存在しているだろう。

「儲けたもの勝ち」の現在に、警鐘を鳴らす。
マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。 樋口泰行(東洋経済新報社)

大阪大学を卒業後、松下電器産業(当時)へ入社。
ハーバード大学MBAを取得後に退社。
以降、日本HP社長、ダイエー社長等を経て日本マイクロソフト社長に就任。

輝かしい経歴を持つ著者が、いわゆる「大企業病」に侵されていた日本マイクロソフトを改革する。


日本マイクロソフトが持っていた病巣に関する記述は、とても興味深い。
 -製品の話ばかりをまくしたて、こちら(顧客)の状態や経営課題を理解しようとする姿勢に欠ける
 -人の顔が見えない会社
 -社内では「会社としてこういうことをやることにしたから」で物事が進む

大企業に勤めている方なら、多かれ少なかれ心当たりがある内容では無いでしょうか?

これに対して著者は、「CQO(Chief Quality Officer)」という役職を設け、顧客からの品質窓口を一元化する。
今までは、顧客からのクレームが、縦割り組織の社内でたらい回しにされるケースが多かった。
だが、CQO創設以降、こうしたことは許されない。
社内のどこに原因があろうとも、全ての責任はCQOにある、という体制を築いた。


全ての従業員は「スコアカード」を使い、デジタルかつ科学的に360度評価をされる。
著者自身にも30の採点項目があり、毎週グリーン/イエロー/レッドの3段階で評価されている。
そこでは、いかなる言い訳も許されない。


後半はマイクロソフトの今後について語る。
世間をあっと言わした、宿敵サイボウズとの連携
ウィンドウズ・アジュールによるクラウド戦略。
そして一番興味を持ったのは、"ナチュラル・ユーザー・インターフェース"に対する取組。
本書ではあまり具体的なことに触れられていないが、従来のキーボード・マウスあるいはタッチパネル以上に、指のちょっとした動き、声、視線や脳波などにより、よりコントロールが容易なUIを研究している。次世代の技術として、とても期待が持てる。


"部門横断の横串プロジェクト"  "360度評価"  "実績に対する科学的(数値的)な評価"

こう書くと、今や多くの会社で採り入れており、特に新鮮味のあるワードではありません。
しかし、日本マイクロソフトという、ある種特殊な組織で採り入れている内容を知るという点で、ビジネス遂行に対する知識と考え方を深めることができる本だと思います。


最後に。
本書は、基本的に 「マイクロソフト本社のやり方」について書かれている本です。
著者が「日本マイクロソフトの社長」として行ったことは、本書全体の1~2割程度でしかありません。
まあ、そのあたりにも米系企業の難しさがあるのでしょう。




サッカー韓国代表の行動が話題になっています。

その行動の是非はさておき、ニュースを見ていて疑問に思ったことがあります。

IOCが「FIFAの決定を待って、メダル剥奪を決める」と言っています。
韓国側も、FIFAに対して釈明をしています。
どうやら今回の件、FIFAに処分の最終決定権があるようです。

あれ? オリンピックなので「国際オリンピック委員会=IOC」では無いのでしょうか?
オリンピックでは、各競技の団体-例えば柔道は国際柔道連盟が、水泳は国際水泳連盟-がオリンピック中の競技における責任を持っているのでしょうか?


オリンピックのサッカーには、他にも不思議な点が多々あります。

他の競技は(だいたい)その競技のトッププレーヤーが登場していますが、サッカーにはベッカムもロナウドも出ていません。
一般的には「出場選手はアマチュアで無いとダメ」というオリンピック憲章で、プロ選手の出場が禁じられているからです。

しかし、サッカーには「23歳以下に限る」とか「各国最大3人のオーバーエイジ枠」なんていう、目的がよく分からない決まりもあります。

なんでサッカーだけこんなに違和感があるのでしょう?
「ワールドカップ」FIFAの意向でしょうか?
今回の事件で(IOCで無く)FIFAが前面に出ているのも、同じ事情でしょうか?


今回のオリンピック、とても楽しかったですね。
選手の活躍を見てハラハラドキドキしました。
日本中が喜び、感動し、泣きました。

その舞台裏では、スポンサーやメーカーに代表される様々なお金、国や各種団体の利権が暗躍し、金と力の駆け引きが展開されている事は、もちろん知っています。
しかし、それも度が過ぎると、競技そのものが色褪せ、衰退して行くでしょう。

そろそろ、オリンピックを商業化の方向に進めるのは、一旦ストップした方が良いのでは無いでしょうか?

よくわかる行動経済学 川西諭(秀和システム)

「行動経済学」
経済学を学んだ経験のある方なら馴染みのある言葉かと思いますが、理系出身の私にとっては新鮮な内容でした。

目の前にA,Bという2つの選択肢存在した場合、人はどちらを選択するか?
論理的/理性的に考えるとAが最適解なのに、ほとんどの人はBを選択してしまう(不合理行動)。
その理由について、過去の学説を基に掘り下げて解説しています。


(例)
問1
あなたならどちらを選びますか?
A 確実に2万円もらう
B 50%の確率で4万円もらう

問2
あなたならどちらを選びますか?
A 確実に2万円を失う
B 50%の確率で4万円を失う

問1はA、問2ではBを選ぶ人が多いそうです。
理由(例)
・同じ額でも、「得した時」の喜びより「損した時」の悲しみの方が大きい
・「2万円損した時」と「4万円損した時」では、悲しみはそれほど変わらない



こんな例題が、論拠となる学説と共にずらずらと出てきます。

最終章にちらっと著者の考えが出てきますが、基本的には過去の学説を整理した本で、
「これを読んでどうするかは、読者自身で考えましょう」
的な本だと思います。

ですので、読んだ後の解釈は様々だと思いますが、私なりの解釈はこうです。

人の行動は、いつも論理的に説明できるものばかりでは無い。
何かを人(特にマス)に対して行った時に、「えっ?こんなはずじゃないのに・・・」と思うような反応をされる事は多々ある。
それらの理由の全てを、ロジック立てて説明することは難しい。
しかし、ある程度解き明かす為の基盤になる「何か」は、過去にたくさん研究されている。
深層心理的な物であったり、遺伝子学的なもの物であったり、出自は様々だ。
まず、それを理解する。
そうすると様々な分野で、自分の思い描いている結果が出せる「可能性が高くなる」。

例えば政治。
非常に高邁で誰もが賛同する理想を持って政治家になった人間がいたとする。
自分の理想を実現するためには、正攻法だけではダメだ。
本当に実現したいと考えることがあるとすれば、横から、斜めから、時にはアンダーグラウンドな技でも使わないといけない。
こういう時に、「行動経済学」が非常に役に立つ。
自分がこう発言したらどういう反応があるか、こう誘導すればどう動くか、という事がある程度予測できる。
いわゆる「空気を読め」的な発言も無くなる(または、意図的にそれができる)。

私は政治家ではありませんが、新たな自己実現の為の武器の一つにしたいと思います。


以下、備忘録として、本書のキーワードを何点か記載。
・価値関数
・参照基準点
・損失回避/現状維持バイアス
・保有効果
・サンクコストの呪縛
・代表性ヒューリスティック/簡便法
・利己的な遺伝子
・私たちは「資産の適正価格」を評価することはできない・・・