インフルエンザワクチンの生産能力をどれだけ新型インフルエンザに割くべきか試算(笑) | 医学ニュースの深層

インフルエンザワクチンの生産能力をどれだけ新型インフルエンザに割くべきか試算(笑)

東大生産研、インフルエンザワクチンの生産能力をどれだけ新型インフルエンザに割くべきかを数理モデルで計算

 東京大学生産技術研究所の合原一幸教授と鈴木秀幸准教授は、季節性インフルエンザと新型インフルエンザに対するワクチンを適正に生産する指標となる数理的なモデルを構築したと、2009年7月10日に発表した。日本の限られたワクチン生産能力を正しく割り振ることで、インフルエンザの被害を最小限に抑えることが目標だ。

 季節性インフルエンザと新型インフルエンザが同時に流行し、インフルエンザに感染していないヒトを奪い合うというモデルを使って、微分方程式で記述した。世界中で発表されているデータから、インフルエンザウイルスの再生産数、インフルエンザワクチンの効果などのパラメーターを組み込んだ。季節性インフルエンザによる死者と、新型インフルエンザによる死者を合わせた総死亡者数を最小化することを目標に最適化計算を行った。季節性インフルエンザの再生産数(1人の感染者が新たに感染させる人数)は1.3という値が推定値として広く使われているが、新型インフルエンザの再生産数は不明であるため、1.04から1.82まで幅を持たせている。また、新型インフルエンザの致死率も同様に幅を持たせた。

 09年度の場合、既に4000万人の季節性インフルエンザワクチンが製造済み。新型インフルエンザのワクチンの製造は7月以降に開始される。年度内に製造可能な新型インフルエンザワクチンは2500万人分だ。研究チームのモデルによると、新型インフルエンザウイルスの再生産数のパラメーターが1.17以上になる場合、可能な限り多く、できれば2500万人分の新型インフルエンザワクチンを早急に製造・接種することが、総死亡者数を最小限に抑える鍵となる。これまでの調査で新型インフルエンザの再生産数は1.5から1.6と見積もられていることから「09年度の秋冬に備えて、季節性インフルエンザワクチンの生産を新型インフルエンザに切り替える判断を下したのは適切だった」と合原教授は話す。

 なお、2010年度以降はワクチン製造資源の約8割を新型インフルエンザに配分することが最適という解を得ている。今回の数理モデルは、ヒトとヒトとの接触を均質なものと見なし、再感染は無視するなど、インフルエンザ流行の状況を簡略化している。そこで研究チームは年齢や職業による接触パターンの違い、基礎疾患のデータや、再感染の可能性を数理モデルに取り込む改良を実施中だ。最適なワクチン接種計画を構築した結果を公表する予定という。

 合原教授らはまた、東大空間情報科学研究センターの関本義秀特任講師らと共同で、東京都市圏における新型インフルエンザの感染状況をシミュレートするシステムを開発中であることも発表した。人の流れを1分ごとに追跡したデータとインフルエンザ感染拡大モデルを組み合わせたもので、外出規制や学級閉鎖、ワクチン接種の効果を評価するために使用する。(BJT 増田智子)




 コメント:


彼等の数学能力は、賞賛するが。(といっても、まあまあだけどね。)

こういうことをやるなら、最低現の医学の知識くらいは、

学習してからやったほうが、いいと思いました。


 彼らは、季節にしろ新型にしろ、ワクチンがかなり有効だということに基づいて数理モデルを構築していますね。

 この時点で、素人以下ですな。すいません、言い方がきつくて。でも、私も、東大教授なんで、文句言わせてね。しかも専門は、医学なんで。


 他にも、あまり無視しないほうがいいパラメータを無視してるし、目立ちたいだけですか?こういう試算を、1流の英文論文や一流の国際学会で発表したら笑われますよ。というか、このままじゃ、そういうところには、受からないけどな(笑)。


 文句があれば、いつでもどうぞ!暇じゃないけどね。夜中とか、週に2回ほどなら今日みたいに、昼ごはん時になら、いいよ。


まあ、私は、人の命に関わる研究をいい加減にやられるのが嫌なだけですよ。