この数年、ピアノの響版に最適なヨーロピアンスプルースと云う木がヨーロッパで枯渇しているらしいと聞きました。すでに名器と言われるメーカーでも北米のシトカスプルースに転換している所も有ります。
これからはあくまで私の推察ですから確証ではありません。
ヨーロッパが東西に分かれていた冷戦時代、東ヨーロッパは今の中国の様に噴煙をまき散らしていました。それによる酸性雨がヨーロッパの森林を破壊して行った事は記憶されている方もいると思います。
ピアノの響版は雪の降る満月に切り出されていました。最も含水量の大きい時を選んで伐採し河に沈め実際に使用されるのが40年から50年後です。丁度、ヨーロッパの森が崩壊して行った頃です。
その影響が楽器にも出て来たのだと私は推察しています。
もし私の推察が当たっていれば、これからしばらくはピアノの音は名器と言われた時代とは異なるでしょうね。
現在、ベーゼンドルファー、FAZIOLIはヨーロピアンスプルースを使用していますが価格は上昇の一途をたどる事は必定です。
名器と言われるピアノを購入したいと思われている方は早急にされる事もお考えになる方が良いかと思われます。