タミフル耐性ウイルスと交雑懸念 新型インフルで東大の河岡教授
インフルエンザウイルス研究の第一人者である
河岡義裕東京大医科学研究所教授(ウイルス学)は3日、都内で講演し、
デンマークや大阪府で新型インフルエンザウイルスにタミフル耐性を示す
遺伝子変異が見つかったことについて「全く驚くべきことではない」と述べる一方、
既にほとんどがタミフル耐性となっている季節性インフルエンザのAソ連型ウイルスと交雑して
耐性化することへの懸念を示した。
河岡教授は「季節性インフルエンザに感染した子どもの18%で
タミフル耐性ウイルスが出ており、普通のことだ」とした上で、
出現したばかりの耐性ウイルスは増殖する能力が乏しく、
通常は流行しないとの見解を示し、
「通常のタミフルの使い方をしていれば、耐性ウイルスは流行しづらい」と話した。
だが現在、Aソ連型ウイルスのほとんどがタミフル耐性となっており、
これが新型ウイルスと同時に流行した場合に交雑して新型が耐性を獲得する恐れがあるという。(共同)
コメント:
インフル研究の「まともな権威」の河岡先生も、私が先の記事で指摘したことを講演で言われたようですね。
もう、ハイブリッド型(と、私が勝手に言ってます)が出るという前提での対策が必要です。治療上では、タミフル耐性なら、理論上、リレンザで対応可能です。
ただ、この「中継ぎ」が、どこまで持つのか・・・。まあ、新規治療薬については、「肩慣らしくらい」はさせておいたほうがいいので、そうしています・・・。
ワクチンですか?
なにか、またまた、その生産量のことで厚生労働省は右往左往しているようですが、
そんなもん、「ハイブリッド型」には効果は無いでしょうね。
それと、今、冬の南半球で流行っている「新型」と「季節」ですが、ここからできる「ハイブリッド型」の日本への「輸入」も要注意です。
夏休みに、このあたりに旅行される方々、帰国後、身体の調子がおかしかったら、
速やかに、医療機関へ。