「どんな細胞も万能化」 山中教授がNature誌の総説論文で考察 | 医学ニュースの深層

「どんな細胞も万能化」 山中教授がNature誌の総説論文で考察

 さまざまな組織に成長する万能細胞として期待される
人工多能性幹細胞(iPS細胞)に変化する能力は、
限られた一部の体細胞にだけ備わっているのではなく、
あらゆる体細胞に備わっているとの考察を、
京都大の山中伸弥教授が2日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 iPS細胞を再生医療に応用するには、均質でがん化の心配がない作製手法を開発し、

標準的な方法として確立することが課題。

山中教授は「さまざまな体細胞で多くの手法を試し、

医療への応用に向けた最良の組み合わせを見つける必要がある」と指摘している。


 山中教授は、各国のチームによる研究報告を分析。

その結果、あらかじめ決まった体細胞だけがiPS細胞になるのではなく、

ほとんどすべての体細胞が万能細胞になる能力を備えているとの結論に達した。

ただ、遺伝子操作の手法や化学的な環境などによって、

iPS細胞の品質や個性に違いが生じると指摘した。(共同)



コメント:


 Natureの総説論文の報道です。

まあ、京大のCiRAがHPで詳しく日本語紹介したから、報道機関も報道「できた」のでしょう(笑)。かなり難しい「考察」ですから。


 一般に、「総説論文」というのは、その道の権威が今までの研究をまとめて、考察し、今後の研究の方向性や案を示したりするものです。

 この点で、「何か、また新しい発見をしました!」という類の論文ではありません。


 ただ、上記の論文で先生が大きな課題として挙げられていること・・・国も緊急課題としていること・・・の1つは、僭越ながら解決できました。


 なお、この「総説論文」を引用して、そのことを書いた自分の論文の最終的な考察を更に「厚く」します。そうしろと、某 上記の雑誌(笑)の編集部が言ってるからですが・・・(笑)。(この部分・・・みる人がみれば、どういう状況かがわかるよね?)