狭心症治療、「経験」に開きも 「実力病院」日経調査 | 医学ニュースの深層

狭心症治療、「経験」に開きも 「実力病院」日経調査

 急性心筋梗塞(こうそく)などの原因となる狭心症の治療を実施する病院のうち、年間手術件数が100例未満の施設が半数弱に上ることが、全国約1500病院を対象とした日本経済新聞社の「日経実力病院調査」で分かった。年間50例未満の施設は2割に上った。各地域で集約化が進まず、週1、2回程度と十分な経験を積めない病院が多い実態が浮かび上がった。

 調査対象は、健康保険組合に医療費を請求する際にDPC(診断群分類別包括払い)制度を導入済みか準備中の1559病院。うち、手術を受けて昨年7~12月の半年間に退院した患者数が10例以上の病院は計894病院だった。手術には、血管内に細い管を入れるカテーテル手術と、冠動脈に迂回(うかい)路となる血管を縫合するバイパス手術などがある。(日経)



コメント:


 相変わらずの「調査」だな。こういうのだけで病院ランキングされてもなあ・・・。


 症例数も1つの「病院の実力指標」にはなる「こともある」が、本当に、ごく1部分でしかない。数が多ければそれでいいわけではなく、その患者さんが、その後、どうなったかが大事。また、各疾患の重症度別の評価が必要。

 

 中途半端な指標のみでの評価は、病院・患者さんのどちらにとっても不幸なのだ。