新型インフル:「安心・安全宣言」と「天気予報」 | 医学ニュースの深層

新型インフル:「安心・安全宣言」と「天気予報」

 報道によれば、神戸や大阪、京都の飲食店の売りあげは、通常の30%くらいにまで落ち込んでいるようだ。


神戸の、あるレストランの店員へのインタビューにもあるように「これから梅雨になるから客が戻るか否か不安」という声もある。梅雨の時期のレストランは、ただでさえ、客足が鈍るからな。


 今回の日本経済(ただでさえ、景気が悪い)への悪影響は、相当なものだ。

誰か試算する「経済学者」が出てくるだろう。


 さて、こういう事態も考慮して、患者数が急に増加することがなさそうだという判断で、大阪知事の橋本氏は、「安全宣言」を来週末に出すそうだ。

 新規の患者が1週間で出ない場合だそうだが。


 しかし、前から言ってるように、やめておいたほうがいいと思うがな。

例えば「宣言を出した翌日に新型感染者、1人発見。」ということは十分考えられる。


 まるで、気象庁が、梅雨明け宣言を出した、翌日に雨が降るようにな・・・。

まあ、天気予報が外れても、「いつものことだ」くらいで済むのかもしれない。

しかし、今回のケースは、人命にかかわる話。

もし、上記のようなことになったら「政治責任」を問われますよ。 


今、やらなきゃならないのは、医療体制を整えること。

 そして、大阪らしく「来るなら、かかってこいや!」宣言のほうが、よろしいのではないかと。


そのうち、秋には、台風がくるのか・・・第2波とともに・・・。

 だから、今、できうる限りの「医療体制」を整えて、それをもとに「安心」を宣言することが、危機管理に精通した政治家としてやらねばならないことだ・・・と思うけどね。