「2、3種の行動計画を」 インフル政府諮問対策委員長・尾身茂自治医大教授が提案 | 医学ニュースの深層

「2、3種の行動計画を」 インフル政府諮問対策委員長・尾身茂自治医大教授が提案

共同通信報道から・・・

 新型インフルエンザウイルスの発生から一カ月が過ぎた。政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会委員長の尾身茂・自治医大教授(59)が二十九日、下野新聞社の取材に「病原性の強、中、弱に応じた二、三種類の新たな行動計画を設けたい」と政府や世界保健機関(WHO)に今後提言する考えを明らかにした。また近く新型ワクチンの国内生産体制が決まり、早ければ半年後に供給できる見通しを示した。


 尾身教授は東京都出身で自治医大卒。WHO西太平洋地域事務局感染症対策部長、同地域事務局長などを歴任した。新型インフルエンザ発生後の五月一日から、麻生首相が本部長を務める同委員長に就任している。

 国は強毒性の鳥インフルエンザ発生を想定して行動計画を策定したが、今回のような弱毒性に備えた計画は設けておらず、政府も地域の実態に応じた新たな対策に迫られた。

 尾身教授は「最悪のケースを想定して計画をつくるのは危機管理上当然のこと」としつつ、「病原性に応じた二、三パターンの行動計画があれば、どのようなタイプの新型が発生してもある程度対応できるだろう」と今後の課題に挙げた。

 発生国のメキシコでは三月ごろから新型感染が緩やかに広がり、患者の急拡大や重症化が目立ち始めた四月に入って新型が確認された。発生当初は軽症者が多く、異変にも気付かなかったという。

 尾身教授は「国内感染は終息しつつあるような意見もあるが時期尚早だ。流行の第二波が来月訪れる可能性もある。確かな事実は国内にウイルスはあるということ。知らず知らずのうちに地域で『静かな感染』が拡大することが怖い」と指摘。

 「警戒を緩めず、医療機関は少しでも患者に不審な点があれば詳細(PCR)検査に回してほしい。地道なサーベイランス(監視)が早期発見や拡大防止につながる」と訴えた。


コメント:


 まず、このブログ記事でも私が再三、述べてきた重症度評価についてですが・・・


「尾身茂・自治医大教授(59)が二十九日、下野新聞社の取材に「病原性の強、中、弱に応じた二、三種類の新たな行動計画を設けたい」と政府や世界保健機関(WHO)に今後提言する考えを明らかにした。」



・・・尾身先生、そんなこと、私が前から既にず~っと言ってるよ(笑)。

WHOも、そのつもりだけど、今、細かいところで難渋してるんだよ・・・。



 さらに・・・尾身教授は「最悪のケースを想定して計画をつくるのは危機管理上当然のこと」としつつ・・・」


 ・・・以前から再三、このブログにも書いてきたし、関係者に言ってきてるけど・・・、ようやく上にまで伝わったのか?


 

 また・・・「(尾身教授は)・・・国内感染は終息しつつあるような意見もあるが時期尚早だ。流行の第二波が来月訪れる可能性もある。確かな事実は国内にウイルスはあるということ。知らず知らずのうちに地域で『静かな感染』が拡大することが怖い」と指摘。 」



・・・ハイハイ、これもずっと、私も、他の専門家も、言い続けてますが。

ただし、「第2波」が来月くるっていうのは、極端に違うけどな(笑)。

尾身先生、これは煽り過ぎです。。。


 「警戒を緩めず、医療機関は少しでも患者に不審な点があれば詳細(PCR)検査に回してほしい。地道なサーベイランス(監視)が早期発見や拡大防止につながる」と訴えた。

・・・だから、東京でPCRに当初から回しておけば、今頃、日本の患者数は、1000人近くいってるだろうな。


 私は今まで、散々、「インフル・ネタ」を書き散らかしてきていますが、案外、先んじて、結構、重要な提言まで、書いてきたでしょ?


 いつも不真面目なのにね・・・私は。

一体、どうしたんでしょうかねえ?(笑)。