<多能性幹細胞>:どっちと言われても・・・♪ | 医学ニュースの深層

<多能性幹細胞>:どっちと言われても・・・♪

まずは、Newsから。



成体マウス精巣から万能細胞=よりESに近いと主張-独研究所
 
成体マウスの精巣にある精子のもとの幹細胞を、増殖能力が高く、身体のあらゆる細胞に
分化する万能細胞に変えることに成功したと、ドイツのマックスプランク研究所などの
研究チームが3日までに米科学誌セル・ステムセルに発表した。
過去にマウスやヒトで同様の研究成果が発表されているが、万能細胞の基準となる
胚(はい)性幹(ES)細胞により近いと主張し、「生殖系多能性幹(gPS)細胞」と名付けた。
 
研究チームは、精子のもとの幹細胞を特殊な方法で培養する際、通常より大幅に少ない数で
培養するなどの工夫をした。その結果、gPS細胞をマウス受精卵(胚)に注入して母胎に
移植すると、gPS細胞に由来する細胞を持つ子が誕生し、子の生殖細胞にも受け継がれた。
 
2004年に新生児マウスの精子幹細胞からES細胞とほぼ同じ「多能性生殖幹(mGS)細胞」を
作ったと発表した篠原隆司京都大教授は「ES細胞にどれぐらい近いかは、追試して検証する
必要がある」と指摘している。(記事引用元:時事ドットコム)



コメント:


 どちらがES細胞に近いかか・・・?

かなり言いすぎかもしれませんが、そんなもん、どっちでもいいわ(笑)。

 

 ここらあたりまで来れば、どちらが「より安全・安心か」も重要な課題になる。


 それにしても、なんで「この分野の基礎研究」畑の方々は、ここまで「安全性」に関心が無いのだろう?(海外の)iPS細胞研究では、特にそうなのだが・・・。ウイルス無し・外来遺伝子無しのiPS細胞、あるいはタンパク質で樹立されたiPS細胞・・・。特に、マウス研究のものなら、安全性評価データを示してほしい。各々、もう十分なフォロー期間があったはずだ。


 他の医薬品なり、医療機器の開発研究については基礎研究段階でも、安全性については厳しい評価にさらされるが・・・。


 最先端の国際的競争下にある「凄い研究」をしているからというのは、少々思い上がりだと思う。誰のために、誰のお金を使って、こんな研究をやってるんだ。究極的には患者さんらのためだろう?


・・・で、誰が、多くの期待を込めて、血税を払ってるんだ。少しは意識して、「社会性」を持てよ(>_<)

 口では、患者さんのためにとか言うけれど・・・彼らの腹の中が読めるわ(笑)。


 たとえば、gPS細胞は、ほかの方法よりも、癌化の恐れが無いのか?

「ES細胞類似比較論争」も興味深いが、同時に、その証拠も示してくださいませ。