新型、ワクチン種選択は容易 免疫反応の特性同じ
【ワシントン22日共同】米国とメキシコで広がっている新型インフルエンザウイルスについて、人間の免疫反応を引き起こす抗原性はほぼ同一であることが遺伝子解析で分かったと、米疾病対策センターの研究チームが22日、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。チームは「ワクチン製造の種となるウイルス株選択は容易だ」としている。
また、ウイルスは豚由来と確認し、今後は豚の群れでの感染状況の監視が重要だと指摘した。
チームは両国の感染者から採取した70以上のウイルスを遺伝子解析した結果、毒性や感染力が強まる変異は起きてないことが確認された。ワクチンの効果に関係する抗原性もほぼ同一だった。
一方で、チームは「豚の体内にあるうちは変異が遅いが、人間に入った今後は、季節性インフルエンザ並みに頻繁に変異する可能性がある」と警戒を強めている。
ウイルスの起源については、3種の遺伝子が交雑した豚インフルエンザが北米で1998年ごろに出現。その後、ユーラシア大陸起源の豚インフルエンザウイルスが混ざって誕生したことが分かり、豚がウイルス交雑の現場となったことが再確認されたとした。
コメント:
今の「第1波」については、論文が書かれた時点では、このくらいでしょうね。
ただ、やはり・・・
「一方で、チームは「豚の体内にあるうちは変異が遅いが、人間に入った今後は、季節性インフルエンザ並みに頻繁に変異する可能性がある」と警戒を強めている。」としています。
すでに、ヒトーヒト感染が出ており、実際には「変異の兆候」も見られますし、
季節インフルなども含んで、タミフルやリレンザ耐性にも効く新しい治療薬の更なる開発が望まれます。