日本の各電機メーカーが白熱電球の製造を止めていく事に決定してきている。
思えば動物としてはなはだか弱い生き物である人類。
常に闇との戦いでもあった。
火を使用する事からその小ざかしさから、いつの間にか地球上に君臨してしまった。

焚き火、松明、蝋燭、油(ランプ)、ガス灯、白熱電燈、蛍光灯、LEDと明かりは進歩を遂げてきた。
電気が使用されエジソンが京都の竹の繊維を使って電球を灯して以来、タングステンを使って仄明るい光を灯していた。
蛍光灯が出てくるまで光は白熱電球には、火というものの変形が灯っていた。
その光は強烈ではなく闇とまではいかなくても影の部分も多く、光の傍に家族が集まり団欒をしていた。

人間は大きな火には恐怖を感じるが、暖炉や囲炉裏、キャンプファイヤー等には安らぎを感じるようにDNAが出来ている気がする。
他の動物から身を守ってくれた焔への思いへの名残か?
蝋燭やゆれる焔は恋を語ったり、昔話などが似合う

新しいLEDは熱を発しない、火とは違った明かり、しかし温もりを感じる光とは若干異なるような光。
しかし、地球環境のためには必要な光なのであろう。
ライトの使い方でセンスも分かる。
光と影を上手く演出出来るライトも開発されて、その元で恋人どうしの語らい、プロポーズ、おじいちゃん・おばあちゃんと孫との語らい、父と息子、母と娘との語らいが出来る事を願って。
消え行く白熱灯への想いを書いてみました。