ニュースの深層 Evolution; 「肝炎対策、10年予算措置確実に 厚労政務官らが見通し
具体的な対策としては、B型、C型肝炎のインターフェロン治療や、B型肝炎に効果がある抗ウイルス薬治療の助成の費用となる見通し。
ただ足立氏は「決定はしていない」としており、金額などについてさらに調整を進める。長浜博行厚労副大臣は財務省との協議後、「厚労省側で財源を手当てするということで、ある程度は解決したという感じ」と語った。
肝炎対策をめぐっては、厚労省が10年度の概算要求に金額を明示しない「事項要求」として盛り込んでいた。11月30日には、医療提供体制の確保などの総合対策を盛り込んだ肝炎対策基本法が成立。患者団体は治療費助成のほか、治療で休職・休業を余儀なくされた人への生活保障なども求めている。(共同)
コメント:
上記のNews記事、朗報のように見えるでしょ?
確かに表面的にはね。
ただ、気になる注意事項がある。長浜博行厚労副大臣は「財務省との協議後、厚労省側で財源を手当てするということで、ある程度は解決したという感じ」と語った。(→ここ、ポイント)
私が10数年前に霞ヶ関にいたときから、何1つ変わってない。
民主党も変わらんどころか、当事に比べて世論の追い風がありながら、余計にひどいじゃないか。
あのときも、当時の大蔵省(現在の財務省)の主計官は、次のように言った・・・。
主計官:「いや、あなたの説得力と迫力のある説明で非常に大事なのは、わかるし。どうにかしたいよ。
でも、財源がね、今、どうにも・・・。あっ、他のさあ、あるだろ?薬屋さんのほら・・・薬価とかさ。あそこを、ちょろっと削って回したら?要は、御社(霞ヶ関キャリア官僚は、自分の省庁のことを「わが社」、他省庁のことを「御社」と言います。・・・これ、豆知識な!)の「財源」の中でさあ、何とかならない?」
私:「こっちは、薬価を削って、看護・介護にまわしたばっかりじゃ・・・○×」、以下、続く。
このように今回も、厚生労働サイドは、薬価は、もちろんですが聖域の「診療報酬」をも削って、上記の財源を手当てするはずです。
・・・で、上記の「折衝」の数年後、その主計官キャリアの親がHCV患者として大学病院に来院した。その時から大学の先生になった私。
おまけに、私が担当ね(笑)・・・まあ、専門中の専門ですので。
さて、私は、どうしたでしょう?
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