京大不正入試「事件」の雑観と日本の各分野の退廃ぶり | 医学ニュースの深層

京大不正入試「事件」の雑観と日本の各分野の退廃ぶり

 研究日報を無駄に大量に書かねばならない某省庁からの助成金(国民の血税)を細々と貰っているので、仕方無く処理しているが。
 通常は、どんなに偉い先生にでも修正指示が入るのに、私のは、1つもない、素晴らしい・・・って、事務に言われたが、そりゃそうだ。あれだけ、まじめに日記どころか、毎日、ミニ論文書いてるようなレベルの日報書けば(しかも、素人にわかるようにというご注文までつく)。そんなくだらない作業も、もう少しで一段落。。。
 まあ、先日の研究中間評価でも、自分の研究は専門委員の中では良い評価だったけど、そりゃ、まあ、某一流誌に受かりそうなデータで説明してりゃそうでしょうよ。昨日、「そのくらいの仕事してるのに、ましてや、そのグラントを取れてるのはオマエの業績のおかげなのは誰が見ても明らかなのに、なんで、とっても安い研究費(人件費)なんだ」と、論文に入れるデータ相談時に、海の向こうから、ハーバードの同僚達が怒ってたよ。
(まあ、彼らも、国の財政状況がまだまだ?なので、大変な様子。)

まあ、そういわれてもなあ・・・、それが、この国なんだよ(とは、いっても、私もタダでは転ばないケドネ)。

 さて、その他の仕事も、片付けたので、昨日に続き、「大学入試事件」の雑観。

早稲田が当事者の合格を取り消したか・・・無理だと思ったが・・・。
なんで無理だと思ったかって?
あんな程度の短い英作文で、たった1人を特定なんてできないし。
正解というのは、かなり似通ってるぜ。だいたいキーワードの熟語使うか否かなんだろう?
また、その他のほとんどが、択一の問題なんだから・・・。
逮捕されてからの取り消しって、たぶん、早稲田は解答で判断したわけではないな。いちおう5600人の答案見たとかいってるけど。嘘付け(笑)。上記のようだから、(京大のおかげの)警察情報で名前を特定して、取り消したんだろうな。京大の総長には、御礼をいっとけよ、早稲田の総長(笑)。

 まあ、京大だが、昨日書いたように、どう考えても、試験監督者も責任の1端はあるぞ。
大学は、「万全の体勢」を敷いていたと記者会見で強弁するなら、どう万全だったのか、どのような監督体制だったのかを詳細に教えて、判断してもらったら・・・公的に。なんで、今の今まで、この部分を隠すのか?
まあ、試験監督は居眠りしてたんだろうね。あるいは、教官ではなく、どこかのバイトの誰かさんが試験監督してたとかね。

 総長殿も、この際、責任とって自ら、進退伺いでも出したら?
俺ならそうする。「万全をとっていたが、多くの真摯な受験生に不安を与え、社会の皆様にお詫びする」とか言って。これだけ、自らが大きく騒くほどの事件が在任中に起こったのだから。

 なお、今月末と4月1日には、iPS細胞の国際シンポジュウムが、世界の超大御所を集めて京大で開催される。
まあ、これは、山中先生のノーベル賞授賞のためのデモンストレーションであるけどね。
そういうときに、タイミング悪く、世界的に恥ずべき問題が生じたわけだ。まあ、あと70日くらいしたら日本人は忘れてくれるけどね(笑)。

 まあ、マスコミも、誤報はするわ、謝らんわ、あげくのはてに「連日1面トップに持ってきてたにも関わらず、騒ぎすぎだと書いた大新聞もある」からな。また、10日の合格発表時には騒ぐだろう。わけのわからん専門家の評論も見事なまでに「わけわからん」なあ(笑)。

 無論、不正受験生を擁護するつもりは一切ないが、もう、必要以上に社会的制裁を加えられたわけで、合格取り消しで、1からやり直してもらいたい。いい機会だ。大学以外の道も考えな。
必ずしも京大に入れていたとしても、4年後、良い就職ができるか否かわからないもの。
上記のような「専門家」でも、飯が食える時代だ。ここは一発、自分の才で飯食ってけ。

 日本は、なんだかんだいって、まだまだ「学歴信仰社会」なんかな?
異常な騒ぎ方だし、老若男女を問わず、総評論家状態になるほど、高い関心事のようだ。
あらゆるNewsがすっとんで・・・。まあ、本来、このブログではワウチン被害のネタ書こうかと思ったが、私が書きそうなことくらい、ここの読者の皆様ならわかるでしょ?(笑)